正月食材のポイント
正月で使われる料理は、栗きんとんや伊達巻、お汁粉のような甘い料理が多いのがポイントです。昔は現代のように年末年始でも食材が入手できる環境になかったことや、砂糖が貴重な調味料であったことがその理由です。保存性が高く数日間料理をしなくてもいいという特徴は、アウトドアでも活きてきます。そこで今回は、日持ちして持ち出しやすいお正月食材の中から、おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
正月の余った食材で作るアレンジレシピ5選
【切り餅】切り餅の大学芋風
正月で余りやすい定番の食材の切り餅。日持ちしやすく携行性が高いことから、アウトドアでも好んで使っている人は多いのではないでしょうか。切り餅のアレンジレシピは沢山知られていますが、今回は調理しやすいのに個性的なレシピ、切り餅の大学芋風をご紹介します。
材料は切り餅・サラダ油・醤油・砂糖・みりん・白ごまです。はじめにフライパンにサラダ油を薄く敷き、加熱します。中火で熱したら切り餅を中まで日が通るまで焼いていきます。焼き目をつけて加熱したら、醤油小さじ1・砂糖大さじ1・みりん小さじ2を合わせたものを加え、切り餅に絡めていきます。
加熱して好みのトロミがついたら、白ごまを加えて完成です。お餅の独特の食感に、醤油とごまの香ばしさと砂糖の甘みが病みつきになるレシピです。
【栗】おせちで余った栗で作る炊き込みご飯
次にご紹介するのは、おせちで使う栗を使った炊き込みご飯です。栗きんとんで使う栗ですが、瓶詰めなどで入手すると結構余ったりするもので、私はその栗を活用して炊き込みご飯にしています。材料は栗100g・お米1合・水・ごま塩が適量です。
作り方は、まずお米を研いで30分ほど水に浸します。その後水から外し、鍋に1合分の水量(約200ml)とお米を加え、お米の上に栗を乗せて炊飯します。加熱後、10分程度蒸らしたら炊飯は完了です。混ぜ合わせてお椀に盛り、最後にごま塩をかけて完成です。
栗は甘露煮を使っているので甘みがあるので、ごま塩の塩味とのバランスが良いです。栗の存在感が食欲をそそるおすすめレシピです。
【栗きんとん】深い甘みと香りが絶妙の栗きんとん汁粉
栗きんとんで使うペースト状の餡も、活用して様々なレシピを作ることができます。お正月の汁物といえば、地域ごとで特長がある雑煮や汁粉で、これに少し物足りなくなってきたら、栗きんとんを使った汁粉を作るのがおすすめです。材料は栗きんとん1人分・切り餅1個・牛乳適量・生クリームです。作り方は、まず栗と餡を分けておき、餡に牛乳を加え、汁粉のようなトロミになるまで弱火で加熱しながら混ぜ合わせます。適度なトロミになったら器に入れ、茹でておいた切り餅、栗を乗せます。最後に生クリームを加えて完成です。
クリームスープのような見た目に、さつまいもやお餅の甘みで身も心もホッとするお汁粉です。
【黒豆】切り餅を挟んだ黒豆ホットサンド
続いてご紹介するのは、定番おせち料理の黒豆を使ったホットサンドです。艶があり、小さいながらも抜群の存在感と、これぞおせちと言わんばかりの甘みは、おせち料理以外でも活躍します。材料は、黒豆適量・サンドイッチ用の食パン2枚・切り餅1個・バターまたはマーガリン適量・黒蜜です。作り方は、食パン、切り餅をそれぞれ焼いておきます。食パンは焼きめが付いてサクッとした食感に。切り餅は中まで火を通しておきます。加熱したら食パンにバターまたはマーガリンを塗り、パンの上に切り餅・黒豆・黒蜜の順で乗せ、最後にもう一枚のパンを乗せて完成です。
パンにお餅を挟み、黒豆に黒蜜という高カロリーを思わせる悪魔的なレシピ。黒豆の甘みが口の中でも十分な存在感を発揮し、食べごたえも抜群で満足感もあり、アウトドアでも日常のアレンジレシピとしてもおすすめです。
【かまぼこ】おつまみに最適!かまぼこのバターチーズ焼き
最後にご紹介するのは、正月料理に彩りを添えてくれるかまぼこのアレンジレシピです。既に加工された食材なので非加熱でも美味しいですが、焼いたり揚げたりと、活用の幅が広いのも魅力。かまぼこバター焼きはアウトドアでも作れる、シンプルなのに美味しいのがポイントです。材料はかまぼこ適量・バター適量・チーズ適量・小ねぎです。作り方は、フライパンにバターを入れ、溶け出した頃に、好みの厚さに切ったかまぼこを加えて焼いていきます。かまぼこを熱したらチーズを乗せ、蓋をします。数分熱し、チーズが溶けたら完成。仕上げに小ねぎを乗せて彩りを加えます。
かまぼこのぷりっとした食感にバター・チーズの塩味が絶妙な簡単おつまみ。フィールドでのんびり過ごす時にサッと作れる便利なレシピです。
正月ならではの食材で年明けのアウトドアを楽しもう
いかがでしたか。買い込んで余った正月食材は、アウトドアで活躍してくれる便利な食材が多くあります。街でのお正月だけでなく、フィールドでもぜひ、お正月食材を使って年明けならではの食事を楽しんでみてください。