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関東でおすすめの梅の名所【東京都】
東京都内には、春の訪れを告げる美しい梅の魅力を存分に楽しめるスポットがあります。都心の便利さを感じながら、梅の風情に心が和む、そんな特別なひとときを過ごせる梅の名所を紹介します。
皇居東御苑(千代田区)
『皇居東御苑』には、『梅林坂(ばいりんざか)』と呼ばれる梅園があります。東京の中心地にありながら、自然と歴史が融合した特別な空間で、梅見を楽しむには絶好のスポットです。
東御苑内は整備が行き届いているため、ゆっくりと散策しながら梅の香りと風情を堪能できます。静かな雰囲気の中で咲き誇る梅の花々が、心のおりを洗い流してくれるでしょう。
もともと江戸城の一部だった敷地内には、壮大な歴史の名残を感じさせる遺構が点在しています。江戸時代の雰囲気や空間に思いをはせ、石垣や濠などの歴史的な景観を鑑賞するのも楽しみの一つです。
小金井公園(小金井市)
『小金井公園』は、広大な敷地を有する都立公園です。梅の木が約90本植えられており、梅の名所として知られています。
開花時期には、合計27種の梅を観賞できます。紅梅や白梅が咲き乱れる景色は、息をのむ美しさです。
園内では、梅に関連したイベントが開催されることもあり、多くの家族や観光客が集まります。梅の香りを楽しみながら、のんびり散策するのもおすすめです。
関東でおすすめの梅の名所【神奈川県】
神奈川県は、歴史的建造物・歓楽街・海など観光名所の多い場所ですが、梅の名所も豊富です。ここでは、神奈川県で特におすすめしたい梅のスポットを紹介します。
曽我梅林(小田原市)
曽我の里にある『別所梅林』は、神奈川県小田原市に位置する美しい梅の名所として知られています。その魅力は、広大な梅林に広がる約3万5,000本もの梅の木が、一斉に咲き誇る景色です。
豪華なしだれ梅や、白・ピンクの花が織りなす圧巻の風景は、まさに自然の芸術ともいえるでしょう。背景には雄大な富士山・箱根連山がそびえ立ち、梅の花と相まって、絵画のような絶景を楽しめます。
梅の見頃である2月ごろには『小田原梅まつり』が開催され、地域全体が華やかな雰囲気で包まれます。地元の農産物の売店もあり、お土産探しにももってこいの場所です。
田浦梅の里(横須賀市)
『田浦梅の里』は、神奈川県横須賀市に位置する美しい梅の名所です。『かながわ花の名所100選』にも選ばれており、毎年多くの訪問者で賑わいます。
おおよそ2,000本以上もの梅の木が植えられており、早春の時期には辺り一面が華やかな梅の花によって彩られます。梅の甘い香りが漂う園内を歩くと、心が癒やされると同時に、春の訪れを全身で感じ取れるでしょう。
小高い丘の上に位置しているため、展望台からは横須賀市内や遠くに広がる東京湾を望めます。梅の花と青い海のコントラストは絶景で、写真撮影やリフレッシュを目的とした訪問にもおすすめです。
田浦梅の里 衣笠山公園 根岸公園 光の丘水辺公園 太田和つづじの丘 田浦青少年自然の家
関東でおすすめの梅の名所【群馬県】
山地の多い群馬県は、和歌山県に次いで梅の生産量が全国第2位となっている場所です。心ゆくまで梅の香りと美しさに浸れる、『ぐんま三大梅林』を紹介します。
箕郷梅林(高崎市)
群馬県高崎市に位置する『箕郷梅林(みさとばいりん)』は、関東地域でも屈指の梅の名所として知られる場所です。広大な丘陵地一帯に、約10万本もの梅の木が植えられた光景は、訪れる者を圧倒するスケール感です。
梅の花が見頃を迎える時期には、白やピンクの花々が一斉に咲き誇り、辺り一面が優美な梅花の絨毯に包まれたかのような光景が広がります。
梅の開花シーズンには『みさと梅まつり』が開催され、地元ならではの特産品やグルメを味わえる出店が並びます。梅林内を散策しながら、和やかなひとときを過ごせるでしょう。
箕郷梅林(観光情報) – 観光サイト – 高崎市公式ホームページ
榛名梅林(高崎市)
『榛名梅林(はるなばいりん)』には、一帯に広がる約400haの梅園に、約12万本もの梅の木が植えられています。
