タスマニアでマリオ気分で渓谷ハイキングで「ヒャッホー!」【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2025.01.02

    タスマニアでマリオ気分で渓谷ハイキングで「ヒャッホー!」【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    タスマニアでマリオ気分で渓谷ハイキングで「ヒャッホー!」【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    読者のみなさん、本当にすみません! じつは前回紹介した「カタラクト渓谷」の記事、出し惜しみしてました。というのは…。

    その先にもう一つ素晴らしい渓谷ハイクコースがあったのです!

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    タスマニア・ローンセストンで最高の渓谷ハイク体験ができた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    「カタラクト渓谷」の先にさらにスゴい渓谷ハイクが!【タスマニア・ローンセストン旅2

    ただ言い訳になってしまいますが、今回紹介するルートは前回もお見せしたこの地図の…。

    上部にある橋の左側の袂からスタートするのですが、ご覧のようにまったく記述されていないのです。

    ということは非公式ルート的なものなのかというと全然そんなことなく。

    そのルートが始まるところにあった看板。

    「ダックリーチ」という名称の下に「タスマニアの60のグレートショートウォークの一つ」という文字が見えますよね。つまりはそれなりに由緒正しきコースです。

    ちなみにこの看板が立っているのは先ほど伝えたように橋の袂で、写真で言うとトイレマークの左あたり。はい、最大の目印である「橋」も描かれていなければ、「You are here」という「現在地」の記述もないという地図であることを断念したような素敵なマップです。まあ、オーストラリアではあるあるなんですが。まあ、ドイツよりはマシですが。

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    いや、ドイツのほうは「行ったら案内板とかあるだろ」と思いこむのではなく、「ちゃんと行く前に地図を探せよ」って話ですが。笑

    オーストラリアに話を戻すと、この看板まったく意味がないわけではなく、「(終着点の)発電所跡まで片道3キロメートルで所要時間1時間半」とか「約190段の階段を含むいくつかの急坂あり」という情報は伝えてくれています。

    とにかく地図左下の発電所跡を目指します!

    この「アレクサンドラ吊り橋」を渡らず、左側にある川沿いのルートを進みます。川沿いと言っても…。

    はい、崖の中腹につくられた橋が見えますね。

    そしてその橋がこちら。

    もうこの時点で「ファイアボールマリオ」に変身して「Bダッシュ」したくなりましたよ。

    相変わらずたとえが古くてすみませんな。

    さてこの橋の上から撮ったのが下の写真。

    高度感が半端ないです。

    「ここから落ちたらどうしよう」とまたありもしないことを考える「プチ高所恐怖症」かつ「リトル不安神経症」の私です。

    さらに進むと人がようやく一人通れるくらいの細い切り通し状になった場所に。

    上部に今にも落ちそうな岩が引っかかっているのが見えるでしょうか?

    真下に来たらジャンプしながらグーパンチで金貨連続ゲット! …はもちろんできないんですけど、ジャンプしてグーパンチはしたくなる。まさにマリオ感満載のスリル満点のコースです。

    このあたりではもう頭の中でスーパーマリオのテーマ曲が「♪タタンタンタタンタン、ドゥン~」とループ状態。

    その後も次々との変化技!

    渓谷沿いで対岸に見える奇岩や川の巨岩など景色は素晴らしく、道もほぼフラットで歩きやすいのも最高です。と思ったら次々と変化に富んだ場所が登場!

    こんなつづら折りで高度を上げる道に。

    その後現れた見晴らし台。

    ほんの数メートルですが崖から突き出すように作られていて、小技が効いています。

    そこからの景色。早朝なので影になっている部分が多いですね。

    かと思ったら「なんでさっき高度を上げたんだ?」と恨み節を漏らしたくなるような急階段を降ります。

    ただし上部が枝で覆われている点が、「ダンジョン(地下迷宮)への入口」感があって良し。

    さらに進むと岩から岩へと渡された橋。

    天空の通路を通って別のステージへショートカットしているような気分です。

    その先、川にかかる吊り橋の向こうに建物が見えてきます。

    目的地であるクッパ大王が住む…ではなく発電所跡です。

    最後の吊り橋の手前、川に降りる階段がありました。

    ただしショートカットできる秘密の通路感はなく、ただ川岸に降りるだけの模様。

    というわけでそのまま吊り橋へ向かいます。

    気分的にはBダッシュしたまま途中でAボタンを長押しでジャンプ! 旗に飛びつきたいところですが。

    ちゃんと橋を渡ります。

    廃墟マニアが泣いて喜びそうな建物2つ

    橋を渡った対岸にあるのが橋ができる前につくられた貨物索道(ロープウェイのようなワイヤーロープで物資を運搬する装置)用の小屋。

    完全な廃墟ではなく、いい感じで現役感を残しています。

    中を覗くこともできます。

    ここで思い出したのがヨーロッパのオーストリアで訪れた廃墟(と私が思いこんでしまった場所。笑)。

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    旅を繰り返すと、思い出す場所が増えて楽しいですな。そして思い出す人も増えます。

    その先にあるが実際の「水力発電所」だった建物です。

    歩測するのを忘れたのですがたぶん30メートルくらいの長さがありました。

    ちょっとダンジョンっぽいですね。ピーチ姫、待ってろよ! 今、クッパ大王がジャンプするタイミングで下をくぐって助けに行くからなっ! そんな気分になります。

    通り抜けできます。これは反対側から撮った写真。

    そこもちょっとした見晴らし台っぽいスペースになっていて、当然のことながらクッパ大王もピーチ姫もいません。ところがそこからさきほどの吊り橋の写真を撮ると!

    光の反射で、画像中央にカクテルグラスのようなものが!

    さらにこっちは天使が! または「流氷の天使」の異名を持つ「クリオネ」。

    ちなみにクリオネ、普段はまさに「天使」のような姿かたちをしていますが、捕食するときはトラウマになりそうなくらい「悪魔」的な姿に早変わりします。興味がある方はぜひ検索してみてください。

    さてまた発電所の小屋を通って吊り橋の袂のほうに戻ります。するとこんな地図が。

    100メートル先に展望台があり、2キロメールで出発地点の吊り橋に戻れるようです。

    とりあえず進んでみることにしました。階段が延々と続いたのですが…。

    展望台に着く手前で鉄パイプが2ヵ所、道をふさぐように倒れていました。

    「通行止め」みたいな文字がないので、ただ鉄パイプが倒れているだけにも見えなくはないです。ただ先ほどの地図の等高線を確認し直すとこの先は森林の中のハイキングコースの模様。ってことは、ここじゃなくても味わえるありきたりのコースなんじゃないかな?

    その一方で先ほどの崖の中腹あたりのハイキングコースは、他ではなかなか体験できません。

    というわけで同じルートを戻ることにしました。帰りの記述は省略しますが、変化に富んでいるので全然飽きなかったです。

    スタート地点にあった吊り橋が見えてきました。

    これを渡って、前回書いた「カタラクトウォーク」へ向かいます。

    今回は朝食とホテルのチェックアウト前の「早朝ハイク」でしたが、日が上がってからだと渓谷に影がかからずにきれいかもしれないな~と思いました。それから発電所あたりはヘッドライトをつけてのナイトハイクも肝試し感があって楽しそう。

    「いつかまた来たい」と思える場所に出会えるのは、楽しいものです。

    あと急に初代の「スーパーマリオブラザーズ」をしたくなるのも。笑

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

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    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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