日本で生まれた珠玉のギアたち!キャンプ料理が楽しくなる技アリ道具6選
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • アウトドアブランド

    2025.03.21

    日本で生まれた珠玉のギアたち!キャンプ料理が楽しくなる技アリ道具6選

    日本で生まれた珠玉のギアたち!キャンプ料理が楽しくなる技アリ道具6選
    素材を使いこなす日本の匠の技は、アウトドアキッチンで大活躍!親から子へ受け継がれる永遠の名品だらけです!

    アルミ鋳造と"丸み"が形作る二生ものの鍋

    味わい鍋

    設立:1917年 
    拠点:埼玉県川口市

    問い合わせ先:藤栄 TEL:0120-975-236

    煙突が立ち並ぶ、鋳物の町で生まれたアルミ鋳物の「味わい鍋」。「鉄鋳物は、毎日使うにはやや重い。

    アルミ鋳物は鉄の3分の1の軽さで収納性が良く、熱伝導が良いため調理器具として最適」と、40年この鍋を作り続けている、文化軽金属鋳造の代表、大熊幸彦さん。加えて、対流させる丸みのある形と密閉性の高い蓋で、無水調理も可能に。

    「アルミの風評被害など、これまで2度、生産終了の危機がありましたが、日本の伝統を引き継ぐこの鍋を守ってきました。以前は大勢いた職人もだいぶ減ってしまいましたが、これからも造り続けます」。

    炊飯はもちろん両面を焼いて強火で蒸すマルちゃん焼きそばが絶品だとか。その美味しさをお試しあれ!

    image

    味わい鍋/味わい鍋 両手22cm
    ¥28,600

    image

    鍋底を羽釜風の形にすることで、熱が流れるように対流し、炊飯に最適。内側はフッ素樹脂加工済みで、傷んだ鍋は再塗装も可能(¥6,820〜)。片手鍋など全4種類。

    1か月で造れるのは200台ほど

    image

    アルミ鋳物釜からはじまり、文化鍋、マジック鍋、味わい鍋と造り続けてきた。

    image

    底と蓋はアルミが厚い。

    image

    右が大熊さん、左は開発部の西山毅さん。

    image

    鋳造のための炉。

    image

    鋳物を研磨し

    image

    バリなどを取る。

    image

    削りカスはすべて再生。味わい鍋も再生アルミ。

    特殊加工イノーブルコーティングで焦げ付きやすさを払拭

    JHQ

    設立:2015年 
    拠点:福岡県太宰府市

    問い合わせ先:ジェイエイチキュー TEL:0120-59-0199

    image

    Japan High Qualityの頭文字を取ってJHQ。もともとは水素水関連の商品開発からスタートし、2021年にアウトドア事業を開始し、「鉄板マルチグリドル」を開発。

    当初は無名だったが、ソロキャンプブームで鉄板人気に火がつき、それとともにSNSや口コミで広まっていった。ルーツは韓国の鉄板"ソットゥッコン"。家族や仲間とひとつの鉄板を囲むスタイルを再現したツールだ。

    人気の秘密はその使い勝手の良さ。独自のフッ素樹脂加工、イノーブルコーティングは、少量の油で驚くほど焦げ付き知らず! 

    素材はアルミ合金でありながら、鉄板のような熱伝導率を誇り、食材の旨みを引き出すのが特徴だ。

    JHQ/
    鉄板マルチグリドル フラット33㎝ ¥9,130
    鉄板マルチグリドル フラット25㎝ ¥8,250
    鉄板マルチグリドル フラット19㎝ ¥6,930

