自転車がもっと好きになる!大阪・堺にあるシマノ自転車博物館に行ってみた
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    2025.01.03

    自転車がもっと好きになる!大阪・堺にあるシマノ自転車博物館に行ってみた

    自転車がもっと好きになる!大阪・堺にあるシマノ自転車博物館に行ってみた
    スポーツとして、移動の道具として、普段から便利に使っている自転車。でも、自転車がなぜ倒れずに前へ進むのか、いつどこで発明されたのかなど、知らないことも多いのでは?そんな自転車についての疑問が解決し、もっと自転車が好きになるシマノ自転車博物館に行ってみた。

    2022年にリニューアルオープンした日本最大の自転車博物館

    広々としたエントランス

    広々としたエントランス。入り口には、コインロッカーなどもある。

    「シマノ自転車博物館」は、大阪府堺市に2022年3月にオープンした。この博物館は、自転車パーツのブランドとして世界的に知られるシマノが設立した「財団法人シマノ・サイクル開発センター」が運営する。企業の歴史や功績を展示する企業ミュージアムとは一線を画し、自転車の文化や歴史を広く紹介する博物館だ。

    1992年に同市内の大仙公園内に設立された「自転車博物館サイクルセンター」の所蔵品を受け継ぎ、規模を拡大して移転リニューアルした。

    歴史展示ゾーン

    自転車の誕生から発展する過程を、実車とレプリカを使って分かりやすく展示したフロア。

    南海電鉄高野線の堺東駅から徒歩約5分。白を基調としたモダンな建造物が印象的だ。広いエントランスに入ると、歴史的な自転車が迎えてくれる。QRコードがプリントされたチケットをゲートに読み込ませて入場する。このチケットは、のちに楽しいアトラクションで使えるので、うっかり捨てないように。

    順を追って見学しよう

    展示フロアは、1階、2階、4階の3フロアに分かれている。入場してすぐのヒストリーシアターでは、「自転車の誕生とあゆみ」というムービーを上映している。19世紀に生まれた自転車の歴史と、世界で楽しまれているサイクルライフなどを分かりやすく紹介。これを観ると「なんか自転車っておもしろいぞ」と興味をかき立てられる。

    続いて2階へ移動。途中の壁面には、この博物館が掲げる自転車の定義が記されていた。

    自転車とは? 
    自分の力で思うがままに進み 行きたい場所へ好きなペースで行ける
    限りなく自由な乗り物 自転車

    ガソリンや電気などのエネルギーを使わず、歩くより速く移動できる自転車って、たしかに自由だなと再確認。

    自転車とは?の展示パネル

    自転車は自由だ!

    自転車の歴史がわかるムービーは必見!

    「ホワイトキューブ」と名付けられた2階の展示スペースでは、自転車発祥の歴史を物語る貴重な自転車を、3つのゾーンに分けた大空間で展示。Aゾーンでは、自転車のはじまりを紹介。1817年にドイツで生まれた世界初の自転車とされる「ドライジーネ」から、進化の過程を踏んだ貴重な自転車が並ぶ。

    毎時、0分と30分には、展示車の上にある6つのスクリーンを使ったパノラマシアターで、「発明家たちの夢」というムービーが上映される。自転車がいつの時代に、どこの国で生まれ、世界へと広まり、どのように進化してきたが分かりやすく紹介される。上映が終わったら歴史に残る名車をゆっくり鑑賞しよう。

    自転車史を紹介するムービー

    展示物の上にある巨大スクリーンを使って紹介される自転車の歴史。とても分かりやすい。

    ここから自転車の歴史が始まった

    ペダルやクランクがない地面を蹴って進む木製のドライジーネから、前輪に付けたペダルを漕いで進むミショー型、競技で勝つために進化した前輪の大きなオーディナリーなど、時代を駆け抜けた名車を見ると、当時の技術者たちの情熱が伝わってくる。その後、チェーン駆動や、空気が入ったタイヤの開発など、自転車の進化の過程が分かる名車が並ぶ。

