アスザックフーズ、ノダテ…アウトドアと密接なオンリーワンを作り続ける技巧派5ブランド
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    2025.03.26

    アスザックフーズ、ノダテ…アウトドアと密接なオンリーワンを作り続ける技巧派5ブランド

    アスザックフーズ、ノダテ…アウトドアと密接なオンリーワンを作り続ける技巧派5ブランド
    歴史に裏打ちされた確かな技術。世界に誇れる製品を真摯に作り続ける厳選のブランドをご紹介します!

    ウィングド・ウィール

    日本唯一の女性ランプ職人が贈る

    設立:1924年
    拠点:大阪府八尾市

    問い合わせ先:ウィングド・ウィール www.flamesense.com

    キャンプを生活を優しく照らす100年の炎

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    "嵐の中でも炎が消えないランプ"といわれる「ハリケーンランプ」。今から101年前の大正13年に創業した別所ランプ(現ウィングド・ウィール)が、当時、生活必需品として使われていた海外製品を基に10年をかけ日本製を開発。

    そのフォルムの美しさや品質の高さから「帝ランプ」とも呼ばれ、国内だけでなく、欧米やアジア、アフリカなど世界でも人気を博したものだ。

    その後、工場閉鎖の危機などを乗り越え、2013年に現代表の別所由加さんが5代目を継承。データ化されてこなかったという複雑な製造工程を何年もかけ職人から習得し、数百もの金型やプレス機を操って、日本唯一の女性ランプ職人としてハリケーンランプを今も手作業で作り上げている。

    当時のままのものづくりへ誠実に向きあい、1世紀変わらない伝統の炎を守り続けることがこだわりのブランドだ。

    ㊨ジェントル ¥17,600

    由加さんが立ち上げた自社ブランド「フレームセンス」とガラス工房Sghrがコラボし生まれたオイルランプ。日々の暮らしで使いたくなるシャープなデザイン。

    ㊧ハリケーンランプ ¥37,400

    大正13年より続くメイドインジャパンのオイルランプ。200にも及ぶ工程を経て作られ、嵐の中でも美しい炎を保ち続ける。現在は数量限定販売を不定期に行なう。

    ノダテ

    会津職人のアウトドア漆器

    設立:1946年 
    拠点:福島県会津若松市

    問い合わせ先:関美工堂 TEL:0242(27)3200

    アウトドアと漆器の心地よい関係

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    表彰で贈られる漆塗りの楯を考案し、全国に広めたことで知られる会津塗の関美工堂。3代目の関昌邦さんは宇宙開発事業の職を経て家業を継ぎ、2010年にキャンプユーザーへ向けたブランド「NODATE」をスタートさせた。

    「漆器は軽く、殺菌作用があって、氷点下でも肌に付着しないといったメリットが多数あり、持ち運びも軽やか。自然の中で使う道具として可能性を感じたんです」。

    そんな木製・漆塗りのマグは厳選したトチノキを用いて熟練の木地師がろくろ引きで形成し、400年以上続く会津塗の技術で塗師が丁寧にひとつひとつ仕上げたものだ。味わい深く、そして気軽な漆器としてアウトドアの場面で話題を呼び、おちょこや椀、プレート、ちゃぶ台など商品構成も多数展開。

    ㊨ノダテマグ 
    ¥7,700

    手ごろサイズの最もスタンダードなマグカップ。艶やかな紅緋(写真)の他、墨黒、透き漆の3色展
    開。シリーズを通して丈夫な大鹿の革紐が付く。

    ㊥ノダテ タナゴコロヨコキシルバー 
    ¥19,800
     
    ㊧ノダテ チョコヨコキゴールド 
    ¥23,100 

    アートディレクター増田セバスチャン監修の「KAWAII」シリーズ。銀・金粉を漆に付着させる蒔絵という装飾が用いられ、パリのJAPAN EXPOにも出展。

    アスザックフーズ

    乾燥食品のパイオニア

    設立:1963年
    拠点:長野県須坂市

    問い合わせ先:アスザックフーズ TEL:0120-817-014

    これが乾燥食品!? 驚きの技術力

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    「アスザックフーズ」はフリーズドライ(FD)や乾燥食品の製造メーカーだ。FDとは素材を凍らせた状態で真空にし、水分を昇華して乾燥させる特殊技術のこと。