    シーズニング不要、サビ知らずで手入れも楽。肉を焼くとわかるが、食材が滑り落ちそうになるほど焦げ付かない。他に煮込み料理ができるディープタイプ、収納袋などもある。

    image

    まるで焦げ付かず、肉や餃子、お好み焼きにも最適。

    image

    韓国のソットゥッコン。鉄釜の蓋がプレート代わり。

    一枚一枚手作業で仕上げるスムースマットカラーのホーロー食器

    プラットチャンプ

    設立:1999年 
    拠点:大阪市西区

    問い合わせ先:ロブ・クラッシック TEL:06(6586)5010

    image

    "自分らしい空間を大切な人たちとシェアする"をコンセプトに、2017年ホーロー製のテーブルウェア、プラットチャンプを立ち上げた。

    純日本製でオリジナルの金型から起こし、ほかにない美しい色合いが特徴だ。製作は物づくりの町・大阪で品質は折り紙付き。特殊なガラス質の釉薬を使い、通常ホーロー食器は2コートで仕上げるが、3コートで仕上げ、塗装工程ごとに焼き上げるため、マットでいてスムースな表面仕上がりに。思わず撫でたくなる質感だ。

    上:プラットチャンプ/ディーププレート 
    各¥4,290

    汁気のあるものからパスタ、丼ものまで幅広く使える。カラーはクラシックシリーズで、表面はスムースマットカラー仕上げ。梨地のようなわずかな凹凸を施している。全9色。

    下:プラットチャンプ/カレープレート23 
    各¥4,290

    巻き返しの手前にわずかな段差を設けることで、ごはんがすくいやすい構造。アウトドアシリーズのミリタリーカラーはロゴ入り。セミマットカラー仕上げでわずかな光沢がある。

    image

    キャンプで熱い料理を持ちやすくするため、縁を広げた。口径21.5㎝、高さ4㎝、重量約320g。

    image

    image

    通常0.4㎜のところを0.8㎜の厚さにすることで、直火にかけられ冷めにくい。どぶ浸けして塗装工程ごとに焼き上げる。

    image

    立ち上がりのディテールをつけ、スプーンでコメ一粒まですくう。口径23㎝重量約360g。

    山でも調理を楽しむための軽量角型コッヘル

    パーゴワークス

    設立:2011年 
    拠点:東京都立川市

    問い合わせ先:パーゴワークス  TEL:042(512)8056

    image

    2023年に発売されるや否や、瞬く間に初回ロットが完売したのが、パーゴワークス初となるコッヘルシリーズ「トレイルポット」。

    ’18年に発売した焚き火台「ファイヤースタンド」に合うコッヘルを作りたい、という思いから5年がかりで開発された。サトウのごはんがすっぽり入る角形サイズ、バタフライ型のハンドル、蓋のフックや湯切り用の穴など、使わないとわからない利便性をその手で試してほしい。

    パーゴワークス /
    トレイルポットS1200P ¥9,350
    トレイルポットS900 ¥7,370

    S1200Pが誕生し、翌年小型のS900が登場。本体は1㎜厚のアルミでハンドルは熱が伝わりにくいステンレス。S1200Pには鍋のほか、フライパン、皿にもなる蓋の3点セット。

    ギアコンテナとしても使用可能。S900はS1200Pのなかにスタッキング収納できる。

    image

    アルミの板を叩いて多くのプロトタイプを作った。

    image

    コンビニ食材がスッポリ。

    image

    ハンドル選びに試行錯誤。

    image

    開発者の斎藤徹氏。

    陶磁器ならではのカラフルでやさしい色合いが魅力

    hime

    設立:1991年 
    拠点:長崎県波佐見町

    問い合わせ先:藍染窯 TEL:0956(59)9498

    image

    日用食器の産地である長崎県波佐見町にある窯元、藍染窯と長崎窯業技術センターが協力して2021年に立ち上げたブランド。キャンプ好きのメンバーたちが、自分たちで作った器で食事をするだけじゃなく、料理が作れる器を作りたい、という思いから陶磁器のスキレットを開発した。