    ドライジーネ

    世界で最初の自転車といわれているドライジーネ(1817年)。地面を蹴って進む。自転車が生まれてから、まだ200年しか経っていないとは。

    オーディナリー

    レースで勝つために進化したオーディナリー。乗りこなすのが難しかったという。

    セーフティ自転車

    1885年に作られたセーフティ自転車。チェーン駆動が登場し、ここから普及が加速した。

    現在の自転車フレームの基本設計やスポークの張り方、ハンドルの形状などは、100年以上も前に開発されていたという事実には驚かされた。

    ロードマン、フラッシャー付き自転車に、最初のマウンテンバイクまで

    進化を遂げた近代自転車

    世界各地でその土地の使用環境に寄り添って進化した自転車たち。

    続いてBゾーンへ。テーマは、自転車のひろがり。日本を含む世界各国で技術開発が進み、用途が広がっていく過程をわかりやすく紹介している。1970年代に大ヒットしたブリヂストン/ロードマン、アメリカ映画で子供たちが遊ぶ姿に憧れたシュウィンのハイライザーなど、懐かしい自転車が並ぶ。

    フラッシャー付きの自転車や、世界で最初に作られたブリーザーのマウンテンバイクの実車も見られる。目の前に展示された近代の名車を細部まで見ることができるため、ついつい時間が経つのを忘れてしまう。

    ハイライザー

    BMXが生まれる前にアメリカで流行していたハイライザー。

    フラッシャー付き自転車

    70年代から80年代にかけて一大ブームを巻き起こしたフラッシャー付き自転車。こちらはアラヤ製。

    ブリヂストン/ロードマン

    子供たちが自転車旅やキャンプツーリングに憧れるきっかけとなった名車ブリヂストン/ロードマン。

    世界初のマウンテンバイク

    ジョー・ブリーズが、1977~1978年にかけて10台を生産した世界初のマウンテンバイク。

    自転車の不思議を考えてみよう

    自転車に使われる3,200点のパーツを展示

    自転車に使われている3,200点のパーツをすべて分解して展示。

    このエリアでは、自転車がなぜ転ばないかを分かりやすく解説した動画や、自転車に使われているパーツをすべて取り外した状態で展示するなど、自転車についての知識を深く学ぶことができる。

    自転車の科学を紹介するショートムービー

    自転車の科学を分かりやすく紹介するショートムービーも興味深い。

    フレームに使われる素材の重さの違いを紹介

    フレームに使われている金属素材の重さを手に持って確認できる。

    自転車に乗ることで人も社会も変わる

    その隣にあるCゾーンのテーマは、自転車とこれから。自転車に乗ることで生まれる好循環を「体」「社会」「交流」「場所」という4つの特徴に分けて分かりやすく紹介している。歩くより楽に効率的な運動ができ、地球環境にやさしく、仲間ができ、様々な文化を発見することができるなど、普段なんとなく感じていた自転車のメリットを再確認できる。自転車ってほんとうに素晴らしい!

    自転車に乗る効果を紹介

    自転車に乗ることで得られる効果を幅広く紹介。

    展示の最後には、「サイクルライフコンシェルジュ」という端末がある。画面に表示される質問に答えていくと、自分のライフスタイルにぴったりの自転車を紹介してくれる親切なシステムだ。クロスバイク、ロードバイクなど、多数の回答が用意されているそうだが、僕はマウンテンバイクだった。

    答えが出ると、内蔵されたカメラで自分の顔写真を撮影し、それを雑誌の表紙に見立てた写真に合成してくれる。入場チケットに記載されているQRコードを読み込ませることで、自分のスマホにダウンロードができる。いわばデジタルの顔出しパネル。なかなかおもしろいので、忘れずに試してほしい。

    サイクルコンシェルジュの端末

    自分にぴったりの自転車を楽しく探せるサイクルコンシェルジュ。見過ごさないように!

