薪割りにバトニング、調理などアウトドアではなにかと必要になってくる刃物。
切れ味はよいものがよいが、安全に使えるかも重要。また、できればおしゃれに、スマートに使えればさらによし。
今回は、キャンプと相性がよい、おすすめ刃物9アイテムを厳選して紹介する。これらのアイテムは、通販サイト「小学館百貨店」で販売中だ。
切れ味だけじゃない。持ち運びにもこだわった包丁
包丁の切れ味はおいしい料理には欠かせない調味料。でも、アウトドアでの包丁となると、切れ味に加えて持ち運びやその他の使い勝手にもこだわりたい。今回紹介する包丁は、そんな希望を叶えてくれる3点だ。
キャンプ料理におすすめ「ハンディーCAMP包丁」!よく切れて、つぶす、運ぶも自在
家庭用包丁だと大きくて鞘(さや)がないから持ち運びが面倒。折りたたみナイフだと刀身が細すぎて使いにくい。ブッシュクラフトナイフだとゴツすぎて扱いにくく、焚き火と併用すると汚れてしまう。
こうした難点をクリアにしてくれた刃物が『BE-PAL』のオリジナルブランド「BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS」の「ハンディ―CAMP包丁」。
「ハンディーCAMP包丁」は、中華包丁や菜切包丁に似た「角型」と、出刃包丁に似た「剣型」の2種類がある。
全長は約15㎝と短いが、ハンドルを短めにして刃長をできるかぎり長くとっている。また、刃とハンドルを一体型(フルタング)とし、しかも包丁より厚め(0.4cm)にしているので、とても頑丈にできている。
さらに、料理に使うだけなので、鞘(さや)は薄くて小さいのでかさばらない。
なにより9,000円を切る低価格なのはうれしい。
ハンディ―CAMP包丁/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS
角型:8,910円(税込)
剣型:8,800円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA5541200710/
▶︎参考記事
キャンプ料理におすすめ「ハンディーCAMP包丁」!よく切れて、つぶす、運ぶも自在
ミニ包丁15g+まな板66g=81gのかわいい本格派セット!釣りのお供や子供用にもおすすめ
日本刀のようにスラリと伸びた刀身に、波のような刃紋。『BE-PAL』のオリジナルブランド「BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS」の「ミニ包丁 カタナイフ」はまな板とのセットだ。
刃の表面に現れている波のような刃紋は「ダマスカス構造」によるもの。青砥二号鋼を芯材にして、片面7層ずつ鉄と鋼を交互に薄く重ねることで、この刃紋が浮き出てくる。いかにもよく切れそうだが、実際によく切れる。青砥二号鋼は良質な和包丁に使わている鋼であり、ダマスカス構造によって耐久性も高い。
携帯用のミニ包丁とセットになっているのは、同じく携帯用のミニまな板。こちらも素材は良質で、国産サワグルミの無垢材。竹のまな板ほど堅すぎず、杉のまな板ほどやわらかくなく、適度な堅さがあって切り心地が気持ちいい。1.5cmという十分な厚さがあるので、力を入れてもたわまない。清潔感のある淡い色も魅力といえる。
釣った魚をすぐにさばきたいとき、ファミリーキャンプで子供用のセットがほしいとき、料理を簡単に済ませるソロキャンプのときなど、出番は多いはず。
ミニ包丁 カタナイフ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 5,500円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55409001/
▶︎参考記事
ミニ包丁15g+まな板66g=81gのかわいい本格派セット!釣りのお供や子供用にもおすすめ
トヨクニの包丁をアウトドアにもっていくならこれ!小ぶり包丁+ナイロンケースが最強
アウトドアナイフは、家の包丁と違って、薪を割ったり、削ったりできるように厚くできているから、食材がつぶれてしまったり、薄切りにできなかったりするする。では、家の包丁を野外に持っていくかというと、大きくてかさばるし、そもそも持ち運び用のケースがない。そこで重宝するのが、家庭用包丁と同じ薄刃の包丁でありながら、珍しく薄型のナイロンケースが付いているトヨクニの「オールステンレス アウトドア包丁セット」。
水はけがよいので、包丁の錆びの防止にもつながる。カラビナを付けてアウトドアテーブルのラックや支柱にぶら下げられるから、必要なときにサッと取り出せる。テーブルの上に包丁を置かなくて済むから、テーブルを広く使えて、アウトドアの小さなテーブルでも料理が断然はかどる。
「オールステンレス」という点にも注目してほしい。ブレードと柄が特殊溶接でなめらかにつながっていて、すき間がなく、汚れや水分がたまらず、拭うだけできれいになる。水道の水をじゃぶじゃぶと使えないアウトドアでこそ助かる。
