
ローストビーフやステーキを優雅に召し上がれ
切れのよさを追求した「銀閃花」
まずは元祖の「銀閃花」をおさらいしておこう。一言でいえば、肉のスライスに特化したミニ包丁で、以下6つの利点がある。

初代「銀閃花」。全長160mm、刃長75mm。
①剣鉈を模した形。鋭い刃先で繊細な調理ができる。
②細くて軽い。刃幅は10mm、鞘を装着しても厚さが15mmなのでかさばらない。重量は鞘付きで37g。
③切れのよい薄刃。肉をスッと“一閃”できるように刃厚は薄く1.3mm。長切れするように硬度は56±1HRC程度に設定、断面の形状をコンベックス(ハマグリ刃)にして強度を高めている。
④握りやすく乾きやすい巻き線ハンドル。フルタング構造の柄の部分にステンレス線をずらしながら巻いている。表面に凸凹があって滑りにくく、内側が中空なので乾きやすい。
⑤ステンレスで錆びにくい。刃は福善が園芸用鋏で使用しているステンレス鋼「NSS-WR2」、巻き線は「SUS304」。
⑥マグネット内蔵の安全な鞘。鞘とナイフがくっついて飛び出しにくい。岐阜県産「東濃檜」にオイル塗装をして撥水性を高めている。
では、今回加わった3つを見ていこう。

上から、ペティナイフ「手捌(てさばき)」、UL(ウルトラライト)ナイフ「掌(たなごころ)」、フォーク「指叉(さすまた)」。
1、幅広にして汎用性を高めたペティナイフ「手捌」
肉のほか野菜や果物を切りやすいように刃長と刃幅を伸ばし、固い食材も切れるように刃厚も厚くしている。鞘は元祖の筒型から薄型に変更しているから、かさばらないのは従来通り。

トマトの皮にスーッと刃が入っていく。気持ちいい切れ味。

親指が滑らないようにギザギザが付いている。ひとさし指がずれないようにくぼみも付いている。

初代「銀閃花」と同じ巻き線ハンドル。
2、鉄板や食器の上で使えるULナイフ「掌」
小型化をさらに押し進めた。持ち運びやすいのはもちろんだが、フチのある鉄板やスキレット、木の器の上でも食材を切れるのがポイントで、テーブルナイフとして使うことができる。
3、ナイフと一緒に収納できるフォーク「指叉」
上記2つとセットで使うことを想定していて、「手捌」のハンドルもしくは「掌」の鞘に収納することができる。この忍者のように「隠し持つ」ギミックがユニークで、福善刃物らしい遊び心といえるだろう。

「手捌」(上)「掌」(下)ともに鞘は薄い牛革製。「指叉」はどこにあるかわかりますか?(答えは「掌」の鞘)

「掌」でローストビーフをカットして「指叉」で口に運ぶ――。優雅なソロキャンディナーをお楽しみください。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
銀閃花/福善刃物
ペティナイフ「手捌」 8,000円(税込み)
ULナイフ「掌」 5,100円(税込み)
フォーク「指叉」 800円(税込み)