![14年ぶりに行ってみたが…バリはやっぱりバリだった!本家サーフ天国のポイントも](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/61b8447cc7b0f6f945a53412eceeff4e.jpg)
前々回は雑誌の撮影とライブ、そして前回は家族旅行で。その二度の訪問は割と期間置かずに行ったのではなかったかと記憶しています。それら二度の旅を経てのバリの印象は、僕にとって極めて良好なものでありましたのでね、以来しばしばこう公言したものです。
「もしも日本ではなく海外に暮らすことになるとしたら、バリかな……」などと遠い目をしながら呟いていましたよ、ホント。
それぐらい僕にとっては気持ちよく過ごすことが出来たのでしょうね、あの時バリ島で。
そして本当に久しぶりのバリへのトラベルとなった今回は、その思いが果たして本物かどうかを確かめる旅にもなったわけです。
14年ぶりにバリ島へ旅立つ。羽田発の乗り継ぎ便で行ってみた
それでは今回の旅も、またまた同行してくれた網走在住のカメラマンAbechanの写真を交えながらお届けしようと思います。
昨年夏頃から日本からの参加者を募った「東田トモヒロと行くバリ島Live&Surfツアー」的なパッケージ。旅行会社を営む友人と、広告代理店の仕事をしていてバリに精通している友人、僕との3人で企画し宣伝しました。
結果的に総勢20名ほどになった参加者は、普段よくライブに来てくれているファンの方もいれば、日ごろから親しくさせてもらっている友達やその家族など、多彩な顔ぶれが揃いました。サーフィンを愛好する方もいればそうでない方もいらっしゃいますが、なんせ行き先はバリ島ですからね、もうその響きだけで行く前からそれぞれのボルテージは、2速発進的ギアでオーバードライブしていたことでしょう。
![飛行機](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/7d48bd1a2a6d4a10845fd3c2f84f5254.jpg)
中国南方航空に乗ってバリへトランジット。
僕はといえば、3人の仲間とともにちょっとトリッキーなルートでバリへと向かいました。直行便は成田から、インドネシアのガルーダ・インドネシア航空のみの一択となるのですが、トランジット便はいくつかのバリエーションが存在するようです。
僕らはその中から最もリーズナブルな「中国南方航空」によるルートを選びました。中国の広州で一度だけトランジットするのですが、そこでの待ち時間は2時間ほどなのでさほど苦になりません。
しかも、その広州までは成田ではなく羽田からのフライトなのです。これが非常に気が楽でした、うん。決して成田空港が嫌いなわけではありませんが、羽田空港から飛べるとしたら、そんな好ましいことはありません。羽田の第三ターミナルは初めて利用しましたが、都心の滞在先を出てフライトまでのステップは極めて快適なものでした。
可もなく不可もなき中国南方航空の機内の雰囲気は、これからバリに向かうことを全く感じさせないほど無味乾燥といった印象ではありましたが、僕らが乗り換えた二機目は無事にバリ島のデンパサールに降り立ちました。
空港を出たとき、そのむせるほどの湿気と熱波に思いましたね、バリにやっと帰って来たと。覚えていたのです、14年前のデンパサールの空港で拾ったタクシーに、サーフボードを少し無理やりに積み込んだあの日の光景とその空気感をね。
![空港](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/26953cc48590ab6faf60f4fd1ddc8fac.jpg)
懐かしいデンパサールの空港に到着。
結論から先に申し上げますとね、やはり「バリはバリ」でした、紛れもなくね。
ずっと長いこと訪れていませんでしたから、その間にも色々な噂を耳にしたのですよ、日本で。
「バリは変わってしまった」とか「物価も日本と変わらないよ」とか。「渋滞がさらにひどくなってるよ」、「サーファー多すぎて海も混んでるよ」的なね。それらはお世辞にもポジティブとは言えない内容のものが多かったような気がします。
がしかし、いかに時が経とうと僕にとってのバリはやはりあの麗しきバリだったのです。相変わらず波は最高だし、レストランやワルンでの食事は概ね自分好みだし、一日中暖かいし、人々は気さくで穏やかで優しいしね。
確かに噂通り、飲食店その他における物価については、かつてに比べれば多少上昇したのかも知れません。でも、それに伴って現地の人々の生活水準が向上し、その暮らしが快適になっているとしたら、それはむしろ歓迎すべきことだと思いますしね。
これは旅を幾重にも重ねてきた僕の経験からくるなんとなくの体感なのですが、訪れたその土地のことを全て受け入れて愛すれば、自然と良き出来事が向こうからやってくる。このように思うのです。損得勘定は抜きにして、その土地土地のありのままの姿を愛おしく思い楽しむことこそ、旅の極意かも知れません。
「本家サーフ天国」のポイントをご紹介!
