タスマニア・ローンセストンで最高の渓谷ハイク体験ができた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.12.31

    タスマニア・ローンセストンで最高の渓谷ハイク体験ができた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    タスマニア・ローンセストンで最高の渓谷ハイク体験ができた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    ずっと行ってみたいと思っている場所ってありますか? でも実際に行ってみたらガッカリだったということもままありますよね。

    でも「想像をはるかに越えて良かった」ということもあります。というか「想像のその先があった」のです!

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    念願のコースの先にさらなる驚きがっ!【タスマニア・ローンセストン旅1

    先日、オーストラリアのタスマニア島で、前泊を含めると6泊の縦走ハイクをしてきました。

    タスマニアの縦走ハイクでアンサングヒーローに助けられた話【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    その翌日。前々から行きたかったショートハイキングコースを訪れることにしました。…と書くと「ちょ、待てよ」とキムタクを発動させて「6泊の縦走ハイクのあとにショートハイクじゃ物足りなくね?」とか「てかいくらアウトドア好きだからって、6日歩き通した翌日くらいハイキング以外のことしろよ!」と思われる方も多いかと思います。

    で~も。そこに行くのが長年の夢だったのです! 前回訪れたときは「リフト」に乗っただけで、次の予定のためにすぐ出発。「なんでこんなに素敵な渓谷まで来て、上から眺めるだけなんだよ~。散策できないんだよ~」と嘆き悲しんだ場所。

    それが今回訪れた「カタラクト渓谷」です! そのときの記事がこちら。

    オーストラリア・タスマニア島で「世界最長」リフトに乗ったら…「最恐」だった

    1年半前って全然「長年」の夢じゃないだろ~という鋭いツッコミは聞き流すことにして。笑

    この「カタラクト渓谷」はタスマニア州第2の都市であるローンセストンにあります。ローンセストンへは夜、日本でジェットスターに乗って、朝ブリスベンで乗り継ぐだけで到着できるというのは以前もお伝えした通り。はい、小都市なのに意外と行きやすいんです。

    しかも今回紹介する「カタラクト渓谷」のウォーキングコース。市の中心部から歩いて15分のキングスブリッジ(橋の名称です)がスタート地点というアクセスの良さ! そして1周1時間ほどのショートコース。

    キングスブリッジからサウスエスク川の眺め。

    宿を出たのが朝の6時前。南半球の11月初めは日本でいうとちょうどゴールデンウィークのころですが、緯度が高いタスマニア島なので気温は4度で、体感気温は1度でした。景色もちょっと寒々しいですね。

    そして「サウスエスク川」の川の左岸につくられた「ジグザグトラック」を進みます。ちなみにグーグルマップでは日本語でなぜか「サウス・エスキモー川」と寒さを助長させる名称で表示されますが。笑(2024年12月現在)。

    「ジグザグトラック」の入口。

    のっけから階段ですが急登は最初のほうだけで、途中から平らになります。しかも名称からしてつづら折りを予想していたのですが、一ヵ所を除いてジグザクしていません。

    地図の左下に書かれた「You」からスタートして、いちばん上の橋を渡り、右下に戻ってきます。

    対岸の景色が見られるのも最初だけで、途中から木々に遮られます。

    というわけで「周回コース」にこだわらないのであれば、地図の右側からスタートして、いちばん上のループ状になっているところを散策して、同じコースを戻ってくるのも手だと思います。

    懐かしの風景に再会!

    20分ほどで「ファーストベイジン(First Basin)」という池の周りに到着。

    リフトのロープが見えます。

    ここからが1年前にリフトから眺めて、それからずっと歩きたくて歩きたくてたまらなかった場所。つまりここからが本番です!

    まず「アレクサンドラ吊り橋(Alexandra Suspension Bridge)」に向かいます。

    吊り橋に到着。

    橋の上から。向かって左側は見事な渓谷。

    右側は池。

    山側にある小さな滝とその下の岩々がしぶきをつくるおかけで、池の水に美しい文様ができていますね。

    さて橋を渡り切ったあと、池のまわりをしばし散策しました。最初のほうに載せた地図にある「First Basin」と書かれた池の下側です。

    池が川へと続くところを渡る橋。

    そこから見るさきほどの吊り橋も見事。

    こちらが前回乗った「世界最長」のリフト。上空からは「最恐」の高度差でしたが、下から見たらたいしたことはないですね。笑

    1年半前にリフトから見て歩きたかった「吊り橋」も「石橋」も体験できました。思っていた以上に素敵で心地よいコースでした。

    ただの「帰り道」だと思ったら!

    てなわけで大満足で帰路に向かいます。このまま行きに使った「ジグザグトラック」で帰ってもいいのですが、それじゃあ芸がないと思い、石橋を戻ってサウスエスク川の対岸方面を目指します。

    するとこれが大事件の呼び水にっ!

    道がよくわからないのですが、この階段を登った気がします。

    案内板とか標識があまりなく、ちょっと迷いました。つまりあまり大々的に売り出していないという感じ。ということは対岸の遊歩道、たいして魅力的じゃないのかな~と思ったのですが…。

    花がすごくきれいで、葉っぱの緑と空のコントラストも抜群だったから、まあいいか。

    あとクジャクも見られたし。

    結構ウヨウヨいます。

    けど1年半前に来たときのリフト乗り場近くの駐車場のほうがたくさんいたような気が…。

    なんて楽しかった渓谷歩きの余韻に浸りながらダラダラと帰り道を歩きました。このあたり、360度の見晴らしの山頂を出発して、森の中の登山道を帰るときと同じような心境でした。

    そんなとき突然現れたのがこの景色!

    川沿いの断崖絶壁の中腹に作られた遊歩道です!

    げっ、こんなのがあったのかと一気にテンションが上がります! 「カタラクトウォーク」という名の遊歩道です。

    さっき渡った吊り橋方面。

    ちょっと進んだところ。対岸の奇岩も川にゴロゴロ転がる巨岩も大迫力。

    15分ほどの道のりの本当に爽快な遊歩道です。正直言うと「行き」も「ジグザクトラック」ではなくこちらを通ったほうが楽しいと思います。

    逆にいうと「さっきジグザグトラックで帰っちゃわなくて本当に良かった~」と自分の動物的勘に感謝しました。

    途中で常夜灯のようなものも見つけました。

    夕方から夜も楽しめるのだとしたら、雰囲気はいいでしょうね。特に夏!

    案内板によるとこの「カタラクトウォーク」を作り始めたのは1890年で、3年以上の年月を要したとのこと。でもそんな昔にこんな断崖の中腹に遊歩道を作ろうなんてよく思いついたなあ。当時の偉大なる物好きたちに大感謝です。

    途中でこんな展望スペースもあります。

    その展望スペースからスタート地点の「キングスブリッジ」方面を見たところ。

    対岸の巨岩も美しいのですが、この展望スペースのあたりのこちら側の崖で「あるもの」を発見しました。

    「モアイ」のように見えませんか?

    そういえば「モアイ」にはドイツでも出会いました。

    「シュトゥットガルトの高尾山」を歩いてみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    いつかイースター島へ本物に会いに行けるかな?

    キングスブリッジについたところ。

    長年の夢(実際は1年半ですが)だったハイキングコースを歩けたと感激したら、その後にさらなる驚きが待っていました。やっぱりどこかに出かけてみるものです。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    ジェットスター
    日本からブリスベンでの乗り継ぎ1回でローンセストンへ。しかも燃油サーチャージは不要!
    https://www.jetstar.com/jp/ja/Fly-Australia

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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