いまさら聞けないという人必読!釣り竿各部の名称とその役割をオフシーズンのうちに覚えよう
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    2025.02.17

    いまさら聞けないという人必読!釣り竿各部の名称とその役割をオフシーズンのうちに覚えよう

    いまさら聞けないという人必読!釣り竿各部の名称とその役割をオフシーズンのうちに覚えよう
    釣りで欠かせない道具、それは釣り竿です。

    一言に釣り竿とはいいますが、その各部にはあらゆる技術やノウハウが詰め込まれています。

    今回は、釣り竿の各部名称とその役割を紹介します。多くの釣りがオフシーズンとなる厳寒期、釣り竿の各部を見て役割や機能を学んでみてはいかがでしょうか。

    ブランクス

    釣り竿のブランクス

    最外周にカーボンのシートを斜めに巻き付けて竿のねじれを抑制したり、さらにその角度に至るまでメーカーのノウハウが詰まっています。

    ブランクスとは、後述のガイドやリールシートなどのパーツを除いた芯となる部分、まさに釣り竿本体のことを指します。

    軽量かつ強度に優れるカーボンファイバーが主な材料となって久しく、他には弾力に優れカーボンファイバー以上の強度を持つグラスファイバー、そして伝統の竹材を使用しているものもあります。

    カーボンファイバーの強度や曲がりこんでからの復元力(魚を引き寄せる力)は釣り竿に最も適した材料として、ほとんどの釣種で使われています。

    その一方で竿の深い曲がりを楽しみたい釣り人はグラスファイバー製の釣り竿を好んだり、ヘラブナ釣りや渓流釣りなどで更なる趣を追求する釣り人のなかには、職人が手作りした竹製の和竿を好む方もいます。

    ジョイント

    釣り竿のジョイント部2種の比較

    継いだ2本のブランクス間で外径に差の無い印籠継ぎ(左)と、外径に差が発生する並み継(右)

    ジョイントとは釣り竿の継ぎ目となる箇所を指します。

    釣り竿にとって最も理想的なのは継ぎ目のない1本もののワンピースと呼ばれるつくりで、ブランクスが持つ復元力や強度を無駄なく発揮することできます。

    しかし、実際の使用を想定すると運搬や保管時の観点から継ぎ目を設けることは避けることができない課題であり、ジョイント部のつくりや精度に釣り竿メーカー各社はしのぎを削っています。

    一般的には片方のブランクスにもう片方を差し込む形で継ぐ並継(なみつぎ)と呼ばれる方式が用いられていますが、ブランクスにブランクスを差し込む構造上2本のブランクス間で外径の差が生まれ、細いブランクスの方がよく曲がるため、「曲がりの段差」が生じてしまいます。

    高級な機種の釣り竿にはジョイントのための芯(フェルール)を設け、継いだ際の段差を無くす印籠継ぎという方式が採用されているものもあり、理想的な竿の曲がりを実現するとされています。

    グリップ

    3種のグリップの比較

    近年では軽量で感度の良いカーボンで成形されたものまであります。(真中)

    グリップとは釣り竿を握る部分のことで、竿の操作性や疲れにくさ、水中から伝わる感度に大きな影響を与える重要な箇所です。

    潮水に晒される海釣り用の釣り竿は機能性に優れたEVA(エチレン・ビニル・アセテート)製のグリップが用いられることが多く、渓流ルアーロッドなどには見た目の良さを重視するコルク製がよく用いられます。

    EVAとコルクにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

    EVA製グリップは値段が安く人工素材であるがゆえに品質も安定していて、さらにメンテナンスフリーでもありますが、その反面ひとたび破損すると修理ができないデメリットがあります。

    コルク製グリップは使用していると黒ずんでいき、さらにコルクの穴空きも生じてしまいますが、サンドペーパーで磨けば黒ずみを取り除くことができ、穴空きもパテで埋めるなど、手を掛けさえすれば補修ができます。

    EVAとコルクはまさに一長一短で、釣り人の好みといっても良いでしょう。

    リールシート

    3種のグリップの比較

    さらなる感度を求め、リールを巻きながら指先でブランクスに触れられるものもあります。(下)

    リールシートとは釣り竿にリールを取り付けるための部品で、常に握る箇所でもあることからグリップの一部ともとれる部分です。

    リールシートにもあらゆる種類があり、一般的な樹脂製のものや、感度と強度を追求するためにカーボン繊維を練り込んだ樹脂でつくられたもの、見栄えや高級感を意識したウッド製のものまであります。

    オフショア(沖釣り)で大型魚を狙う釣りや、荒れた磯で使用する釣り竿では耐久性に優れた無骨なものが用いられ、そこまでハードな使い方をしない釣種であれば必要十分な耐久性かつ握りやすい形状が用いられる傾向があります。

    ガイド

    3種のガイドの比較

    ガイドは耐久性を求めた3本足のものからカーボンで成形されたものまで千差万別です。

    ガイドとは釣り糸が通るリングが付いた構成部品を指します。

    一般的に、釣り糸が通るリング(ガイドリング)と、それを支えるガイドフットをまとめてガイドと呼びます。

    ガイドの数や設置場所によって竿の曲がり方が変わったり、キャスト時(ルアーや仕掛けを投げること)に勢いよく放出される釣り糸の絡みをガイドの形状で軽減したりと、釣り竿作りのノウハウが詰まった非常に重要な部品です。

    さらに材料もガイドフット部ではステンレスやチタン、ガイドリングでは強度に優れたセラミック素材のSiC(なんと地球上で3番目の硬さの化合物)や低価格がメリットのアルコナイトが使われたりと、ガイドに用いられるノウハウは枚挙に暇がありません。

    ガイドは釣り竿の部品の中でも日進月歩で進化を続けている部品といえるでしょう。

    道具を楽しもう

    釣りなど道具を使うアクティビティーは、遊ぶこと自体に加え道具を愛する楽しみもあります。

    どの部品がどのように機能しているかを考察したり、オフシーズンに道具のメンテナンスを自ら行なうことで、さらにそのアクティビティーを深く楽しむことができるでしょう!

    志田 こうたろうさん

    アウトドアライター 釣りYoutuber

    幼少から釣りに触れていたものの”趣味としての釣り”をするようになってからは10年を越えたところ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 海や渓流などのルアーフィッシングに加え、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。

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