直結型と分離型、あなたに合うシングルバーナーはどっち?
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  • バーナー・燃焼器具

    2025.01.17

    直結型と分離型、あなたに合うシングルバーナーはどっち?

    直結型と分離型、あなたに合うシングルバーナーはどっち?
    アウトドアでは定番の、OD缶を使用したシングルバーナー。今回は軽量コンパクトな直結型と、安定感がある分離型について、ニーズに合わせたバーナー選びができるよう、それぞれの魅力を紹介します。

    直結型の特長

    軽量コンパクト

    直結型シングルバーナー

    手に収まるサイズ感。

    直結型のシングルバーナーはハイキングや登山で好まれています。その大きなポイントが、軽量でコンパクトという点です。100gを下回る軽量な本体は、荷物を背負って移動する際の負担が少なくなり、それは非常に大きなメリットです。また、五徳を折りたためばコッヘルなどに、燃料缶と共に収納できるほどにコンパクトになります。そのうえ必要十分な火力があるので、調理時に力不足を感じることはほとんどありません。

    個性あるモデルと豊富なラインナップ

    シングルバーナー

    火力が調節しやすい仕様。

    直結型は豊富なモデルが各ブランドからラインナップされています。軽量性に特化したモデルから、大きな五徳で複数人調理にも対応したモデル・火力に特化したモデルなど、さまざま。直結型の大きな利点である軽量コンパクトをより強化するか、課題である不安定を補う大型モデルを選択するかなど、ユーザーの細かなニーズに対応できます。

    コンパクトなスペースでも使用可能

    シングルバーナー

    燃料缶の上に本体があるため省スペースになる。

    燃料缶の上にバーナーヘッド(本体)が繋がるため、必要な場所を取らないことが、直結型を使って感じる大きなメリットです。テーブルの上に余裕がないときや登山で調理するスペースがあまり確保できないときは、直結型を持っていくのがおすすめです。

    サブバーナーとしても使える

    シングルバーナー

    小さくても十分な火力。

    キャンプをしていると、メインの火器以外にも使うサブの火器が欲しくなります。直結型は先述の通り必要十分な火力を持つため、メインの火器で大人数用の調理をしながら、直結型のシングルバーナーでお湯を沸かすといった使い方ができます。軽量コンパクトで場所を取らないので、気軽に持ち出して好きな場所で使える点も、サブバーナーとして使われる所以です。

    分離型の特長

    低重心で安定した調理が可能

    シングルバーナー

    炊飯もしやすい。

    分離型の最大のメリットは、五徳が接地することによる安定感。スープを作ったり炊飯をしたりしていると、鍋が振動で中身がこぼれてしまうことがあります。こぼさないように手で抑えたりするなど、アウトドアでは工夫が必要ですが、分離型は五徳も大型なモデルが多いので、重心をずらさなければ落下のリスクが低くなり、安心です。

    輻射熱の影響が少ない

    シングルバーナー

    燃料を送るホース。

    調理をしていると、ガスから発生した熱が放射される「輻射熱」が発生します。これが燃料缶に当たると温度が上昇し、燃料缶が破裂するリスクが高まります。分離型は燃料缶から本体が離れているため、輻射熱による影響をあまり気にすることなく調理に集中できます。網でパンやお餅を焼いたり、ちょっとした焼き肉を楽しむ場合などは、分離型を使うと安心です。

    複数人の調理に最適

    シングルバーナー

    大きめの鍋も対応可能。

    分離型は大型の五徳と低重心により、複数人の調理に対応できます。複数人での登山で調理担当となった場合や、ガスバーナーを中心にキャンプをする場合などでは、分離型が大いに役立ちます。大きめの鍋を使っても本体が変形することがなく、調理の幅が広がるというメリットもあります。

    実際に比べてみた

    使うまでの手順は直結型がスムーズ

    シングルバーナー

    なるべく手間がかからないのがありがたい。

    スペックにない部分で大事なのは、道具としての使い勝手です。直結型も分離型も、フィールドでの使用に支障が出るような使いづらさはもちろんありません。とはいえ、実際に比べてみると、直結型のほうが使い始めるまでがスムーズで扱いやすいです。

    袋から出し、燃料缶に繋げ五徳を広げるのは一緒ですが、分離型ではスペースを確保して燃料缶と本体の双方を安定した場所に置く手間があります。直結型は燃料缶に繋げたら置くだけなので、登山では扱いやすさが際立ちます。

    汁物は分離型が安心

    シングルバーナー

    五徳が広いと小さい鍋やシェラカップは置きづらい。

    私は何年経っても調理中にやらかしてしまうことがあります。直結型で沸かしたケトルをこぼしてしまうのです。反面、分離型ではほとんどこぼすことなくお湯を沸かしています。フライパンを使う場合は取っ手を持って調理するので直結型でも不安感はありませんが、鍋やケトルを使う場合は、重量を気にしなければやはり分離型が安心です。

    パッキングは直結型が収納しやすい

    シングルバーナー

    収納場所を選ばないのは嬉しいポイント。

    本体を購入すると専用の収納袋が付いてきます。直結型は五徳をたたんで袋に入れるだけですが、分離型は燃料ホースを回したり、モデルによっては内部に広がらないように固定したりと、少し面倒です。また、バックパックに収納する際、直結型はメインコンパートメントをはじめとした各所や他のギアに収納しておくことが可能です。

    分離型は収納袋も大きくなり、収納場所が限定されるという点では直結型が便利です。今回、直結型と分離型を登山で持ち出したのですが、出発前の収納からその違いを感じました。

    最大火力を使うなら分離型

    シングルバーナー

    燃料缶への影響が少ない分離型。

    直結型は、先述のような輻射熱をはじめ、こぼれた水分が燃料缶にかかったりと、高火力のモデルでも最大火力を使うことは少ないです。分離型はこうしたリスクが減るので、惜しみなく最大火力を使うことができます。

    今回は汁物を作ったりお湯を沸かしていますが、分離型は遠慮なく強火にできるので、使っていて遠慮する必要がなく気持ちが良いです。

    直結型と分離型を使い分けて快適なアウトドア飯を

    シングルバーナー

    シチュエーションに合わせて選ぼう。

    いかがでしたか。それぞれに特長がある直結型と分離型。紹介したポイントを押さえ、作りたい料理・使う場所などを想定して最適なタイプ・モデルを選びましょう。

     

    北村 一樹さん

    アウトドアライター

    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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