1910年時点では150万羽いたと言われているケープペンギンですが、1982年には繁殖可能なつがいが2ペアになったこともあり、絶滅危惧種(EN)に指定されました。その後の保護活動が実を結び、生息数は回復してきたものの、気候変動や食料不足により再び減少が続き、今年10月には近絶滅種(CR)に引き上げられてしまいました。
そんな希少なケープペンギンはどのような生態なのか、クイズでご紹介します。
【第1問】独特な鳴き声からついたケープペンギンの別名は?
a)キャットペンギン(猫)
b)ホースペンギン(馬)
c)ジャッカスペンギン(ロバ)
d)シールペンギン(アシカ)
ケープペンギンは他のペンギンと違った鳴き声に特徴があります。その鳴き声から、「ケープペンギン」以外の名前で呼ばれることがあるのですが、どんな動物の鳴き声に似ているのでしょうか?
正解は、c)ジャッカスペンギン(ロバ)です。
低い声で騒々しく鳴き、足が黒いところが雄のロバに似ているケープペンギン。雄のロバ「ジャッカス(Jackass)」が由来となり「ジャッカスペンギン」の別名をもちます。かわいい見た目とは違う鳴き声を、ぜひYouTubeなどで聴いてみてください。
【第2問】南アフリカでケープペンギンと一緒にできることは?
a)餌付け
b)海水浴
c)キャンプ
d)ハイタッチ
南アフリカのケープ半島にある小さな町サイモンズタウンでは、野生のケープペンギンが身近な存在です。早朝や夕方には、住宅街に迷い込んだケープペンギンが近くを歩いていることも!人間がケープペンギンと何を一緒にできるのでしょうか?
正解は、b)海水浴です。
サイモンズタウンの「ボルダーズビーチ」には、保護施設を兼ねているビジターセンターがあります。ビジターセンターといっても柵があるわけではないため、周辺のビーチにはケープペンギンが遊びに来ていることも。ビーチには観光客も入ることができるので、運が良ければ一緒に海水浴を楽しめるのです。
もちろん、野生のケープペンギンたちなので、見つけても触ったり驚かせたり、勝手に食べ物を与えることは禁止です。
【第3問】ケープペンギンの主なエサは?
a)イワシ
b)サンマ
c)アジ
d)サバ
ビジターセンターの遊歩道からは、砂浜をよちよち歩きしたあと、波打ち際から泳ぎに行くケープペンギンたちの様子を見ることができます。さて、ケープペンギンはどんな魚をエサとして食べているのでしょうか?
正解は、a)イワシです。
ケープペンギンの主なエサはイワシ。ケープペンギンを保護するために、生息エリアの近隣では商業漁業を禁止する動きが進んでいます。
【第4問】ケープペンギンの換羽時期は?
a)2月~4月
b)5月~7月
c)8月~10月
d)11月~1月
若いケープペンギンはまだ白と黒の羽ではなく、灰色や茶色と白い羽が混じっています。成長過程で何度か換羽(かんう=羽が抜け替わること)をするため、生まれた時期により換羽時期は異なります。それでも、南アフリカでより多くのケープペンギンが換羽するのは、だいたいどの時期でしょうか?
正解は、d)11月~1月です。
若いケープペンギンの換羽は、南アフリカに夏が訪れる11月から1月頃にかけてピークを迎えます。換羽をするとしばらくの間は海でエサを探すことができず断食をすることになるため、海辺でじっとしていることが多くなります。
この時期はクリスマスホリデーや年末年始で観光のベストシーズン。世界中からたくさんの観光客が訪れますが、ビーチで動かないたくさんの若いケープペンギンたちに、がっかりする人もいるとか。
いかがでしたか?
南アフリカでは、ケープペンギンをすぐそばで見られる遊歩道や、海から眺められるボートツアーがあります。日本の水族館や動物園でも、ぜひケープペンギンに注目してみてくださいね。