![シエンタは車中泊もOK!居住性に優れた室内空間をアウトドアの達人が紹介](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/786.jpg)
快適な車中泊ができる車のポイント
フルフラットになるかをチェック
車中泊を想定して車を選ぶ場合においてはフルフラット、つまりほぼ平らなスペースを作り出せるかどうかが重要なポイント。ラゲッジの後端からリヤシートの背面にかけて、大きな段差や溝がないことを確認しよう。床がフラットかつ水平だと、なお理想的だ。
仮に段差があったり水平でなかったりしても、市販のベッドキットを導入したり、ベッドを自作したりして、快適な就寝スペースを作ることもできる。
十分な奥行き・高さがあるか
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0048.jpeg)
自分の身長に対して、十分な奥行きがあるかをチェック!
快適な車中泊を実現するために、脚を伸ばせるほどの奥行きも欲しいところ。奥行きが足りないと脚に疲れを感じ、よく眠れない可能性がある。仮に、縦方向に寝た状態で脚を伸ばせなくても、斜めに寝た状態では脚を伸ばせる場合も。奥行きをチェックする際は、斜めの長さも忘れずに確認しておこう。
天井も高いほうが快適だ。実際に座ってみて、頭上に握りこぶし1個分以上の空間があれば窮屈に感じることはないだろう。座椅子やクッションに座りたいのであれば、その厚みの分も計算に入れることを忘れずに。
リヤゲートの開き方にも注意
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0039.jpeg)
「跳ね上げ式」のリヤゲート。
一般的なクルマのリヤゲートには多くの場合「跳ね上げ式」が採用されているが、一部の車種には「横開き式」が採用されている。それぞれにメリット・デメリットがあるが、車中泊用としてクルマを選ぶのであれば、跳ね上げ式のリヤゲートを搭載しているモデルがおすすめ。
理由は、雨や日差しを遮るための屋根として使えることと、風の影響を受けにくいことの2点。跳ね上げ式のリヤゲートは全開状態のままガスダンパーの作用によって固定されるため、開けたままでも安心して過ごせる。
コンセントなどの装備もあれば便利
コンセントなどの装備が備わっていれば、たとえば冷温庫やドライヤーなどの電化製品が使用可能になり、車中泊がより快適に。カーバッテリーの消耗には注意が必要だが、車中泊キャンプや車中泊旅において、コンセントは強力な武器になる。
▼参考記事
7人乗車モデルも人気「トヨタ/シエンタ」
たっぷり積めてファミキャンにもおすすめ!多人数乗車もOK
5ナンバーサイズでありながら3列シートの7人乗車を実現。2列目と3列目シートを格納すれば、かなり広いラゲッジスペースになるのも大きな特徴。先進安全装備の充実も評価できる。
【ハイブリッドZ/7人/2WD】
●ボディーサイズ:全長4,260×全幅1,695×全高1,695mm
●車両重量:1,370kg
●最低地上高:140mm
●最小回転半径:5.0m
●WLTC燃料消費率:28.2km/L
問い合わせ先:トヨタ
▼参考記事
5人乗りモデルもラインナップ
ラゲッジは幅1,265mm、高さ1,105mmもあり、2~3列目をたたんだときの奥行きは1,525mmにもなる。2列目のスライドやフォールディング、3列目の格納といったシートアレンジがよく練られているのもいい。ハイブリッド車の低燃費も文句なしだ。
【ハイブリッドX/2WD/5人乗り】
●ボディーサイズ:全長4,260×全幅1,695×全高1,695mm
●車両重量:1,330kg
●最低地上高:140mm
●最小回転半径:5.0m
●WLTC燃費:28.8km/L
▼参考記事
2列シート仕様のシエンタは車中泊にも最適!アウトドアズマンがレビュー
荷物はたくさん積みたいけれど、クルマが大きいと取り回しがしづらくなる。だから、経験豊富なアウトドアズマンは自分のジャストサイズを見極め、パッキング術を駆使して遊ぶ。
そうしたスタイルを確立し、軽ワンボックスでキャンプを楽しむ宮崎秀仁さん(アウトドアブランド「38 explore」を主宰)に、2列シート仕様のシエンタを試してもらった。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/75c140d3601436d9bf49d9f8aa3af58a.jpg)
車両は「シエンタ ファンベース G」。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9442.jpg)
居住性重視のパッケージをポップにデザインした遊びグルマ。テスト車両のボディーカラーは景色に馴染むブラック×ベージュの2トーン。キャンプにぴったり!
編集部(以下、編):シエンタはいかがですか? 軽ほどミニマムではありませんが、それでも5ナンバーサイズでミニバンというのは希少な存在です。
宮崎(以下、宮):荷物を削ればふたりでも寝られるでしょうが、ひとりのほうが余裕を感じられていいですね。天井の高さもまずまずなので、コットでも寝られますし。
編:車内でもコットというところに宮崎さんのこだわりを感じます。底冷えの心配はないにせよ、寝心地の良さは格別ですもんね。
宮:積み方のアレンジがしやすいように、フックやバーを取り付けられる穴があるのも魅力ですね。天井にもあれば完璧なんですが。
編:純正アクセサリーも豊富にそろっています。こちらはいかがですか?
宮:重い荷物を載せたときの強度にやや難ありですが、サイズがぴったりなのは純正ならでは。DIYが苦手な方は迷わずこちらを選んでいいでしょう。
編:確かに、買ってすぐに遊びにいきたい人には便利でしょうね。ボディーカラーもそそられます。
宮:この色いいですよね~。シエンタは顔がかわいいので、フィールドにうまくなじんでくれますよ。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9056.jpg)
宮崎さんの私物を使ったセット例。純正アクセサリーの「ファンベースセット」に含まれるラゲッジボードをテーブルに使用。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9116.jpg)
荷物を満載した状態。ラゲッジはスクエアでホイールハウスの出っ張りも少なく、積みやすい。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9072.jpg)
コットをベンチ代わりにくつろぐ。窮屈な感じはない。
拡張性も抜かりなし!
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9095.jpg)
後席をたたんだ状態でのラゲッジの奥行きは2,065mmにもなる。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9083.jpg)
大容量の床下収納付き。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9035.jpg)
左右の取り付け穴に布製のバッグを通したバーを固定した状態。ボードを使うよりも荷物が落ちにくい。こちらも「ファンベースセット」のもの。
アウトドアには断然ハイブリッド車がオススメ
編:テスト車両のハイブリッド車のほかにガソリン車もありますが。
宮:選ぶなら断然ハイブリッド車でしょう。1500wのコンセント付きで家電が使えるし、何より運転していて静かなのがいい。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9113.jpg)
ハイブリッド車はガソリン車よりも価格が上がるが、違いは歴然。
![image](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2019/03/D4_9110.jpg)
メーター類の配置は、視線移動が少なくて済む設計。斜め前方の死角が少ないのも魅力。
▼参考記事