    まだまだある貴重な所蔵品

    所蔵品の数々

    吹き抜けの先にある自転車ギャラリーにも、多数の名車が展示されている。

    その先にある自転車ギャラリーには、ハンドサイクルや皇室に献上された自転車など貴重な所蔵品が並ぶ。

    懐かしい名車がズラリ

    一時代を築いた自転車

    自転車ギャラリーには、昭和から平成にかけて登場し、一時代を築いた自転車も多数あり。

    そこから「自転車歴史回廊」と名付けられた4階へ移動。「ストリートオブバイシクルコンポーネンツ」と呼ばれる展示スペースでは、ロードレースとマウンテンバイクの歴史を支えてきた変速機やブレーキなど、ハイエンドのコンポーネントパーツの変遷が一目でわかる。デザインの流れや技術の進歩などを比較しながら、懐かしいパーツ群を眺めて進もう。

    最上級自転車コンポーネントの歴史展示

    最上級自転車コンポーネントの変遷を眺めながら歩ける。

    その先にある「マルチメディアライブラリー」には、自転車に関する書籍や雑誌などの貴重な資料が所蔵されている。閲覧もできるので、昔の雑誌を開いたり、海外の自転車文献を閲覧するのも楽しい。

    貴重な書籍も多数所蔵

    貴重な書籍も多数所蔵している。この部屋にある端末で検索することもできる。

    自転車史を変えるかもしれない歴史に残る日本の乗り物とは?

    特別展のポスター

    この特別展は、2025年3月23日(日)まで。

    特別展示室では、「特別展『古文書から紐解く 江戸時代に考案された自転車』展―徳川吉宗の時代にペダルとクランクで走る自転車が日本で作られた―」を開催中。1730年前後に作られた舟形の乗り物を再現した貴重な展示を見られる。

    これはハンドルのような操舵機構を持ち、足の力で車輪を回して進む木製の乗り物。1817年にドイツで生まれたドライジーネよりも先に、日本で自転車の原型となるものが生まれていたのでは、と話題になっている。ここでも自転車の奥深さを学ぶことができる。

    特別展の様子

    1729年から1732年ごろの古文書の記述をもとに再現された陸船車などを展示。

    1階に降りると、最後に「堺と自転車」という展示がある。数々の古墳が作られた歴史と、物作りの技術で繁栄した堺の変遷を紹介している。日本が世界の自転車産業の中心だったころ、堺の町にはパーツごとに分業された小さな町工場が並び、力を合わせて「メイドイン堺」の自転車を作っていたことを知った。その技術が刀鍛冶や鉄砲づくりの時代から継承されたものというから驚きだ。

    堺と自転車の展示

    堺では、古墳を作る際に、すでに金属加工の技術が用いられていたという。

    自転車好きはもちろん、家族で社会見学的に出かけても楽しい博物館。同財団では、堺市内にある大仙公園自転車ひろばなどで、子供向けの自転車教室や体験教室、大人向けの自転車散歩、マウンテンバイクツーリング、自転車メンテナンスセミナーなども実施している。

    2025年に開催される大阪・関西万博や、USJに出かけたら、ぜひ1日延泊し、ちょっと足を伸ばして堺の自転車博物館に出かけてみよう。

    絵画コンクールの作品

    自転車文化を子供たちに広める様々な活動も実施している。

    ◎施設情報

    シマノ自転車博物館

    • 所在地:大阪府堺市堺区南向陽町2-2-1
    • 開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
    • 休館日:月曜日(祝日の場合は火曜日)、年末年始
    • 入館料金:一般500円、高校生・大学生200円
    • 入館無料:未就学児、小学生、中学生、65歳以上、障がい者手帳お持ちの方と付き添い1名
    • ホームページ:https://www.bikemuse.jp/
    シマノ自転車博物館の外観

    シマノ自転車博物館の最寄り駅は堺東駅。当日なら再入場できるので、ランチは堺東駅近くで大阪グルメを楽しむのもあり。

    私が書きました!
    フリーランスライター
    山本修二
    東京生まれ、名古屋在住。自転車好きなライターとして、本誌を中心に長らく東京で活動し、2015年に名古屋へ移住。東海エリアの食とアウトドア環境に魅了されっぱなしの日々を過ごしている。肩の力を抜いてユルく自転車に乗りたい人のためにまとめた著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)、好評発売中です。http://yamabon.jp

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