ラングラーは車中泊もできる!実用的なスクエア型ラゲッジ&快眠テクも紹介
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    2025.03.01

    ラングラーは車中泊もできる!実用的なスクエア型ラゲッジ&快眠テクも紹介

    ラングラーは車中泊もできる!実用的なスクエア型ラゲッジ&快眠テクも紹介
    今も昔もアウトドアズマンの憧れであるジープ「ラングラー」は、車中泊にも対応。折り紙付きの走破性はもちろん、実用性に優れたラゲッジにも注目だ。自動車ライターやBE-PALスタッフによる試乗レビューのほか、アウトドア経験豊富なラングラー・オーナーの車中泊スタイルをチェックしよう。

    快適な車中泊ができる車のポイント

    斎藤 純平さん

    アウトドアライター

    キャンプに関する記事を中心に執筆しているアウトドアライター。趣味はキャンプ・国内旅行・バイク・スキューバダイビング。温泉や神社を巡るのも好きで、そこそこ詳しい自信あり。どこにも定住しない自由気ままな生活を目指すため、ライターとして活動している。

    フルフラットになるかをチェック

    車中泊を想定して車を選ぶ場合においてはフルフラット、つまりほぼ平らなスペースを作り出せるかどうかがもっとも重要なポイント。ラゲッジの後端からリヤシートの背面にかけて、大きな段差や溝がないことを確認しよう。床がフラットかつ水平だと、なお理想的だ。

    仮に段差があったり水平でなかったりしても、市販のベッドキットを導入したり、ベッドを自作したりして、快適な就寝スペースを作ることもできる。

    十分な奥行き・高さがあるか

    快適な車中泊を実現するために、脚を伸ばせるほどの奥行きも欲しいところ。奥行きが足りないと脚に疲れを感じ、よく眠れない可能性がある。仮に、縦方向に寝た状態で脚を伸ばせなくても、斜めに寝た状態では脚を伸ばせる場合も。奥行きをチェックする際は、斜めの長さも忘れずに確認しておこう。

    天井も高いほうが快適だ。実際に座ってみて、頭上に握りこぶし1個分以上の空間があれば窮屈に感じることはないだろう。座椅子やクッションに座りたいのであれば、その厚みの分も計算に入れることを忘れずに。

    コンセントなどの装備もあれば便利

    車内に設置されたコンセント

    コンセントなどの装備が備わっていれば、冷温庫やドライヤーなど、車中泊には少し贅沢ともいえる電化製品が使用可能になり、車中泊がより快適に。

    カーバッテリーの消耗に注意しなければならないが、車中泊キャンプや車中泊旅において、コンセントは強力な武器になる。

    ▼参考記事

    車中泊用のクルマはココを見て選ぼう!キャンピングカーやハイエースじゃなくても快適に過ごせるぞ!

    アウトドアズマンの憧れ「ジープ/ラングラー」

    早坂 英之

    BE-PAL編集部員

    愛称はブッシュ早坂。仕事もプライベートもアウトドア三昧で、休日は家族+ワンコで自然豊かな長野県野沢温泉村で過ごす。座右の銘はよく食べ、よく遊ぶこと。読者の皆さん、BE-PALの誌面やWeb、イベントでお会いしましょう!

    いかにもジープらしい角張ったボディーに丸目のヘッドライト、そして特徴的なセブンスロットのフロントグリル。1945年のCJ-2Aモデルから脈々と受け継がれているボディーデザインは、今も昔もアウトドアズマンの憧れだ。ジープと言えば四駆の代名詞。大きなタイヤとパワフルな走りで、悪路をものともせずに走破する。

    ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン

    ルビコンのフラッグシップモデル。V型6気筒 DOHCエンジンを搭載。総排気量は3,604cc。最高出力284ps/最大トルク347Nm(テスト車両のボディーカラーはパンプキンメタリックC/C)。

    ルビコン専用のレザーシートに特徴あるカラーリングのインパネなど、内装にも抜かりはない。タッチパネルモニターは大型で見やすく、メーター類も確認しやすい親切設計。運転席に座ればおのずとワクワク感が生まれるコックピットだ。キャンプ道具などの積載は、リアゲートを開け、バックドアガラスを跳ね上げることで、ラゲッジスペースへ荷物の出し入れができる。

    スクエア状のラゲッジルームはキャンプ道具を積み重ねて収納することができるので、デッドスペースが生まれにくい。高さもあるのでチェアなどの長物も安心。丸みを帯びたボディーのSUVだと、その分だけ道具を入れるスペースが少なくなるので、スクエアなボディー形状のメリットを改めて感じることができる。

    ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L

    サハラには3.6Lモデルと2.0Lモデルがある。直列4気筒 DOHCターボエンジンを搭載。総排気量は1,995cc。最高出力272ps/最大トルク400Nm(テスト車両のボディーカラーはグラナイトクリスタルC/C)。