    焚き火での使用を考えて土にペタライトという石を混ぜて強度をもたせ、計算された厚みで熱伝導のスピードを調整。アウトドアでも冷めにくい高い蓄熱性と保温性を実現した。デザイン性も高く、そのまま器としてテーブルに出せるのもうれしい。

    hime/DONABE SKILLET solo 
    各¥9,460

    焼く、炊く、煮込む、蒸す、燻すとすべてに対応。1合のごはんを炊くのにちょうどいい。陶製なので手入れも楽。直径175×高さ90㎜、重量1㎏。

    image

    焼成前に耐熱効果がある釉薬にくぐらせる。

    image

    料理好きのキャンパーたちが考案。

    image

    1人1台のサイズ感。

    image

    藍染窯の工房。

    刃物文化を次世代に伝えるために町工場から生まれた折りたたみ式料理ナイフ

    フェデカ

    設立:1895年 
    拠点:兵庫県三木市

    問い合わせ先:神沢鉄工 TEL:0794(83)1100

    image

    大工道具の生産からはじまり、今年で130周年を迎える老舗の町工場。

    「昨今、刃物を使用する職人も減ってきて、日本が培ってきた刃物文化を次世代に継承していくにはどうしたらいいか、と考え2015年にフェデカを立ち上げました」(ブランドマネージャー・浅郷さん)。当初はペーパーナイフなどステーショナリーに挑戦したがうまく販路を広げられず、"遊び"という視点で刃物を捉え、ナイフキットを発売することに。

    「そうしたら、作るのが面倒だから完成品が欲しい、というリクエストが増え、2019年にクラウドファンディングを経て、折畳式料理ナイフが完成しました」。

    月数十本がいまでは200本作る日も。すっかりブランドの顔となった。

    フェデカ/折畳式料理ナイフ
    各¥9,900〜

    ナイフをカーブ形状にすることで、折りたたみ式でありながら包丁に近い使用感を実現。ハンドルは17種類。名入れ(¥1,320)も行ない刃研ぎは無料と、アフターフォローも万全。

    大工道具→文具を経て料理ナイフに

    image

    左からフェデカ主要メンバー杉山慎吾さん、代表の神澤秀和さん、浅郷剛志さん、御守文紀さん。

    image

    高級ペーパーナイフからスタート。

    image

    ’16年に発売された料理用ナイフキット。

    刃からネジまで完全自社生産

    image

    自社で磨きを施し、商品によるが約10の工程を経て刃が完成する。

    image

    ハンドルを成形し、

    image

    磨いてバリなどを落としたら、

    image

    手作業で組み立てる。使っているネジもすべて自社で製作。

    image

    本社工場内にショールームを設置。平日火〜金までオープン。

    image

    ナイフのほか、コーヒードリッパーやナタ、ノコギリなども販売。

    image

    電動工具のパーツも生産継続中。

    ※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明、上田祐勢

    (BE-PAL 2025年3月号より)

    NEW ARTICLES

    『 アウトドアブランド 』新着編集部記事

    ノースフェイスは高い?それでも人気の理由やおすすめの商品を紹介

    2025.03.31

    オリオンビール×チャムスの2025年春夏テーマは 「美ら島沖縄」!新作ショーツや靴下ほか9アイテム

    2025.03.28

    アスザックフーズ、ノダテ…アウトドアと密接なオンリーワンを作り続ける技巧派5ブランド

    2025.03.26

    日本のキャンプ文化を米国に輸出!新潟・燕三条の地場産業の強みを活かしたスノーピークの底力

    2025.03.25

    「かるく・ちいさく・あたたかく」を謳い寝袋を開発!日本ブランド・イスカの先進的なものづくり

    2025.03.25

    パタゴニアの精神を感じられるコンセプトストアが東京・京橋に期間限定オープン!

    2025.03.25

    世界15か国に進出中!アウトドアブランド「ナンガ」の高品質ダウンにこだわる堅実なモノづくり

    2025.03.24

    レギュレーターストーブ発売がひとつの転機に!「SOTO」の革新が止まらない

    2025.03.24