
唐津は自転車で巡れるコンパクトな町

今回宿泊した「HOTEL KARAE(カラエ)」でレンタサイクルしました。
佐賀県唐津市は、江戸時代は唐津藩の城下町として、明治時代以降は石炭の積出港として栄えたそうです。約400年も前から伝わる大祭「唐津くんち」。町を練り歩く豪華絢爛な曳山を見に、11月頭に開催されるお祭りは、多くの観光客でにぎわうそうです。
午前中は呼子でおなかいっぱいイカ料理をいただき、13時前にバスで出発。唐津に着いたのは13時30分過ぎ。バスを降りた「大手口バスセンター」から、この日泊まる予定のHOTEL KARAEまで徒歩10分弱です。JR唐津駅に近い、町の中心にある便利なホテル。チェックインの時間にはまだ早かったので荷物を置かせてもらい、自転車をお借りして唐津市街を漕ぎ回りました。
唐津のシンボル「唐津城」から絶景を見渡す

●14:22● ※旅の参考のため今回も通過時間(一番左)を表記します。旅をしたのは2025年1月24日(金)。
唐津城は豊臣秀吉の家臣であり初代藩主の「寺沢志摩守広高(てらざわしまのかみひろたか)」が、7年の年月を費やして1608年に城築したそうです。
自転車を借りたホテルから唐津城までは約1.4km。唐津全体でいえることですが、この町の道はほぼフラット。10分かからずに着きました。途中から高台にお城が見えてくるので、そちらを目指せばOK。

●14:30● 唐津湾や今から向かう「虹ノ松原」が見渡せる。絶景!
長い石段をお城に向かって上ります。有料でお城の内部にも入れますが(一般500円、小・中学生250円、未就学児無料)、一帯は公園になっており(舞鶴公園)、景色を見るだけなら無料でも楽しめます。さて、次の目的地、「虹ノ松原」に向かって出発しましょうか。
唐津城(舞鶴公園)
- 所在地:佐賀県唐津市東城内8-1
- 電話番号:0955-72-5697(唐津城管理所)
- 営業時間:9時~17時(入館は16時40分まで)
- 休み:12月29日~12月31日
- ホームページ:https://karatsujo.com

●14:41● 「舞鶴橋」にて。さっきまでいた唐津城が見えます。
私が旅した1月の唐津には、気持ちよい青空が広がっていましたが、1年でもっとも冷え込む季節。平均最低気温は4度C、最高気温は9度C。なによりぎゅんぎゅんに吹き付ける北風のせいで、気温よりも一層寒く感じました。
100万本の松林が続く「虹ノ松原」

●14:56● 松林が4.5㎞続く「虹ノ松原」。松のいい香りに癒されます。
虹ノ松原は、初代藩主の寺沢志摩守広高が田畑を守るため、防風・防潮林として植えたのが始まりとか。たしかに松のトンネルのなかに入ってしまえば、あれだけ強かった北風がぴたりと収まりました。すごい!
東の浜海水浴場

せっかくなので海に出てみましたが、風でえらいことでした(笑)。
遊歩道も整備されている虹ノ松原。森林浴しながらウォーキングしても気持ちよさそう。気の向くままペダルを漕いで、自転車でこうやって海まで行くこともできます。サーフィンが大好きな夫いわく、このあたりでも波乗りができるそうです。
唐津の大人気B級グルメ「からつバーガー」で小腹を満たす
全国に広がる”ご当地バーガー”の元祖ともいわれている「からつバーガー」は、昭和36年(1961年)創業。唐津城から約2.3km、虹ノ松原のど真ん中にあります。

松林に囲まれた広い駐車場に停まっているレトロな赤いバスが目印。
ここ、虹ノ松原が本店。メインの店舗は移動販売車(バス)で、唐津市内に数店舗あるそうです。

●15:15● シンプルな「ハンバーガー」をいただきました。
パリッとふわっとした作り立てのハンバーガー。旨味が詰まったパテ。甘めのデミグラスソースと酸味のバランスが絶妙な特製ソース。身体を動かしたあとに沁みますね~。