さて波乗りの話に移りましょう。今回は初めて雨季のバリを訪れました。12月上旬は雨季の入り始めで、この時期は特に雨が多いようです。10日間の滞在期間中に、雨が降らなかったのはライブの開催日ぐらいだったかも知れません。しかしながら日本の梅雨のように一日中雨に降り込められるわけではないので、もううんざり的な憂鬱に苛まれることはありませんでした。
![サーファー](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/550e999e1078c98b52313f613a913ba1.jpg)
リーフブレイクにアプローチする筆者。
この時期、クタやレギャンなどの観光地化した西海岸はオンショアとなり、波乗りにはあまり適さなくなります。しかしながら逆サイドに位置するサヌールはオフショアで素晴らしい波が現れることが珍しくありません。過去二回の訪問の時に行く機会を持たなかったそのサヌールに、どうしても僕は行ってみたかったのでね、タイミングもよろしくとうとう念願が叶ったというわけなのです、はい。
いやもうこれがほんといい波でした。
ここではボートに乗り込んで沖合いで降ろしてもらってエントリーするというスタイル、いわゆるひとつの「アウターリーフ」と呼ばれる三箇所のポイントについて語りたいと思います。
ビギナーにおススメ、和気藹々の「ベビーリーフ」
まずはサヌールエリアでも比較的イージーで、サイズによっては初級レベルの人も入ることができる「ベビーリーフ」。名前からして優しげというか可愛らしげというかね、ロングボードに向いているメロウな波がブレイクする和気藹々としたポイントです。
それだけに人も多く集まってくるのですが、比較的広範囲にわたっていくつかのブレイクが点在しているので、パニックに至るほど混雑はしていませんでした。世界中から訪れたビジターが思い思いにサーフィンを楽しんでいますが、ここ数年はロシア、そして韓国からのエントリーが目立つと聞きました。
![ベビーリーフ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/539f397513edf4080b5fc15b83ec8814.jpg)
ベビーリーフというポイントは比較的メロウな波。
僕は割と長めのミッドレングスの板で海に入りましましたが、このチョイスがどんぴしゃでしたね、このポイントには。二回目にベビーリーフにエントリーした時なんかは1時間半ぐらいで30本ほどの波に乗りましたからね、冗談抜きで。1ラウンドでこんなに波乗りしたことないかも知れないというくらいメイクしましたのでね、その日の夜はベッドに入って目を瞑った後も、走馬灯の如く瞼の裏にブレイク寸前の波の数々が映し出されたりして、何やら変なトラウマみたいなものに襲われたかのようになかなか寝付けなかったくらいでしたよ、実際!名付けて「嬉しい系の逆トラウマ」。
中級者以上にはボートでアクセスするアウターリーフ「スランガン」
それからこちらも二回トライしたポイント「スランガン」。もう名前がやばそうですものね、スランガンって。
ここはビーチからボートで15分ほど走って到着するアウターリーフですが、中級者以上のポイントと言い切っていいでしょう。僕らが入った日は結構「イカツイ」波がドカンドカンと連発してブレイクしていましたよ、まじで。セットで頭オーバーから頭半といったところでしょうか。レギュラー、グーフィーどちらの波もあるのですが、僕らはレギュラーの波のサイドにエントリーしました。
![海上のボート](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/d476469443c6b485bff63ee4f6e72960.jpg)
ボートに乗り込んでアウターリーフのポイントへ。
やっぱね、今回みたくパッと来て、たまたまとは言えこんな手応え十分以上のサイズのいい波に出合えるバリの海のポテンシャルの高さたるや、半端ないですよほんと。
久しぶりにスリリングかつ豪快な波を何本も味わうことができました。日本では台風のような低気圧のスウェルでこのような波に巡り会えますが、バリはいかなる地理的条件が整っているというのでしょうか。年間を通して概ねどこかのポイントでファインウェイブが割れています。まさにハワイと並ぶ「本家サーフ天国」といったところです。