    製造過程で過度に加熱せず、香りや色、食感、栄養素などが残りやすい製法で、お湯や水で短時間で戻すことができる。本社のある長野県須坂市は果物や野菜の一大産地。

    かつて地域の課題だった廃棄食品の多さを同社の加工技術で減らすべく創業された。スープや茶わん蒸しの素など調理済みのものはもちろん、野菜や果物の素材単体も驚きの品数!

    水でできる大根おろし
    1食 ¥110

    水大さじ2~3杯で作れる大根おろしは、いわれなければFDと気づかない再現性でキャンプに最適。スーパーなどで購入可能だ。

    ハンズオングリップ

    兄弟で技術を引き継いで

    設立:1955年
    拠点:香川県東かがわ市

    問い合わせ先:サングローブ TEL:0879(25)3221

    毎日の暮らしに寄り添うグローブづくり

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    "実践的な"という意味を持つhands-onをブランド名に冠した「ハンズオングリップ」は、日本の手袋産地である東かがわ市に本社を構えるサングローブの独自ブランドだ。

    長年スポーツやアウトドア向けグローブを受注生産してきたノウハウを元に、三代目を継いだ内海兄弟が立ち上げた。アウトドア好きが多いというスタッフが作り上げる確かな使い心地や美しいデザインが話題を呼び、メディアでの露出も目覚ましい。

    こだわりはどんなシーンにも対応できるグローブを良質なものと考え、用途を限定しないこと。使い手の自由を尊重している。

    ファム+ 
    ¥18,700

    厳選された国産牛の一枚革で構成し、インナーにはポーラテックの高機能フリースを使用。革特有のしなやかさを体感できる。

    ボルテージ

    南魚沼産スノーボード

    設立:2004年
    拠点:新潟県南魚沼市

    問い合わせ先:ボルテージ https://voltage-mfg.com

    滑り手一人ひとりに合わせたカスタムスノーボード

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    使い手の好みに合わせてカスタムオーダーできるスノーボードやスキー板のブランド「ボルテージ」。南魚沼市に工場を置き、県産の桐や桧といった良質の木材をはじめ、99%近い割合で国産の材料を使う。

    ブランド創立から18年間は代表であり山岳ガイドの永井拓三さんが板を設計し、制作は別の国内工場へ委託していたが、コロナ禍のロックダウンがきっかけで海外からの資材調達が困難に。自らの手で板を作るMFG(マニュファクチュアリング)スタイルに切り替えた。

    既存のボード形状やフレックス、乗り味などから選べるセミカスタムオーダーが主流だが、こだわる人には板をイチからデザインし全10工程も自ら行なえるワークショップも評判だ。

    最近では2~3週間休暇を楽しむ訪日外国人が板を作って国内へスノートリップに出かけるなど、体験型クラフトツーリズムとしても注目される。

    「スキーやスノーボードの乗り手が直接エンジニアでもある個人の工場は日本にはまだないと思います。国産の材料を使って日本人が手がけることで小さいながらも地域に経済循環も生まれる。スタッフを育てるなど雇用も増やしていきたいですね」

    フルカスタムスノーボード
    ¥132,000(体験は+¥33,000)

    好みに合わせてすべてカスタムできるプラン。スキーやスプリットボードもある。写真(左)は永井さんが飛行機から撮影した風景をグラフィックに載せたもの。

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    PC上で設計した図面どおりに芯材をカットしている。

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    セミカスタムオーダーは既存デザインからボードのグラフィックを選ぶ。

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    完成したボードを受け取りに来たお客さん。うれしそう! 

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    訪日外国人が自ら作ったボードを手に、永井さんがガイドとして雪山を案内。

    ※構成/福瀧智子 撮影/中村文隆、加戸昭太郎(ボルテージ)

    (BE-PAL 2025年3月号より)

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