メニューはこちら。
全5種類のバーガーのなかでも、1番人気なのは、てんこ盛りな「スペシャルバーガー」。

平日の中途半端な時間なのにお客さんがクルマで続々と来ていました。
からつバーガー 虹ノ松原本店
- 所在地:佐賀県唐津市虹ノ松原 虹の松原
- 営業時間:9時30分~20時(売り切れ次第終了)
- 定休日:不定休
- お支払方法:現金のみ
- 駐車場:約30台
- ホームページ:https://www.instagram.com/karatsuburger/

●15:44● JR唐津駅にて。ユネスコ無形文化遺産に登録された「唐津くんち」の曳山の像が鎮座。
からつバーガーから、ふたたび北風に煽られて走ること約3.6km、自転車をお借りしたホテルから目と鼻の先の「JR唐津駅」に到着。午後に唐津に着いて、すぐ自転車を漕ぎだして、ちゃりちゃりと軽くサイクリングしましたが、唐津って町と自然が調和したすてきな場所だと思いました。とくに今回気に入ってしまったのは宿ですね。
唐津で大のお気に入り「HOTEL KARAE」

唐津の自然美、白砂青松がカラーコンセプトだという商業施設「KARAE(カラエ)」の3階に入っているミニマルホテルです。

私が泊まったのは「スタンダードダブルルーム」。
ゆったりとしたバスタブがあり、無駄なものがないシンプルな部屋でとても気に入りました。宿泊した翌日はもう少し唐津の町を散策する?なんて思ったのですが、この部屋の居心地がよすぎてチェックアウトぎりぎりまで居座った(実話)、癒しの宿でした。
このタイプの部屋のほかに、シングルベッド2つの「スタンダードツインルーム」、4人くらいまで利用できる「デラックスツインルーム」、6人まで利用可の「エグゼクティブツインルーム」、相部屋の「ドミトリー」もありました。

開放的でおしゃれなホテルのロビー。
館内にはいろんな作家のアートがあちこちに飾られていて、そこにいるだけで癒されるというか、わくわくするというか、ほんとうにたまたまこの宿を予約したのですが、久しぶりに大当たりだー!と、喜んでしまいました。

映画館もあるんです!
1階には映画館のほか、飲食店、アンテナショップ。2階にはシェアオフィスが入居。ビジネスや観光の拠点に便利なのはもちろんのこと、施設のあちこちにはイスとテーブルがあり、地元の子どもたちがそこで宿題をしていたり、おばあちゃんたちがおしゃべりに花を咲かせていたりと、みんなが自然体に集っている心地よい場所でした。

レンタサイクルやガイド付き町歩きツアーなどの申し込みは、ここ1階のインフォメーションで。
佐賀は焼き物の町。バリエーションに富んだ窯元作家さんの作品がこちらで買えます。

朝食は1階のカフェで。

万年ダイエッターの私は毎日朝食抜き。コーヒーだけいただいて次の旅先へと向かったのでした。
HOTEL KARAE
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- 所在地:佐賀県唐津市京町1783番 KARAE3階
- 電話番号:050-187-1436
- チェックイン:15時~23時
- チェックアウト:10時
- ホームページ:https://hotelkarae.com
旅のまとめ
参考まで、今回の所要時間(1泊2日)と現地で使った旅費などをまとめてみました。
【現地で使った費用】
- 交通費:レンタサイクル(クレジットカード使用) 1,000円
- 食事代:からつバーガー(現金使用) 420円
- 食事代:居酒屋大八車(クレジットカード使用) 6,940円
- お酒購入費:コンビニでハイボール(QRコード決済) 430円
- 宿泊費:HOTEL KARAE(クレジットカード使用) 9,874円
- 合計 18,664円