オールステンレス アウトドア包丁セット/トヨクニ 8,800円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55403001/
▶︎参考記事
トヨクニの包丁をアウトドアにもっていくならこれ!小ぶり包丁+ナイロンケースが最強
さまざまななシーンで使いたい!使い勝手がよいナイフ
アウトドアでは必ず1本は持っていたいナイフ。さまざまなシーンで使いたいからこそ、使い勝手のよい3点をご紹介。
モーラナイフ「ベーシック」に2024年だけの限定カラーが登場!レッド&グリーンが斬新
モーラナイフは、たしかな品質を備えたコストパフォーマンスのよい刃物として、日本でもすっかり定着。リーズナブルな価格だから、形や大きさ、素材を変えて何本か揃えるのもおもしろい。
そんな中、「2024リミテッドエディション」として、クラフトシリーズの「ベーシック」に限定カラーが登場。モーラナイフ伝統の「ダーラレッド」に、スウェーデン中部のモーラ地方の民族衣装をモチーフにしたアイヴィーグリーンが組み合わされている。
「ベーシック」は、刃長9.1mmと短めで、刃厚も2mmと薄い。細かい工作のほか、刃が薄いので食材の薄切りもしやすい。「コンパニオン」や「ブッシュクラフト」に比べて、指を保護するフィンガーガードが大きいのも特徴で、子どものファーストナイフにも向いている。
ブレードの素材は、ステンレススチールの「ベーシック546」と、カーボンスチールの「ベーシック511」から選べる。錆びにくさを重視するならステンレス、研ぎやすさを重視するならカーボンとなるだろう。それぞれ配色パターンが違うので、いっそ両方買うのもアリ。
モーラナイフ 2024リミテッドエディション/MORAKNIV(モーラナイフ)
ベーシック546(ステンレススチール) 1,870円(税込)
ベーシック511(カーボンスチール) 1,760円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA5541000310/
▶︎参考記事
モーラナイフ「ベーシック」に2024年だけの限定カラーが登場!レッド&グリーンが斬新
ブレードはトヨクニが鋳造!重量わずか20gの立つミニナイフあります
ハンドルがコルク製で、重量はわずか20g。『BE-PAL』のオリジナルブランド「BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS」ならではの遊び心あふれるナイフだ。
コルクは軽くてすべりにくく、弾力があって握りやすいから釣り竿のグリップやリールのハンドルなどに使われている。これをナイフに応用し、重さわずか20g、長さ約10cmというこれまでにないコンパクトなナイフとなった。
ブレードは、高知県南国市の鍛冶工房トヨクニが白鋼を用いて鍛造している本格派で、切れ味鋭い。牛革製のケースが付属していて、ボタンで留められるので、抜ける心配が少なくて安全だ。
ハンドルが太くて短いから、立てて置くことができ、先端が細くなったブレードの形は、ろうそくの先の炎のように見える。軽くてケース付きだからアウトドアに持ち出すのもいいけれど、書斎のデスクまわりに置いておくのもおすすめ。
BOP コルクナイフ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 5,500円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55408002/
▶︎参考記事
ブレードはトヨクニが鋳造!重量わずか20gの立つミニナイフあります
ベアボーンズだから頼もしい! 万能フィールドナイフを腰に下げてフィールドへ
包丁感覚でスムーズに切れる、人気ブランド「ベアボーンズ」のフィールドナイフ「No.6 フィールドナイフ2.0」。全長26.6cm、刃長15.2cm。シースナイフとしては一般的な大きさのナイフだが、刃幅が3.5㎝とちょっと広めなので、菜切包丁や三徳包丁とまではいかないものの、食材を均一な厚さに切りやすく、切った食材をその幅広の面にのせて鍋などに入れることができる。
刃厚は3mm。刃が薄いほうが野菜の繊維をつぶさずに切ったり、肉を薄切りにしたりできるから(三徳包丁は1.8~2mmくらい)、料理では薄いほうが使いやすいが、フィールドナイフとして木を削ったりすることを考えると、ある程度の厚さがあったほうがいい(鉈は5mm前後)。3mmというのは、スムーズに料理ができて、木の加工をしても刃こぼれしない、というちょうどよいところを狙った絶妙の厚さだ。
ハンドルはぬくもりを感じさせる天然木(ウォールナット)。ケースは革でも樹脂でもなくキャンバス製なので、大げさな感じがせず、腰に下げたときにウェアとよくなじむ。ケースの裏にはクリップが付いているので、ベルトなしのズボンにも装着でき、この工夫もありがたい。
No.6 フィールドナイフ2.0/ベアボーンズ 11,000円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55402007/
