今回はモチヅキのオリジナルギアをリブランドした「TEPPA」を紹介する。
鋳造、研磨、仕上げ…手仕事を駆使して完成まで3か月!
TEPPA
設立:2021年
拠点:新潟県三条市
問い合わせ先:モチヅキ TEL:0256(32)0860

モチヅキ 広報担当 西脇将美さん。MSR、サーマレストなどを輸入販売するモチヅキの広報担当。モチヅキオリジナルギアをリブランドした「TEPPA」の立ち上げ、開発に携わる。
TEPPA(てっぱ)とは、燕三条エリアの職人たちが交わす言葉で「手仕事」を意味する。ものづくりの街、新潟県三条市に拠点をおくモチヅキが、金属加工や木工などの地場産業をベースに職人の手による「手仕事」で開発、製造するアウトドアギアブランドだ。
「もともとモチヅキブランドとしてナタやスノーソーを作っていましたが、それをリブランドして再スタートしました」
広報の西脇将美さんの案内で鉈工場「五十嵐刃物」へ。
「800度Cの熱を加え、750㎏のハンマーで打つ伝統工法『火打鍛造』ができる数少ない工場です。火打鍛造で刃の粘り、コシの強さを引き出します」
鍛造から研磨、仕上げまで「手仕事」ゆえ、完成まで3か月の期間を有する。この日、鍛造は終わっていたが、その後の歪み取りや研磨が行われていた。
顔の見える職人が妥協せずに精魂込めて作るいいモノだから、長く愛用でき、ひとりひとりの手に馴染む。TEPPAは、燕三条で生まれるべくして生まれた地場産業に根付いたブランドだ。
燕三条の職人の手から生まれるアウトドア本格ギア
刃は職人の手によって「はまぐり」の縁のように太く、鋭く研がれる。切れ味鋭く、欠けにくくするためだ。
同じ工場では、より精巧な園芸用剪定ばさみが作られていた。
薪割鉈「守門」の金型。
幾人もの職人の手を通って、刃物製品が生まれる。
鍛冶屋が作る一生モンの焚き火ナタ
薪割鉈 守門
¥13,750
硬い鋼を軟鉄で挟み込む本格的な工程で作られるナタ。金物も柄も三条市の工場で一本一本丁寧に作られる。名峰「守門岳」から命名。革ケース付き。
鉄ハンマーはモチヅキの原点
ベースキャンプハンマー
¥6,600
スチールヘッドと手に馴染みやすい天然木を採用したペグハンマー。グラフィックは三条の名峰「粟ヶ岳」の山容。カシの柄も三条市の工房で加工される。
氷雪もカットできるのこぎり
モチヅキスノーソー
¥9,130
国際山岳ガイド監修のもとのこぎりの製造技術を活かして作られたスノーソー。雪上でのテーブル作りや雪洞掘りに活躍する。
(BE-PAL 2025年3月号より)