その先にもう一つ素晴らしい渓谷ハイクコースがあったのです!
どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
「カタラクト渓谷」の先にさらにスゴい渓谷ハイクが!【タスマニア・ローンセストン旅2】
ただ言い訳になってしまいますが、今回紹介するルートは前回もお見せしたこの地図の…。
ということは非公式ルート的なものなのかというと全然そんなことなく。
「ダックリーチ」という名称の下に「タスマニアの60のグレートショートウォークの一つ」という文字が見えますよね。つまりはそれなりに由緒正しきコースです。
ちなみにこの看板が立っているのは先ほど伝えたように橋の袂で、写真で言うとトイレマークの左あたり。はい、最大の目印である「橋」も描かれていなければ、「You are here」という「現在地」の記述もないという地図であることを断念したような素敵なマップです。まあ、オーストラリアではあるあるなんですが。まあ、ドイツよりはマシですが。
いや、ドイツのほうは「行ったら案内板とかあるだろ」と思いこむのではなく、「ちゃんと行く前に地図を探せよ」って話ですが。笑
オーストラリアに話を戻すと、この看板まったく意味がないわけではなく、「(終着点の)発電所跡まで片道3キロメートルで所要時間1時間半」とか「約190段の階段を含むいくつかの急坂あり」という情報は伝えてくれています。
とにかく地図左下の発電所跡を目指します!
そしてその橋がこちら。
相変わらずたとえが古くてすみませんな。
さてこの橋の上から撮ったのが下の写真。
「ここから落ちたらどうしよう」とまたありもしないことを考える「プチ高所恐怖症」かつ「リトル不安神経症」の私です。
さらに進むと人がようやく一人通れるくらいの細い切り通し状になった場所に。
真下に来たらジャンプしながらグーパンチで金貨連続ゲット! …はもちろんできないんですけど、ジャンプしてグーパンチはしたくなる。まさにマリオ感満載のスリル満点のコースです。
このあたりではもう頭の中でスーパーマリオのテーマ曲が「♪タタンタンタタンタン、ドゥン~」とループ状態。
その後も次々との変化技!
渓谷沿いで対岸に見える奇岩や川の巨岩など景色は素晴らしく、道もほぼフラットで歩きやすいのも最高です。と思ったら次々と変化に富んだ場所が登場!
ほんの数メートルですが崖から突き出すように作られていて、小技が効いています。
かと思ったら「なんでさっき高度を上げたんだ?」と恨み節を漏らしたくなるような急階段を降ります。
さらに進むと岩から岩へと渡された橋。
その先、川にかかる吊り橋の向こうに建物が見えてきます。
最後の吊り橋の手前、川に降りる階段がありました。
というわけでそのまま吊り橋へ向かいます。
ちゃんと橋を渡ります。
廃墟マニアが泣いて喜びそうな建物2つ
橋を渡った対岸にあるのが橋ができる前につくられた貨物索道(ロープウェイのようなワイヤーロープで物資を運搬する装置)用の小屋。
ここで思い出したのがヨーロッパのオーストリアで訪れた廃墟(と私が思いこんでしまった場所。笑)。
旅を繰り返すと、思い出す場所が増えて楽しいですな。そして思い出す人も増えます。
その先にあるが実際の「水力発電所」だった建物です。
ちょっとダンジョンっぽいですね。ピーチ姫、待ってろよ! 今、クッパ大王がジャンプするタイミングで下をくぐって助けに行くからなっ! そんな気分になります。
そこもちょっとした見晴らし台っぽいスペースになっていて、当然のことながらクッパ大王もピーチ姫もいません。ところがそこからさきほどの吊り橋の写真を撮ると!
ちなみにクリオネ、普段はまさに「天使」のような姿かたちをしていますが、捕食するときはトラウマになりそうなくらい「悪魔」的な姿に早変わりします。興味がある方はぜひ検索してみてください。
さてまた発電所の小屋を通って吊り橋の袂のほうに戻ります。するとこんな地図が。
とりあえず進んでみることにしました。階段が延々と続いたのですが…。
「通行止め」みたいな文字がないので、ただ鉄パイプが倒れているだけにも見えなくはないです。ただ先ほどの地図の等高線を確認し直すとこの先は森林の中のハイキングコースの模様。ってことは、ここじゃなくても味わえるありきたりのコースなんじゃないかな?
その一方で先ほどの崖の中腹あたりのハイキングコースは、他ではなかなか体験できません。
というわけで同じルートを戻ることにしました。帰りの記述は省略しますが、変化に富んでいるので全然飽きなかったです。
今回は朝食とホテルのチェックアウト前の「早朝ハイク」でしたが、日が上がってからだと渓谷に影がかからずにきれいかもしれないな~と思いました。それから発電所あたりはヘッドライトをつけてのナイトハイクも肝試し感があって楽しそう。
「いつかまた来たい」と思える場所に出会えるのは、楽しいものです。
あと急に初代の「スーパーマリオブラザーズ」をしたくなるのも。笑
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