快適な車中泊ができる車のポイント
フルフラットになるかをチェック
車中泊を想定して車を選ぶ場合においてはフルフラット、つまりほぼ平らなスペースを作り出せるかどうかが重要なポイント。ラゲッジの後端からリヤシートの背面にかけて、大きな段差や溝がないことを確認しよう。床がフラットかつ水平だと、なお理想的だ。
仮に段差があったり水平でなかったりしても、市販のベッドキットを導入したり、ベッドを自作したりして、快適な就寝スペースを作ることもできる。
十分な奥行き・高さがあるか
快適な車中泊を実現するために、脚を伸ばせるほどの奥行きも欲しいところ。奥行きが足りないと脚に疲れを感じ、よく眠れない可能性がある。仮に、縦方向に寝た状態で脚を伸ばせなくても、斜めに寝た状態では脚を伸ばせる場合も。奥行きをチェックする際は、斜めの長さも忘れずに確認しておこう。
天井も高いほうが快適だ。実際に座ってみて、頭上に握りこぶし1個分以上の空間があれば窮屈に感じることはないだろう。座椅子やクッションに座りたいのであれば、その厚みの分も計算に入れることを忘れずに。
リヤゲートの開き方にも注意
一般的なクルマのリヤゲートには多くの場合「跳ね上げ式」が採用されているが、一部の車種には「横開き式」が採用されている。それぞれにメリット・デメリットがあるが、車中泊用としてクルマを選ぶのであれば、跳ね上げ式のリヤゲートを搭載しているモデルがおすすめ。
理由は、雨や日差しを遮るための屋根として使えることと、風の影響を受けにくいことの2点。跳ね上げ式のリヤゲートは全開状態のままガスダンパーの作用によって固定されるため、開けたままでも安心して過ごせる。
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BE-PALスタッフが「ステップワゴン」をテスト!
櫻:魅力はなんといってもプレーンなスタイリング。今回テストした「AIR」モデルはフィールドとの相性が抜群。
早:高級感を前面に押し出したミニバンと比べて優しい印象。それでいて商用ワンボックスほど道具に徹してないしゃれたデザインで、普段使いも似合いますね。
櫻:ボンネットが出っ張ったツーボックスのスタイリングは、ご覧のようにフラットなデザインが基調。サイドガラスのラインも同様で、これには乗車中に視線を安定させて乗り物酔いしにくくするという効果も。
早:後ろに乗せた子供が酔いやすい、というファミリーには朗報です。
3列目を床下にたためるから広い!
櫻:室内空間もよくできている。一番くつろげる2列目付近の室内幅をわずかだけど広くしていて、3列目はシートを厚くして座面は高め。窮屈さと座りにくさを感じさせない設計だ。
早:ちょっと残念なのは、従来型に設定されていた横開きのテールゲートがなくなり、普通の上開きタイプになったことかなー。
櫻:従来型の後ろ姿が左右非対称になる仕様や、テールゲート側から室内に乗り降りできるメリットがユーザーにそれほど受け入れられなかったためらしい。新しい試みを積極的に取り入れるホンダの哲学は、美しくて飽きのこないスタイリングへと軸足を移したんだ。
早:なるほど~。それに横開きゲートがなくなったとはいえ、3列目がきれいに床下に収まる設計は継承されていますもんね。これ、最高に使い勝手がいいっす!
リビングにいるような心地よさ!
櫻:角がとれたハードクーラーのようなデザインで、使いやすさにも磨きをかけた新型ステップワゴンは、長く乗っても古びないはず。アウトドア好きにとって永世定番となるポテンシャルを秘めている。
早:今回テストしたのはガソリン車ですが、ホンダ独自の技術を搭載したハイブリッド車も気になります。
櫻:低速から力強いハイブリッド車は、多人数乗車や荷物を常に満載する人におすすめ。「とにかく安く乗りたい」という人は、断然このガソリン車だね。
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ステップワゴンは車中泊にも最適
ステップワゴンはもともと車中泊が快適なクルマとして人気だったが、新型モデルもやはり車中泊に最適。
3列目のシートを床下に潜り込ませて、2列目のシートを前にスライドさせると、完全にフラットなスペースが生まれる仕様。2列目・3列目のシートをフルリクライニングさせて寝ることもできる。
▼参考記事
さらに快適な車中泊を!ステップワゴンにおすすめアイテム
Carmate(カーメイト) シャーミング ハンモック
クラウドファンディングで先行発売した結果わずか、4日で完売したハンモック。当初は子どもの送り迎えやキャンプでの休息をイメージして企画されたそうだが、ユーザーからは「車中泊で使用したい」という声がもっとも多かったという。
耐荷重は90kg。ヘッドレスト固定には荷重を分散する紐を使用する事で、強度と脚の安定感にこだわって設計されている。別売りのクッションとまくらの生地は、超極細繊維のソフトマイクロファイバー生地を採用。
クッションはシートの凹凸を感じないよう硬めだがまくらは柔らかい感触なので、それぞれ組合わせて使うと、包み込まれるような寝心地が実現する。
「シャーミング ハンモック」が取り付けできるのは、ヘッドレストポールが2本あり、ヘッドレストが取り外せる、後部座席にISOFIX固定金具が備えられてる車両。ステップワゴンのほか、アルファード、ノア、ヴォクシー、セレナなどリクライニング角度が垂直から70度程度あり、ヘッドレストポールからISOFIX固定金具の距離が120cm以上あると、より快適に楽しめる。
▼参考記事
WAQ(ワック) WAQ RELAXING CAMP MAT
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