冬でも、電車アクセスができる山は登りやすいです。今回は、小田急線の駅から登れる山5選をご紹介します。
小田急線から登れる主な山域
まずは、小田急線から登れる主な山域を紹介します。
丹沢
神奈川県、山梨県、静岡県に位置し、ハイキングから縦走登山・沢登りなど多彩な山登りを楽しめるのが丹沢です。
小田急線から登れるのは表丹沢・東丹沢・西丹沢と呼ばれるエリア。
山は主に1,000m前後で、日帰りで登れる山から、長くても1泊程度で登頂できるのが特徴です。
駅は伊勢原駅・本厚木駅・秦野駅・渋沢駅の利用者が多く、休日に多くの登山者が訪れ、路線バスで登山口へ向かいます。
丹沢は、公共交通機関でのアクセスが良い印象がありますが、そのイメージを確固たるものにした要因のひとつは他でもない小田急線の存在。
塔ノ岳・大山など、今や関東を代表する低山として有名な丹沢の山々は、公共交通機関となると小田急線の利用が必須です。
箱根
関東随一の観光地として知られ、正月の箱根駅伝の舞台としても有名な箱根。
都心から向かうと、小田急線の終点に位置する小田原駅からは、路線バスに乗って金太郎ゆかりの金時山や明神ヶ岳などをはじめ、箱根の山々へ登れます。
箱根は、新宿から小田原駅まで急行でも約1時間30分で行けるアクセスの良さが魅力で、日帰り観光やハイキングができるという箱根の強みは、小田急線があってこそです。
上記の他にもさまざまな山が点在し、明星ヶ岳・浅間山・湯坂山など、日帰り中心のハイキングが楽しめ、観光とセットで充実した1日を満喫できます。
また、小田急グループの箱根登山線に小田原駅から乗り換えができ、終点の箱根湯本駅まで向かえば、さらにアクセスが良くなります。
箱根湯本駅からは遊覧船やロープウェイなどで知られる芦ノ湖まで徒歩で向かうこともでき、箱根の歴史を感じながら自らの足で登る充実感が味わえます。
小田急線から登れるおすすめの山5選!
大山
周辺に大きな山がなく、富士山と同じ独立峰として知られるのが大山です。
江戸時代にブームとなった大山詣りをはじめ、信仰が厚く歴史の深い山で、景色だけでなく丹沢と人の繋がりを歩きながら強く感じられるのも魅力。
大山へは伊勢原駅から路線バスに乗り、大山ケーブル終点で下車。頂上までの所要時間は概ね3時間弱です。
麓には土産店が軒を連ね、ケーブルカーを利用して登るも良し、全行程を自力で登るも良し。脚力に応じて難易度を調整できるのも嬉しいポイント。
大山は厳冬期に積雪するときがありますが、積雪のない時期を避ければ1年を通して登るチャンスがあります。
また、伊勢原駅だけでなく、秦野駅から路線バスを利用して行く方法もあります。
弘法山
弘法山は、秦野市に位置する標高235mの山で、歩きやすく眺望に優れたおすすめの山です。
最寄りの秦野駅からは歩いて登山口までアクセス可能で、1時間30分から2時間程度。半日のハイキングとしても最適です。
頂上は広く整備され、展望台からは秦野市の町並みから丹沢の山々が望めます。
弘法山のみを目指すのも良いですが、健脚の方なら弘法山から大山への縦走も可能です。
鍋割山
表丹沢の西部に位置する鍋割山は、広々とした山頂から見る富士山などの眺望、頂上にある鍋割山荘の鍋焼きうどんが魅力の山です。
登山口である大倉へのアクセスは、渋沢駅から路線バスに乗り、終点の大倉で下車します。
登山道は序盤の林道を経て沢を渡渉、そして登山道で頂上に至るといった変化に富んだルートで、頂上までは3時間30分程度です。
鍋割山を登頂後に稜線を経て塔ノ岳へ縦走し、大倉へ下山するという健脚向きのプランも立てられ、充実した登山が楽しめます。
シダンゴ山
個性的な名を持つ山が点在する丹沢の中でも目に留まるのが、新松田駅から路線バスでアクセスするシダンゴ山です。
路線バスの終点である寄(やどりき)から山頂までは1時間30分から2時間程度。頂上は静かな広場で、相模湾や富士山などが望めます。
タイムスリップしたかのような寄の風景から標高758mの山頂までの道のりは、日本が持つ里の魅力が詰まっており、味のある山歩きが楽しめます。
近くには高松山をはじめとした山々があり、山を繋いだ日帰り登山も計画できます。
金時山
箱根の山の中でも多くのハイカーが訪れる金時山。独特な山容は遠方からも分かるほど個性的で、実は登りがいのある岩峰でもあります。
アクセスは小田原駅から路線バスに乗り、仙石バス停で下車します。
所要時間は1時間30分から2時間ほどで、下山後は心地よい疲労感を感じられます。
頂上からは大涌谷・芦ノ湖・富士山などの眺望が素晴らしく、行程も比較的短いことから、箱根らしい景色を楽しみながら思い思いの頂上時間を過ごせます。
金時山には隣接する明神ヶ岳へ縦走したり、周回ルートを取って下山できるなど、柔軟な登山計画が可能です。
小田急線から見えるあの頂へ
いかがでしたか。今回ご紹介した山の他にも小田急線から登れる山が沢山あります。
登った後、小田急線の車窓から登頂した山が見えることがあり、行きとは違う気持ちで見る山は、登った人だけにしか味わえない充実感があります。
下山後まで楽しめる小田急線からの登山。ぜひ挑戦してみてください。