香港式バーベキューサンドを簡単に再現!異文化を味わう新しいアウトドアメニューとして推したい
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    2024.12.29

    香港式バーベキューサンドを簡単に再現!異文化を味わう新しいアウトドアメニューとして推したい

    香港式バーベキューサンドを簡単に再現!異文化を味わう新しいアウトドアメニューとして推したい
    11月から3月にかけて、アウトドアシーズンを迎える香港。香ばしい煙が立ち上るBBQスポットは、香港の公園を活気づけ、地元の人たちで賑わいます。

    その中でもひときわ魅力的なのが、甘みと香辛料が絶妙に絡み合う香港式BBQサンド。その忘れられない味わいを、日本で再現できるとしたらどうでしょう?この記事では、香港式BBQスタイルと日本のBBQスタイルとの違いをご紹介しながら、日本で手軽に再現できる香港式BBQサンドのレシピをお届けします。

    香港の風味を日本で楽しむ方法をぜひ一緒に探ってみましょう!

    香港式BBQの3つの秘密:日本のBBQとの違い

    香港の冬は日本の晩秋のような心地よい気温で、炭火の温かさがちょうど良い季節です。筆者がローカルの友人に誘われて体験した香港式BBQの中でも特に印象に残った3つの異文化体験をお伝えします。

    1,大所帯でのんびり楽しむ香港のBBQスタイル

    香港では、大人数で食事を楽しむ文化が根付いており、BBQも例外ではありません。1つのグループは15〜20人と大所帯になることが多く、友人が友人を誘い、初対面でも気軽に参加できるのが特徴です。

    その理由は、好きな時に好きな食材を焼いたり、公園で遊んだりと、自由にのんびり過ごせる雰囲気にあります。日本のように皆で一斉にコンロを囲むスタイルを想像して、大勢の前で英語の自己紹介をするのかと心配していた私にとって、このリラックスしたスタイルはホッと安心できるものでした。

    思い思いに自由にBBQを楽しむスタイル。

    大人数で祝う習慣がある香港ではバースデーケーキも長方形が多い。

    2,長い金串で食材を刺して焼く調理方法

    日本の網焼きスタイルとは違い、香港では二股に分かれた長い金串に食材を刺して焼きます。この方法は時間がかかり、金串を使い慣れていない私は、食材がしっかりと刺さらずポロポロと串から落ちるのです。やっと食べ頃と思った時にポロリ。

    「アイヤァー!」と香港の感嘆のセリフが一斉に溢れ、笑いを誘ったエピソードがあります。

    また、薄切りの食パンを串に刺してパリッと焼き上げ、焼いたお肉を挟んで食べるサンドイッチが美味しいのですが、このパンが薄くて破れやすく、再び 「アイヤァー!」と感嘆されます。この一見非効率ですが、時間をかけて焼く楽しさと美味しさが香港スタイルです。

    このようなBBQ文化とは知らずに、空腹で参加した私たち家族は、なかなかお腹が満たされずに落ち着かなかったのですが、せっかちな日常を振り返る良いきっかけになりました。

    既に食パンは破れています。

    3.甘めの味付けと謎の蜂蜜

    香港のBBQは甘い味付けが特徴です。もともと香港名物のチャーシューは赤みがかった甘い味で、日本の醤油ベースとは一線を画します。BBQ用のお肉もその影響を受け、甘い下味に漬け込んでいて、更に「謎の蜂蜜」が登場します。

    焼けた食材にこの蜂蜜を塗って再度炭火で焼き、照りと甘みを加えるのです。蜂蜜というよりは、油、みりん、砂糖を混ぜたようなシロップで、そのままを口にする物ではありません。ですが香港式BBQには欠かせない定番中の定番アイテム。シーズン中はローカルスーパーに山積みされるほどの人気ぶりです。

    蜂蜜というより300円程のシロップ。

    刷毛でどんな食材にも謎の蜂蜜を塗ります。

    では、この甘めの下味をつけたお肉を焼き、謎の蜂蜜を塗って仕上げ、薄いパリパリのパンに挟んで食べる香港式BBQサンドを、日本で再現してみましょう。

    香港式BBQサンド再現レシピ

    【材料】
     豚肉肩ロースもしくは、鶏もも肉:250〜300グラム
     食パン:薄切り2枚(10枚切り、または5枚切りを半分にスライス)
     チャーシュージャン:約70グラム(市販品)
     本みりん:100グラム

    【下準備】
    (1)豚肉または鶏もも肉を最低2時間、チャーシュージャンにたっぷりと漬け込んでおく。

    写真は鶏もも肉、全体的に赤っぽくなります。

    (2)本みりん100グラムを小鍋で煮詰め、約半分の50グラムになるまで濃縮させます。

    【調理方法】
    (1)下味をつけたお肉をじっくりと炭火で焼きます。日本では網でじっくり焼くスタイルで大丈夫です。
    もしくは、炭火で焼く前にオーブンで予め焼いておくのも良いとおもいます。

    (2)9割ほど火が通ったら、煮切りみりんをハケで塗り、さらに照りが出るまで焼きます。これが「謎の蜂蜜」の代わりになります。焼きたてのお肉から立ち上る甘い香りが、香港式BBQの再現の決め手です。

    煮切りみりんを塗る前。

    煮切りみりんを塗って焼いた後。

    (3)並行して、食パンにも少量の煮切りみりんを塗り、炭火で焼きます。パンがパリッとしたら、焼き上がったお肉を切り分けて挟みましょう。

    食パンにも煮切りみりんを塗って炭火で焼きます。

    【更に美味しくなるポイント】
    (1)中華料理では生野菜を食べる習慣はあまりないのですが、レタスを挟むと食感が良く、一層美味しくなります。

    (2)煮切りみりんだけだと油っけが足りなかったので、油も一緒にハケで塗った方がよいと思います。

    このように香港式BBQは日本のBBQスタイルとは違い、1日かけてのんびり食べて遊ぶ、自由なスタイルです。日本での経験から、スライスされたお肉、醬油ベースの味付け、網でサッと焼く、皆でコンロを囲んで一斉にパクパク食べる、そのようなイメージで参加したので最初はとてもびっくりしたものです。

    が、日本に帰国してその香り、味を再現してみると、香港の懐かしい風景が蘇えり、思わず笑みがこぼれます。老若男女、初対面の人達と笑顔を交わし、アウトドアを通じて香港の文化に触れる貴重な体験となりました。

    この手軽な香港風味のレシピなら、次のBBQパーティーでも話のタネになること間違いありません。

    ぜひご家族や友人と一緒に挑戦してみてください。美味しさだけでなく、食を通じて異国の文化も感じられる体験になると思います。

    私が書きました!
    日本在住ライター
    野間あみこ

    2003年から2020年迄の17年間、香港、シンガポール、タイ、中国に在住。日本人家庭の子供が長期に渡り海外教育を受けると、どのような経験をして、どのように育つのかをまとめた「海外子育て、英語教育20年間5か国 成功&失敗エピソード集」を電子書籍にて出版。現在は日本と時々イギリスに在住、ハイキングやタンデムツーリング、大人のお出かけ、そして50代のライフワークスタイルについて発信中。アウトドアと多文化体験を通じて、日常に新たな視点と活力を提供しています。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

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