キャプテンスタッグのものづくり哲学とは?バーベキューコンロに始まり、現在の商品点数は総計1万点以上!
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    2025.03.22

    キャプテンスタッグのものづくり哲学とは?バーベキューコンロに始まり、現在の商品点数は総計1万点以上!

    キャプテンスタッグのものづくり哲学とは?バーベキューコンロに始まり、現在の商品点数は総計1万点以上!
    ファミキャン初心者が、誰しも手に取る、といっても過言ではないキャプテンスタッグを徹底解剖!

    価格と機能のバランスを軸に、リブランディング!物づくり企業へ変身を遂げたキャプテンスタッグ

    キャプテンスタッグ

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    設立:1976年 
    所在地:新潟県三条市

    問い合わせ先:キャプテンスタッグ TEL:0256(35)3117

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    常務取締役 髙波陽介さん。アウトドア事業部を統括する、創業者の2代目。大学時代は「人力俥友之会」で全国野宿旅を繰り返し、アウトドアへの耐性がついたとか。

    1975年、アメリカで見たBBQスタイルに衝撃を受け、バーベキューコンロの開発をはじめたのが、創業者の髙波文雄氏。

    当初は金属製の玄関マットを網代わりに試行を重ね、翌年、’76年に地元新潟県三条市での製造による「ジャンボバーベキューコンロA型」を発売した。

    その後、クッカーをはじめテント、シュラフ、ファニチャー、シングルバーナーなども扱う総合ブランドとしての地位を確立。

    「世界でいちばん品番数があると自負しています」
     
    とは、常務取締役の髙波洋介氏。商品点数は総計1万点以上。年間に新発売される商品は200点以上にのぼる。
     
    ’90年代は、全面メッシュ(世界初)のロッジ型タープに、高さを変えられるツーウェイテーブル。’97年にはミリオンセラーとなった、OD缶を使ったシングルバーナーも誕生した。

    「使いやすさと手に取りやすさを最優先に考えた結果、当時もっとも多くの支持を集め、アウトドアギアを広く大衆に普及させることができました」
     
    キャプテンスタッグの高コスパは、物づくりの知恵から生まれている。

    「2001年に発売された、“アルミロールテーブルコンパクト”がその象徴ともいえます」
     
    実にキャプテンスタッグらしい構造物だと話す。

    「表から見ると天板が幅の広いパイプを組み合わせた構造になっていますが、裏に返すと、裏面を取り除いたコの字型になっています。筒状成形だと重くなるでしょ。

    高価なアルミの材料費を削減できるうえ、さらに脚をスチールにすることで、軽量化と耐久性を両立しています」

    2000年代に入りコスパイメージが先行

    ’90年代に第一次アウトドアブームを迎えたが、その後長らく、アウトドア市場は低迷してきた。
    「その間、価格訴求の打ち出しが目立った時期がありました。結果として、キャプテンスタッグ=コスパブランドというイメージが染み付いてしまいました」
    技術もあり、すごい開発者がいるにもかかわらず、社外どころか社内にも、キャプテンスタッグの開発力のすごさが理解されていない。そこで会社の後継者として髙波氏が始動させたのがリブランディングの取り組みだった。2016年、ブランド創立40周年を迎えたタイミングだ。
     
    会社の歴史をひもといて、あらためてブランディングしてみたところ、モノづくりへの姿勢が変わったわけじゃないと気づき、社内をはじめ、イベントなどに積極的に参加し、キャプテンスタッグのモノづくりのこだわりを発信していくようにした。

    「高級スポーツカーのように、お金をかけて高いものは誰にでも簡単に作れるんです。お金をかけず、値ごろ感があり、でも機能はしっかりしたもの。そんな製品ならわざわざ買いに行きたくなりますよね」

    ブランドを支えてきたWESTの存在

    ’95年に創業されたアウトドアライフストアWESTは、キャプテンスタッグの親会社であるパール金属がはじめたショップだ。直営店のイメージを裏切るほど、多彩なブランドを展開。

    「新潟県内に5店舗ありますが、各店にバイヤーがいて、それぞれ心が動いたものを仕入れていて、特に制約はありません」
     
    と事業部長の紫竹陽介さん。YouTubeチャンネルを開設したり、アウトドア本を発行したり、一昨年には新潟県アウトドア協会を立ち上げて地域を盛り上げるなど、店舗経営にとどまらず、多角的に活動している。そんな紫竹さんが見ても、キャプテンスタッグは変わってきたという。

    「髙波さんがリブランディングをはじめてから、社内の雰囲気も変わったんじゃないかな。格好いいオリジナルを作りたい、っていう意欲も上がって、ショップの意見がフィードバックされるようになりました」
     
    作って怒られることはないが、作らないと怒られる。常に“挑戦と努力”を繰り返しながら、キャプテンスタッグは便利を広げていくのだろう。

    これが原点!

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    初期コンロの代表作。持ち運びの便利さを追求するため、トランク形状に収納できる(日本初)。

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    ’90年代の名作「ビバレー」をリバイバルしたスクリーンツールームロッジ。シェルターにもなる。

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    アルミロールテーブルコンパクト。独自のコンパクト設計で意匠権を取得。ロングセラーモデル。

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    キャプテンスタッグにとっていちばん厳しい小売店がここ!

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    目利きが選んだ個性的なギアが並ぶセレクトショップ。新潟といえばWESTといわれるほどの人気店。

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    YouTubeチャンネル『OUT DOOR BUYER’S GUIDE by WEST』は製品レビューの動画が人気。

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    WEST新潟店。アークテリクスの品揃えはピカイチ。

    ㊨事業部長 紫竹陽介さん 
    ㊧プロモーション・ディレクター 金泉航也さん

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    みんなで新潟を盛り上げます!

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    シェラカップや、特殊樹脂トライタンを使ったテーブルウェアは地元燕三条で作られている。

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    ショップの意見も取り入れて誕生した、CSブラックラベル。デザイン性も価格もUPしたライン。

    キャプテンスタッグの強み

    ・ひとつの商品から関連商品を続々と開発

    ・価格を下げることで機能を上げる、モノづくり

    ※構成/大石裕美 撮影/山本智

    (BE-PAL 2025年3月号より)

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