なかでも釣りのために設計された、丈の短い「ショートレインジャケット」は大変機能性に富んでいます。
今回はショートレインジャケットが釣りを快適にする理由と、合わせて着用する脚まわりのレインウエアを解説します。
ショートレインジャケットとは?
ショートレインジャケットとは丈が短く作られた、釣り専用のレインジャケットです。
文字通り丈が短く、単体で着用したり一般的なレインパンツを合わせると、腰からお腹まわりが露出するほどです。
しかし、ウェーダー(胴長靴)や、ショートレインジャケットに合うレインパンツと合わせて着用することで真価を発揮し、釣りを快適にしてくれる機能性を持っています。
ショートレインジャケットのメリット
釣りの動作がしやすい
ショートレインジャケットの一番のメリットは、とにかく動きやすいこと。
釣りにはあらゆるジャンルがありますが、共通していえるのが「立つ・しゃがむ」という動作が多くなりがちであること。そして、大自然の中に身を置くようなジャンルであれば「段差の昇り降り」の動作もよくあるということです。
丈の短いショートレインジャケットであれば、腰まわりの自由度が高く、このような動作が快適に行えます。
しゃがむ際にお尻に裾が引っ張られることがなく、脚を上げた際にも余った生地がお腹まわりを窮屈にしたりすることもありません。
また、釣り専用に作られているショートレインジャケットは、キャスティング(ルアーや仕掛けなどを投げること)も快適に行えるよう、肩や脇まわりの生地のカッティングが釣りの動作に適したつくりとなっていることが多いです。
腰まわりにウエアを装備しやすい
ショートレインジャケットは通常のレインジャケットに比べ、腰巻きタイプの膨張式ライフジャケットやフィッシングベルトなどのウエアを着用する際、収まりが大変良いです。
また、浮力体の入ったライフジャケットには万一の落水時に、ズリあがりによって脱げてしまうのを防止するための股を通すベルトが設けられているものあり、このようなライフジャケットを着用する際もショートレインジャケットの方が快適に着用できます。
脚まわりのウエアは丈の長いものを選ぼう
釣りを快適に行えるショートレインジャケットですが、脚まわりのウエアは適したものを選ばないと腰やお腹回りが露出してしまうため、そもそも雨や雪を防ぐことができなくなってしまいます。
以下では筆者が実際に使用している脚まわりのウエアを紹介します。
ショートレインジャケットを着用するのであれば、あわせてこれらのウエアも着用すると良いでしょう。
ウェーダー
ウェーダーとは胴長靴とも呼ばれ、防水のシューズやソックスと一体の生地が腰から胸までの高さまである、水中に入っても(立ち込むとも呼ぶ)体が濡れない履物です。
ウェーダーは河川や砂浜など、大自然を舞台に釣りをするなら必須ともいえる定番ウエアです。
ショートレインジャケットはそのそも水に立ち込んで釣りをすることを想定されている場合も多く、ウェーダーと合わせることで真価を発揮するといっても良いでしょう。
丈が短いことで、裾が水面につかないという大変大きなメリットがあります。
サロペットタイプのレインパンツ
サロペットタイプのレインパンツ(以下サロペット)とは、ウェーダー同様に胸まで防水生地があるレインパンツのことで、ビブとも呼ばれます。
水に立ち込むことはできませんがウェーダーに比べ軽快な着用感のため、立つ・しゃがむといった動作がしやすく堤防のサビキ釣りなどに大変適したウエアです。
また一方で、険しい磯を歩き回って万一の落水もありうるような釣りスタイルの場合、ウェーダーではなくサロペットを着用する方もいます。
ウェーダーはひとたび水が入ると絶対に水が抜けず、落水から這い上がるのが困難なので、そのような環境であれば足元が濡れるとしてもウェーダーよりサロペットの方が安全というわけです。
快適性と気分をあげて釣りをしよう
ショートレインジャケットは釣りを快適に行うメリットがいっぱいです。
実際にウェーダーやサロペットとあわせて着用してみると、いかにも釣り人という出で立ちになり気分もあがります。
せっかく釣りをするのであればできるだけ快適に、気分をあげて釣りに臨んでみてはいかがでしょうか。