
今回は今年で創業100年を迎えるエバニューを紹介する。
厚さ0.2㎜の超軽量チタンクッカーが誕生!
EVERNEW
設立:1924年
拠点:東京都江東区
問い合わせ先:エバニュー TEL:03(3649)3135

エバニュー アウトドア用品事業部 仲 亮典さん。アウトドアショップやクライミングジムスタッフを経て’18年に入社。商品開発に携わる7年前から燕三条へ足繁く通い、チタン製品に精通している。
’94年に世界で初めてチタン製クッカーが燕市の工場で産声を上げた。発端は地元燕三条のメーカーでなく、東京に本社を置く老舗メーカーからだった。
「ひと昔前までアウトドアクッカーといえば、ステンレスかアルミ製でした。より軽く、強度のあるチタンでクッカーが作れないか? と31年前に相談を持ちかけたのがこの工場です」
大雪の中、新幹線で東京からやってきた仲さんと協力工場へ。
「絞りがうまくいかずに2年くらい右往左往したといいます。発売当初は、厚さ0.4㎜でしたが、6年後の’00年には0.3㎜になり、それがいまも主流です」
だが、この春25年ぶりに大きな革新が起きる。なんと、厚さ0.2㎜の超軽量チタンクッカーが誕生するのだ!きっかけは、材料店から「0.2㎜があるけどどう?」と挑戦を持ちかけられたことだという。
再び職人魂に火がつき、試行錯誤のうえ、今春無事に商品化へと漕ぎつけた。
創業100年を迎えたエバニューと燕のチタン工場との挑戦は、31年後のいまも続いていた。
丸くブランク加工され、リサイクルに回されるチタン材。
丸く抜きとられたチタン板の真ん中にロゴを刻印。
金属同士の接触で過度な摩擦が起きないよう満遍なく油を付ける。
プレス機で金型を押し付けて成形する絞り加工。もっとも気を使う工程だ。
誕生から31年。進化するチタンクッカー
Ti U.L. Pot 600
¥5,720
チタンウルトラライトシリーズのベストセラーモデル。0.3㎜厚の極薄チタンを深く成形するのは、まさに職人技。容量は600㎖で、ほかのサイズと綺麗にスタッキングできるデザイン。
厚さ0.3㎜のチタン板を金型で成形する絞り加工。チタンに塗る油の量、その日の気温、プレス機の稼働スピードなどの変化が品質を左右する繊細な作業だ。

金型は ブランドの財産!
エバニューチタンクッカーのモデル数は30を超える。その分の金型が工場の片隅で出番を待っていた。清掃や部品交換など金型のメンテナンスも欠かせない。
純チタンの純燕三条製カップ
Ti 570FD Cup
¥3,190
インスタント麺用の330㎖、アルファ米用の160㎖のメモリが付いたロングセラー。ミニマムなソロの旅にぴったりのサイズで、食器としてもクッカーとしても使い勝手がいい。フタは別売り。
※構成/森山伸也 撮影/大森千歳
(BE-PAL 2025年3月号より)