軽キャンピングカーのレンタル事業を始めた、タレントの松本明子さんの人気連載第7回。今回は松本さんが実際に行っているレンタカー業務の中身と、レンタカー業務で出会った方々とのふれあいについてお届けします。
松本明子のアポなし軽キャン日記|第7回 レンタカーのお仕事
“一緒に記念撮影しましょう”といっても、10代、20代の若者にはピンときてもらえませんが、れっきとした芸能人、松本明子でございます。
毎週月曜日はニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』にラジオ生出演、水曜日は名古屋のCBCテレビ『ゴゴスマ-Go Go! Smile!-』、金曜日は隔週で大分のOAB『もっと!』に出演しております。なので、アムズレンタカーは副業ということになるわけです。
でも、自分でやりたくて始めたレンタカー事業です。たま〜に、副業とかいって、名前だけ貸している方もいたりいなかったり。でもこちとら、本気なので、レンタカー業務ができるときは、もちろんガチでやらせていただいてます。
たとえば月曜日も、貸し出しのお客さんがいたら、ラジオの仕事の前にご挨拶してから仕事に向かいます。あとのことは、「廣田さん(業務部長)お願いします」って感じで、私は電車に乗って移動です。水曜日も同様です。とにかくレンタカー業務と芸能の仕事が重なったときは、必然的に私は電車移動。
レンタカーを始める前は廣田さんが運転手をやってくれて、30年間二人三脚でずっと一緒にやってきたんです。それが、いまは廣田さんの中でも松本明子の優先順位がかなり低い。レンタカー業務が最優先。どちらかというと廣田さんのほうが忙しい。金曜日も大分へ行くのに、レンタカーの予約が入ってなければ送ってくれるんですが、お客さんがいる場合は、バスに乗って羽田まで行ってるんですよ。もう、私は放置状態。お客さんと廣田さんを取り合いです。
私、松本の実際のレンタカー業務
ちょっと脱線しました。さっきも書きましたが、もちろん、芸能のお仕事がないときは、アムズレンタカーの仕事に邁進しております。
レンタカーのお客さんに、予約日の1週間前〜2日前までにお礼とともにメールを送ります。予約の日時、待ち合わせ場所、当日決済の方はクレジットカードを持ってきてください、などメールに書き添えます。ルーフテント付きのブギーライダーに関しては、私と廣田さんがテントの開け方閉め方を説明した動画のURLを貼り付けます。その案内メールは私の担当。
会社を始めた当初は、ふたりともパソコンを扱えなくて、教室に通ったりもしていたんですが、廣田さんの腕がメキメキ上がって。パソコンは机の上から移動しちゃいけないものだと思っていたのに、いまでは持ち歩いていますからね。
あ、バンライフレンタカーの本部から毎月売上表が送られてくるので、それを確認しながら請求書を送るのも私の役目です。
バンライフレンタカーの場合、入金方法は当日クレジット決済と事前の銀行振り込みに分かれていて、いったんレンタル代は本部に入金され、あとから請求する仕組みなんです。ただし、ネット予約は2日前までしかできないので、前日に急遽予約した人や当日予約の場合は、現金決済になります。それについてはお客さんとアムズレンタカーが直接お金の受け渡しをするルールです。
以前ルーフテントが壊れたお話を書いたと思うのですが、それを境にテントの開け閉めの解説動画を送るようになりましたし、貸し出しのときに実際に私と廣田さんでテントの開け閉めを実践して、説明して見てもらう、これは必須にしています。
梅雨時とか雨の日の貸し出しは億劫でしてね。テントの屋根が少し凹んでいて、雨が溜まるんですよ。説明するのに必死になってふたりでそれを忘れていて、せいの〜でってテントを下げると、バッシャ〜(昔でいうドリフのコントですよ)。びしょ濡れ。そんなこともあります。
あとは、会えないお客さんにはカードを書いて渡してもらったりしています。今年の夏は舞台でマルッといなかったので、20件近いお客さんにカードを渡してもらいました。
松本明子目的のお客さん!これがまったくいないらしい
そういうときは必ず、「私に会えなくて寂しがってた?」って廣田さんに聞くんですけど「いいえ〜思い過ごしです。みなさん全然気にしてません」って廣田さんにいわれました。
「いや誰かいってたしょ?」って何回も聞くんですけど、「まったくないです」って、冷たい返事です。でもね、お土産を買ってきてくれる人が本当に多いんですよ。ありがたいですね〜。
出発を見送った人はだいたい買ってきてくれます。
バラエティ豊かでね。お菓子とかサツマイモとか。外国人の方は帰るとき荷物になるからって、小さいクーラーボックスとかお碗とお盆を置いていった方もいましたね。
お客様からいただいたお土産
長年のファン「松本支援隊」隊長は、借りるたびにお土産を持参。
芸人江崎ばもんさんは、地元・徳島の鳴門金時をくれました。
北海道、東北をまわってきたお客さんからは秋田の立派なネギを。
山梨土産。お客さんから土産が多いのは、アムズレンタカーの特徴。
シメはもちろん車内の掃除
車が返却されたあとは、ふたりで点検と掃除をします。廣田さんは、おもにルーフテントのダンパーのネジの緩みなどをチェックします。私は掃除。運転席周り、助手席、車中泊すると人間の呼気がガラスの内側につくので、それを丁寧に拭き落とします。
使い方は人それぞれでして。ソロキャンパーのおじさんは、レンタル品は使いっぱなしの広げっぱなし、シェードも出しっぱなし、飲み物もこぼしっぱなし。名前を見たら、たしかこの方前回も同じことしてたな、って思い出して。
カップルでゴミだらけの人もいました。食べたゴミがそのまんまだったり、分別してなかったり。バグトラの居室に土足で上がって足跡残して帰った人もいたし、車内がくさい方もいましたね。焚き火のにおいが残って。レンタカー店には、強力な消臭剤が必須です。
自分がそうだから、ってわけじゃないですけど、ファミリーで奥さんが一緒だとキレイに片付けてくれるんですよ。焚き火台までピッカピカ。主婦ってすごいですよ、やっぱり。
●松本明子さんのレンタカー、オフィスアムズはこちら→https://officeams.com/
※構成/大石裕美 写真提供/オフィス アムズ
(BE-PAL 2025年1月号より)