第4回 BE-PALアウトドアアワード2024のアウトドアごはん部門にもノミネートされました。そんな無印良品の新商品が発表されました。キャンプに持って行きたい食品をピックアップしてご紹介します。
季節を感じられる商品を強化
食品スーパーでもなく、コンビニでもない「無印商品」では、日々の生活を少し豊かにできる食品を提供することを目指して商品開発を行なっています。
消費者からも、カラダにいいものがあるだろうという期待が高いことから、日々の健康を考えた食品や、春夏秋冬を味わえる商品をそろえているといいます。
2025年の春夏も、酷暑であることを想定し、アイスクリームやゼリーといったひんやりスイーツも充実していますが、冷やして食べるレトルトとフリーズドライメニューがアウトドアにおすすめです。
冷やし茶漬けシリーズ
暑くて食欲が落ちそうなときにも、さらさらと食べられる「冷やし茶漬け」が4種類登場します。ご飯にかけるだけの簡単メニューで、なんとフリーズドライタイプです。
フリーズドライの食品って、お湯でないとなめらかにもどらないのではないかと思っていたのですが、こちらは冷水でもどします。筆者は、「冷やし茶漬け きざみ野菜の山形だし」を試食しました。
山形の郷土料理のおだしをお手本にしたというベースに、刻んだきゅうりや青じそ、オクラが入っていました。そのオクラのシャキシャキとした食感が残るのが、まるで作り立てのようでした。ご飯にのせて、冷たいお水を注ぐだけで食べられるため、BBQの最後やキャンプの朝食にもよさそうです。
ごはんにかけるシリーズ
「ごはんにかける」シリーズは、名前の通り、ごはんにかけるだけです。パウチに入っているため温めたくなりそうですが、こちらは冷やしてごはんにかけます。
「そのままの常温でも食べられますが、冷やした方がよりおいしいです。」(良品計画食品部のヤンさん)
暑い日にはスパイスがきいたものが食べたくなりそうなので「ごはんにかける 冷やしごま豆乳担々スープ」を試食しました。香辛料がきいていますが、豆乳のコクが全体をまろやかにしてくれていました。冷たい方がおいしいため、クーラーボックスに入れて持って行くことをおすすめします。
人気のレトルトカレーのおいしさの秘密
無印良品のレトルト食品で大人気なのが、カレーです。本場の味から調味料の使い方を学び開発したというレトルトカレーは、2種類です。今回は、南インドのカレーです。
「南インドでは、カレーを作るときに、お肉やお魚に下味をつけます。そのひと手間が、コクを出してくれます。レトルト食品にするには、滅菌処理のため高温で熱を加えることから現地と同じ食材では食感が変わってしまうものなどがあり、まったく同じものを作るというのはむずかしいのですが、現地の味に近いものを開発しています。」(良品計画食品部の鈴木美智子さん)
おうちで作るカレーは、確かにお肉やお魚に下味をつけてから煮込むことは珍しいですし、食事の支度は毎日のことで手間をかけていられないということもあり、本場のカレーが手軽に食べられるのはうれしいですね。カレー人気が根強い理由がよくわかります。レトルトタイプだと、ミールスのように数種類のカレーをキャンプでも食べられるのもうれしいですね。
フレークタイプのカレールーも登場
温めてかけるだけのレトルトカレーも便利ですが、カレールーも2種類登場します。カレールーといえば、固形タイプが一般的で、ほんの少し使いたいときは、削るか、ルーではなく、カレーパウダーを使っていましたが、これは使いたい分量だけを手軽に使えます。
「辛くないりんごと炒め玉ねぎのカレールー」は、唐辛子を使用していないため、小さな子どもがいる場合も使いやすいルーです。スパイス感をしっかり味わいたい場合は、「スパイスの香りひきたつカレールー」がおすすめだそう。大人ならこちらを選ぶのかなと思いましたが、スパイスを自分でアレンジしたい場合など、りんごと玉ねぎのルーを選んでアレンジするスタッフもいるとのこと。
分量として、6皿が目安になっていますが、カレー風味のチャーハンにしたり、スープに少し入れてカレーの香りをつけたり、アレンジさまざま。BBQのお肉の下味などにも使え、便利そうでした。
自然解凍する冷凍デザート
ちょっと甘いものが欲しくなったときに、おすすめなのが冷凍タイプの和菓子です。
「桜のクリーム大福(桜クリームとミルククリーム)」は、桜の花がトッピングされた桜クリームと桜葉入りのもち生地でミルククリームを包んだ2種類の大福がセットになっています。朝、冷凍庫から出してキャンプ場に向かえば、ティータイムには自然解凍され食べごろになります。
みたらし団子は、お団子の周囲に甘じょっぱいたれが塗られているのが一般的ですが、こちらの見た目は白いお団子です。
「まわりのたれって、うっかりたらしてしまうこともありますよね。こちらは、お団子の中にたれが入っているので、そんな心配はありません。」(良品計画食品部の田中達基さん)
おうちで食べる場合は、たれをこぼしてしまってもすぐに着替えられますが、外出先だとそうはいかないこともあり、これは安心かもしれません。ひと口サイズで、口の中でたれの味が広がりそうです。
今年も人気になりそうな商品が、多く発表されました。国産野菜100%のジュースや素材の栄養を活かしたお菓子のほか、ジュースを搾ったあとの果皮を活用したドライフルーツなど、私たちの健康とともに、地球の健康も考えた商品が発売されるのが、今から楽しみです。