上級者向けのレギュラーブレイク「ハイアットリーフ」
そしてもう一つのポイント、「ハイアットリーフ」。名前の通りサヌールにあるハイアットホテルの前のポイントです。ホテルの前とは言っても前述のポイントと同じくボートでアクセスする沖合いのアウターリーフです。
ここも実に素晴らしく美しい、キレッキレのレギュラーブレイクでしたね。なかなか手強いカレント(潮の流れ)にはポジショニングを保つのに苦戦を強いられましたが、それも含めてとても気持ちよく、そして何か自分自身の深いところでサーフィンを楽しめたような気がします。
![ハイアットリーフ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/f2683fe4a04991985756e4bc9e92a8c3.jpg)
ハイアットリーフの素晴らしいレギュラーブレイク海外の豪快な波は自分自身を磨くチャンスでもあります。
と言いますのも、日本ではなかなか味わえないダイナミックかつハイクオリティな波にチャレンジするには、波やカレントを見極める能力を、自分の中から引き出さなければなりません。持てる範囲内ではありますがギリギリのところまで。
研鑽の日々は続く……波乗りは一日にしてならず
そして自分自身の体調や、筋力やスタミナの限界点もある程度把握しておかなければ怪我や事故に見舞われます。下手をすると命すら落としてしまうこともあるかも知れません。このようなリーフのポイントで、普段以上のパワーとサイズのある波にアクセスすることは、ある意味でとても大事なことのような気がしましたよ、これからもサーフィンを続けていくにあたってね。
波乗りは自然と向き合う行為でもありますが、同時に自分自身と向き合うことでもあるようなね、そんなふうに思えたのです、今回改めてバリで。今でもこうしてバリの波の事を思い出していますとね、なんだか少し背筋が伸びるような気がするのですよ。
だからこそバリの海にはね、僕は心から敬意を表したいと思います。然るに僕はこう思いました、「やっぱ俺……、年に一度はバリに来ないといかんな!」とね。結局あんたいろいろいろいろと格好をつけて行きたいだけでしょバリに、なんていうツッコミが斜め上あたりから聞こえてきそうですが。
僕ら「ビジター」は現地ガイドとともに。バリのサーフ事情
ところで、ボートでアクセスするようなバリのリーフのいい波のポイントは、クタエリアなどに点在するビーチブレイクと少し事情が違っています。リーフのポイントでは、経験豊富でハイレベルなローカルのサーファーの次に優先されるのは、ローカルのサーフガイドを伴って、彼らと一緒に入っているビジターのサーファーなのです。
現地ポイントでの基本的な空気感として、僕らのようなビジターは自分達だけで海に入るのはNGであり、ローカルのサーフガイドを雇って海に入るのがマナーとされています。なぜなら海はガイドの皆さんにとって、彼らの生存のかかった神聖なる職場でもあるからです。
![集合写真](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/e576cbdf7419cc3527e27628c0d4d5ec.jpg)
気のいいサーフガイドのを囲んで記念のポートレート。
ゆえに僕らのようなビジターは可能な限り彼らを雇うべきであり、そうすることによってポイントの平和と調和が保たれるわけです。もちろんそれはオフィシャルロウではなく、あくまでも暗黙の了解的なものなので、バリに長く住んでいる外国人のサーファーや誰もが認めるプロ的なサーファー、及びポピュラーなビーチブレイクなどに適用されるものではありませんが。
ですから日本からビジターとしてリーフのポイントに行かれるときは、ぜひサーフガイドを仕事としている現地のローカルサーファーをお探しください。その日の各ポイントコンディションはもちろんのこと、滞在先ホテルへの送迎やアフターサーフの食事の案内もお任せあれの、ご機嫌なガイドさんが沢山いらっしゃいますから。
ナシチャンプルーを知っていますか?