▶︎参考記事
ベアボーンズだから頼もしい! 万能フィールドナイフを腰に下げてフィールドへ
キャンプで焚き火を楽しみたいなら必見!鉈やののこぎり
焚き火には欠かせない鉈やのこぎり。軽くて小ぶりなのが便利で使いやすいのだが、デザインのおしゃれさも譲れない。この3点はそんなわがままさんにもおすすめ。
キャンプには「腰鉈」ならぬ「サコ鉈」がおすすめ!火おこし道具や調理道具も一緒に
山仕事のプロが鉈を腰に下げている姿はかっこいいが、キャンプ中にずっと腰に下げているのもわずらわしい。もっとスマートな運び方はないものかと考えて開発したのがこのセット。薄型の鉈と薄型の革サコッシュの組み合わせだ。
鉈は、刃とハンドル部分が一体となったいわゆるフルタング構造。ハンドル部分はパラコードを巻いただけなので、木製の柄の鉈とくらべると、鉈全体がかなり薄くできている。また、鉈には、刃部分をおおうだけのコンパクトな鞘(ケース)が付属しているので、薄い鉈に合わせてマチがない横長のサコッシュのほうには、折りたたみノコギリなどの焚き火道具や調理道具、テントやタープの設営のためのペグとハンマーなど入れてもOK。
久八 コンパクト鉈&レザーサコッシュ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCT 22,000円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55406001/
▶︎参考記事
キャンプには「腰鉈」ならぬ「サコ鉈」がおすすめ!火おこし道具や調理道具も一緒に
キャンプの鉈はトヨクニの「豆鉈」がおすすめ!小さいことはいいことづくめだった
『BE-PAL』のオリジナルブランド「BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS」が企画した極小の鉈「マメナタ」。鍛造は高知県南国市の老舗鍛冶工房「トヨクニ」が担当していて、切れ味は良好。コロンとしたキュートなフォルムで、サイズは、刃長6.5cm、全長19.5cm、刃厚0.6cm、重量260g。
キャンプで一般的に使われる小型鉈は、刃長が5~6寸(15cmから18cm)くらいだから、かなり短いが、刃厚は一般的な鉈と同じくらいなので、刃こぼれ、刃欠けを気にせず、ラフに使うことができる。ホームセンターやキャンプ場で売られている薪なら、十分対応できる。
小さいので、料理にも使いやすい。トウモロコシやカボチャ、サツマイモなどの固い野菜を切ったり、魚を捌いたり、身と小骨を叩いて刻んだりもできる。平(面)を使ってニンニクやキュウリをつぶすのも可能。
つばの指ガード部分が長く、指が滑ったとしても刃に当たらないようになっていて、指ガードがない鉈もあるから安心。また、柄は末端に向かって太くなっているので、手から抜けにくい。
マメナタ/BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS 9,900円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55404001/
▶︎参考記事
キャンプの鉈はトヨクニの「豆鉈」がおすすめ!小さいことはいいことづくめだった
小粋なのこぎりをお探しならベアボーンズ「ティンバーソー」一択だ! 気分がアガること確実
伐採(剪定)用のこぎりは、たいていプラスチックの無粋なケースが付いている。プロの植木職人や造園業者が使うものだからデザイン性は求められていないのかもしれないが、キャンプ場で薪の切り揃えやブッシュクラフトに使うときはイマイチ気分が上がらない。折りたたみのこぎりという選択肢もあるが、使うたびに刃を開かなければならず、ちょっと面倒だし、刃とハンドルの長さが同じなので、刃が長いものは全長も長くなってしまい、狭い場所(込み入った枝を切るときなど)では使いにくくなる。
その点、ベアボーンズの「ティンバーソー」はケースがグレーのキャンバス製だから、愛着が沸くし気分も乗ってくる。しかも、ハンドルも天然素材のウォールナット材だ。
刃渡りが25cmと長いので、1回のストロークで深く切ることができ、太い枝にも対応、ハンドルが15cmと短いので、込み入った枝も切りやすい。刃もハンドルもゆるやかに湾曲しているので、高いところの枝も切りやすい。使い勝手もなかなかのものだ。
軽すぎず重すぎない重さ(454g)なので、力が伝わりやすく、疲れにくいのもいい。
ティンバーソー/ベアボーンズ 8,800円(税込)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA55401007/
▶︎参考記事
小粋なのこぎりをお探しならベアボーンズ「ティンバーソー」一択だ! 気分がアガること確実
使用時には安全への十分な配慮を
包丁やナイフ、鉈やののこぎりなどの刃物はキャンプを楽しむするアイテムの1つ。そして、安全に配慮されているとはいえ、すべて刃物なので使用する際や携帯する際はくれぐれも注意をして欲しい。