星空観察以外にも、薄暗いライブハウスや曇りの日にも効果があるらしい
暗い場所で人間の目はより光を求めて瞳孔が開きます。するとピントの範囲が狭くなり、視力が落ちます。カメラで光が足りないときに絞りを開くと被写界深度、つまり焦点の合う範囲が狭くなりますが、それと同じです。
このため夜空の星を見ると、瞳孔が開いてしまうために星にピントが合いにくく、チラついてしまいます。これをなんとかしようと考えたのが、光学メーカーのサイトロンジャパンで、眼鏡レンズメーカーの東海光学と共同開発したのが「ステラグラス」という星空観察用のオーバーグラス(眼鏡の上からかけられる)です。
透過率の優れたマルチコートをレンズに施し、遠くのかすかな光を放つものに対してピントの位置を無限遠にシフトする……東海光学の夜専用メガネ「ナイトグラス」を応用したといいます。
夜空以外にも、薄暗いコンサートホールやライブハウス、夕暮れや曇りの日にも効果があるらしいです。夕暮れに車を運転して使ってみましたが、信号などはクリアになり、劇的ではありませんが対向車や歩行者も輪郭がしっかり見えます。
夜の街灯などは光源が滲んでしまうこともありません。6×4.3㎝サイズの眼鏡までかぶせることができます。33g。人気で予約注文でしたが、今は手に入るようです。
¥9,900
問い合わせ先:サイトロンジャパン TEL:03(6908)3116
(BE-PAL 2025年1月号より)