話は変わって今回の旅メシですが、僕は「ナシチャンプルー」に特にハマりました。カフェやレストランには「ナシゴレン」や「ミーゴレン」はありますが、このナシチャンプルーはほとんどの場合「ワルン」と呼ばれるローカル食堂でしか提供されていません。と言いますかローカル食堂は、ほぼほぼ「ナシチャンプルー」を出すお店が主です。
![ナシチャンプルー](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/3caa292a81b0fa4fcd69f0e6cd90d953.jpg)
ナシチャンプルーは自分だけのオリジナルワンプレート。
ナシチャンプルーはいわゆるビュフェスタイル。まずはじめにライスを2〜3種類の中から選んで大皿の中央に盛ってもらいます。そしてガラスケースに並べられた数々の副菜を指差ししながら次々にライスの周りに盛り付けてもらって出来上がる、ワクワクするほど嬉しい自分だけのカスタムワンプレートなのです。
![食堂](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/98f7dae4a8b139e537deb35c0919fba2.jpg)
ナシチャンプルーは好みの副菜をあれこれ選べるのが楽しい。
これがまたどれを選んでも美味しいのなんのってね、最高なのです。バリ暮らしの長い友人に連れて行ってもらった町外れにあるとあるワルンのナシチャンプルーは、副菜がどれもおばちゃんの家庭料理といった趣でね、ほんとに美味しかったです。あそこだったら毎日通ってもいいほどでしたね。
プールサイドでの極上ライブパーティー
![ステージ](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/6ee62132346c0560eb92058832540923.jpg)
ライブのワンショット海外での演奏は特別な雰囲気になります。
それから肝心のライブなのですが、これもまた良かった。
スミニャックにある「アルテミス」https://artemis-villa.com/index_jp.htmlというヴィラのプールサイドのレストランを貸し切りにしてもらってね、ほんと素晴らしいパーティーになりました。ツアー関係者のみなさんのご協力によって現地日本人の方々も沢山集まってくださってね、会場は50から60名程度のゲストで埋め尽くされて、和やかかつ熱いライブとなりましたよ。
![ライブ風景](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/bcf76d65d21a8b78707b6f2a5e8e68c5.jpg)
ライブは現地在住の日本人方々も多数集まってくれて大盛況でした。
お客さんも盛り上がり過ぎて遅くまでプールサイドで水着ではしゃいだり、独自の歌を熱唱したりする方もいたりして、夜更けまで笑い声がホテル中にこだましていましたね。ウケたなーあれは。
アルテミスのオーナーは日本人女性なのでね、これからバリへの渡航を考えていらっしゃる方には特にお勧めしたいホテルです。こちらも僕は14年ぶりに訪れたのですが、白とブルーを基調としたシンプルかつハイセンスな内装や外装は、時が経っても美しいままに保たれていてね、なんだかとても落ち着けましたし幸せな気持ちでした、そこにいるだけでね。
![ホテル客室](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/ff5bbc9958b94fb66f882d5ac77f872e.jpg)
ホテル アルテミスの部屋でゆっくりと寛ぐ筆者。
朝食付きのプランはトーストなどのオーソドックスなモーニングセット以外にもナシゴレンが選べます。今回も色々なところでナシゴレンを食しましたが、アルテミスのレストランで食べたナシゴレンが一番美味しかったかも。
![ナシゴレン](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/d61a0e762aeaf5b623f1ed96cdcaeaae.jpg)
アルテミスのナシゴレンは絶品でした。
ほんと、いい心地のいいホテルだったなあ。プールサイドで朝のフルーツを頬張りながら、今日はどういうプランでサーフィンしようかなどと語り合うのが、僕らのおめでたくもありがたい日々の日課でした。
このようにね、僕のこの生き生きとした躍動するセンテンスのリズムからお分かりいただけるように、バリは最高でしかなかったのです、うん。
みなさんも是非いつかバリの海か、バリのライブ会場で逢いましょうよ。だって僕は毎年行く予定ですから(笑)。
![集合写真](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/02/7ca51a608ca9969ef10e3dbfba91f3eb.jpg)
ツアー参加者の皆さんと、ホテル アルテミスにて。
今回の旅におすすめの曲
東田トモヒロ「For You Blue」
つい最近配信リリースしたシングル曲です。バリのスミニャックあたりから見る海岸線に沈む夕日がよく似合う仕上がりになっています。是非聴いてください。
東田トモヒロNEWS
新曲「For You Blue」が配信中!
ビーチライフスタイルとサーフカルチャーの新しい価値を提案する新雑誌『SALT…』が監修するサーフミュージック・コンピ「SALT… meets ISLAND CAFE」の最新CD
「Sea of Love 2」に東田トモヒロの新曲「For You Blue」が参加しています。
★配信リンク⇒https://linkco.re/C2cuhZtV
サブスクリプションコミュニティTSC(Tomo Surf Club)
シンガーソングライター東田トモヒロとつくる、
月額制のサブスクリプションで、独自の配信ライブや、
https://community.camp-fire.