梅の美しさをさらに引き立てているのが、背後にそびえる榛名山の雄大な風景です。色とりどりの梅の花と山の緑が織りなすコントラストに、思わず目を奪われます。
梅の見頃となる時期には『榛名の梅祭り』が開催され、多くの観光客が訪れます。地元産の農産物・特産品が販売されるなど、梅の花だけでなく、地域の魅力も楽しめるイベントが盛りだくさんです。
榛名梅林(観光情報) – 観光サイト – 高崎市公式ホームページ
秋間梅林(安中市)
『秋間梅林(あきまばいりん)』は、約50haもの広大な丘陵地に広がり、約3万5,000本の梅の木が植えられています。360度に広がる梅林の眺めは、言葉にできないほどの美しさで心が癒やされます。
見どころの一つとして挙げられるのが、梅の開花期間に合わせて開催される『秋間梅林祭』です。新鮮な地元特産品の販売や、梅を使った郷土料理が楽しめるほか、地元の文化・伝統も体験できます。
地元の人たちによる丁寧な管理と愛情が注がれる梅まつりでは、ただ花を楽しむだけでなく、日本の農村文化や自然との調和を感じられるでしょう。
関東でおすすめの梅の名所【栃木県・埼玉県】
栃木県と埼玉県では、色鮮やかな梅の花々が広がる絶景スポットが数多く点在しています。その中から、特におすすめしたい梅の名所を紹介します。
観音山梅の里(栃木県・芳賀郡)
栃木県芳賀郡に位置する『観音山梅の里』は、約4haに渡る梅園に、約3,000本・約5種類の梅が咲き誇る絶好の観梅スポットです。
観音山梅の里では、梅の花が見頃を迎えるシーズンに合わせて『観音山梅まつり』が開催されます。満開の梅の花に囲まれた中で、地域の魅力を体感できるイベントが目白押しです。
また、梅まつり開催時のみ限定の御朱印・御城印を購入できるため、御朱印集めをしている人はチェックしておくとよいでしょう。
宝登山梅百花園(埼玉県・秩父郡)
埼玉県秩父郡に位置する『宝登山梅百花園』は、約470本・約170種類の梅が植えられており、梅の美しさを存分に楽しみたい人にぜひ訪れてほしいスポットです。
品種の多様さは関東でも随一とされており、多彩な梅の花が一面に広がる様子は美しい山々の景観とも相まって、改めて和の美しさを実感させられます。
歩くごとに香りが変化し、一つとして同じものがない梅の個性をじっくりと感じられるのは、宝登山梅百花園ならではの魅力といえるでしょう。
関東でおすすめの梅の名所【千葉県・茨城県】
千葉県と茨城県にも、心を和ませる美しい梅の名所が数多くあります。香り高い花々に包まれる『成田山公園』と、日本三名園にも数えられる『偕楽園』の魅力を紹介します。
成田山公園(千葉県・成田市)
千葉県成田市にある『成田山公園』は、成田山新勝寺大本堂の裏手に広がる、落ち着いた佇まいや自然の豊かさを生かした空間が魅力です。
梅の季節には、公園内に立ち並ぶ約460本の梅の木が美しい花を咲かせ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
毎年開花の時期に合わせて開催される、『成田の梅まつり』も楽しみの一つです。興味があれば、表千家の野だてや伝統楽器による演奏会も参加してみるとよいでしょう。
偕楽園(茨城県・水戸市)
茨城県水戸市に位置する『偕楽園』は、日本三名園にも数えられる歴史と美しさを誇る庭園であり、梅の名所としても有名です。約100品種もの多種多様な梅が植えられており、総数は約3,000本にも上ります。
偕楽園の梅の中でも、『烈公梅(れっこうばい)』『白難波(しろなにわ)』をはじめとする形・香り・色に優れた6品種は、『水戸の六名木』と呼ばれています。
水戸藩の藩校として名高い『弘道館』にも梅園があり、両施設を舞台として毎年開催される『水戸の梅まつり』は、地域の春の風物詩ともいえるイベントです。
まとめ
東京都の皇居東御苑をはじめ、関東地方には数多くの梅の名所が広がっており、春の訪れとともに美しい景色を楽しめるスポットが満載です。
これらの名所では、ただ梅の花を楽しむだけでなく、地元特有の歴史や文化、さらには自然との調和を堪能できます。
地域ごとの特色が際立つ梅の名所めぐりは、春の関東旅行にぴったりです。この春、大切な人と訪れたい、とっておきの梅の名所を探索しましょう。