極上サバイバル飯第17弾では、飯盒で手軽につくれる「えんどう豆とベーコンの炒め物」を紹介します!
17膳目「えんどう豆とベーコンの炒め物」
どーもこんにちは!元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第17弾は、日本の飯盒の元祖とも呼べるドイツ軍で親しまれてきた、とあるメニュー。ドイツの軍歌の歌詞にも出てくる超定番メニューらしく、歌は1番から4番まであります。結構面白いので、気になる人は検索してみてください。
ということで、今回はドイツ軍の定番メニューでもある「えんどう豆とベーコンの炒め物」!!一般的には、某イタリアン系ファミリーレストランで人気のアレによく似たメニュー、といえばイメージしやすいかもしれません。
今回の材料は「おや鳥」豆か「ひな鳥」豆!?
えんどう豆とグリーンピースは、どちらも同じマメ科エンドウ属。熟成段階(成長過程)によって、豆の呼び名が違っているものなんです。厳密にはそれぞれ別の品種を栽培したりするそうですが、どちらも同じと考えてほとんど問題ありません。チキンでいうと、おや鳥とひな鳥の違いといった感じでしょうか。どっちもチキン、ですよね。
そんな感じの違いなので、材料をそろえるときは「えんどう豆」と記載されたものか「グリーンピース」と記載されたものかで迷わなくても手に取りやすいもので作ってもらえれば大丈夫です。
では、早速作っていきましょう!!
【材料(1人分)】
えんどう豆・・・300g(缶詰ならば1缶)
ベーコン・・・50g〜お好みで
塩・・・少々
砂糖・・・少々
水・・・適量
【作り方】
①野戦炊事車(※)を用意する。
②ベーコンを炒める。
③グリーンピースを加える。
④水を加えて水分を飛ばしながら塩、砂糖で味を整えて完成。
※野戦炊事車は、災害時にも活躍する軍用キッチンカーです。ドイツ軍の元のレシピで作りたい人は野戦炊事車を、自衛隊の人は野外炊具1号(22改)を用意ししてください。私は持ち合わせていないので飯盒の蓋を使います。もし野戦炊事車も飯盒もお持ちでない場合はフライパンなど手持ちの調理器具でも代用可能です。
某イタリアン系ファミリーレストランにある青豆の温サラダの温玉がないバージョンをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。豆感がしっかりしていてすごく美味しい!
ドイツでよく食べられている、少し酸味のあるライ麦パンに合いそうです。先述したドイツの軍歌では「牡蠣やキャビアは坊ちゃん(お嬢様)の食べ物/俺たちはそんなものには目もくれない/もっとましな栄養のある料理は/野戦炊事車で作られたえんどう豆のベーコン添え」と歌われています。その歌も納得のおいしさです!
材料はシンプル、作り方もシンプル。ただひとつ、【作り方】の①だけが、この料理の難点かもしれません。野戦炊事車を用意すること、ですね…。
冗談はさておき、ドイツの軍人が歌い継ぐほどのメニュー、是非作ってみてください。
本日はこれまで。それじゃーまた!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。