    スポーツやルビコンのタイヤが17インチなのに対し、サハラはひと回り大きい18インチを搭載。バランスが取れた全天候型オールテレーンタイヤは、一般道はもとより悪路もそつなくこなす。平日は都会での足として使い、休日は海や山への相棒として頼もしい存在だ。

    黒で統一されたサハラの内装。上質なレザーシートにモダンなインテリア。すべてがワンランク上の輝くを放つ。また、ダッシュボードとフロアの遮音部に消音材が組み込まれているなど、静かな車内空間もうれしい。

    ラゲッジルームへのアクセスはルビコン同様。リアゲートを開けて、バックドアガラスを跳ね上げ荷物の出し入れを行なう。キャンプ道具が余裕を持って詰み込むだけの広さがあり非常に頼もしい。

    問い合わせ先:ジープ

    ▼参考記事

    悪路で絶対的安心感!ジープラングラーがキャンプで活躍する理由

    ラングラーの実用的なラゲッジは車中泊にも対応!

    佐藤 篤司さん

    自動車ライター

    男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

    ジープの中で最強のオフロード走破性を誇る「ルビコン」。道なき道を駆け抜ける実力はすでに折り紙付きだが、「なんでもできる」ことを目指したラングラーだから、「ルビコン」は普段使いでも活躍。街での買い出しから高速走行でのロングドライブ、そしてキャンプサイトなどでの使い勝手といった実用性も十分に考慮した仕上がりは必須だ。

    また、大きなアウトドア道具などの積み下ろしでは90度まで開く横開きのゲートを開け放つことで、長物や大型の荷物を奥まで押し入れやすく、スペースを有効利用できる。この辺の使いやすさはラングラーならでは。荷室の横幅(タイヤハウス間)は100cm、間口部の高さは90cm確保されている。

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    跳ね上げのガラスハッチと、スペアタイヤ付きで横開きのバックドアの組み合わせ。バックドアを開けると上部のガラスハッチも開閉できる。

    荷室は5人乗車時でも奥行きは95cmあり、容量は898L。大人2人、子供2人の1泊分の荷物や外遊びのギアなら十分に積み込める。

    またリアシートをたたんだ状態での床は完全なフラットではないが、奥行きは165cm、容量が2,050L(容量は北米仕様・SAE計測値)ある。前席を目一杯前へ移動すれば、車中泊にも十分対応できる。この実用的な荷室を実現できたのも、変わることのない唯一無二の箱形フォルムがあってこそ。

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    リアシートの背もたれを倒すと床の奥行き165cmのスペースが出現。車中泊にも対応する。

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    荷室の床下には深さ15cmほどのスペースが。靴などの汚れ物やキャンプの小物などを収納できる。

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    センターコンソールの後方に115VのACコンコンセントや、スマホなどの充電用のUSBソケットを装備。

    ▼参考記事

    生まれ変わったジープ・ラングラー。アウトドア重視なら「ルビコン」がいいぞ!

    車中泊もできるハイブリッドモデルのラングラー!BE-PALスタッフが試乗レビュー

    世界で最も有名なオフローダー「ジープ/ラングラー」にはハイブリッド車も。モーターも加わった走りをBE-PAL編集・大下と記者・櫻井がテスト!

    【アンリミテッド ルビコン 4xe】

    ●ボディーサイズ:全長4,870×全幅1,930×全高1,855mm
    ●車両重量:2,350kg
    ●最低地上高:200mm
    ●最小回転半径:6.2m
    ●燃費(WLTCモード) 8.6km/L
    ●乗車定員:5名

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    PHEV化されても外観上の大きな差異はなし。4xeは左ハンドルのみの設定。

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    直線的なボディーは見切りに優れ、狭い場所でも取り回しがしやすい。

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    機能に徹した設計は、アウトドアでこそ生きる!

    大下(以下、大):SUVがこれだけ増えても、ジープ/ラングラーは別格ですね。昔からほとんど変わらない無骨なデザインに惹かれます。

    櫻井(以下、櫻):「ラングラー」として発売されたのは1987年からだけど、そのルーツは第二次世界大戦に制式採用された軍用車。板バネの足回りとエンジンを取り付けたハシゴ型フレームの上にボディーを乗せた、簡易な構造が特徴だった。

    大:ボディーが破損しても走れる設計ですね。

    櫻:そう。今も残る外ヒンジ式のドアやボンネットはメンテナンス性を考慮したもの。現行型はタフギアとしての“野性力”を継承しつつ、乗り心地や装備を改良して快適性を高めている。

    大:そしてこの「4xe」は最新のプラグインハイブリッド車。外部充電機能付きで、モーターだけでも最長約42km走るとか。見た目は無骨なのにハイテクというギャップにソソられます。

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    外部充電口は車体左前方に付く。普通充電のみに対応する。

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    ハイブリッド、エレクトリック、eセーブの3つの走行モードが選べ、モニターでも視認できる。

    大:おいそれと買えるクルマではないことを承知の上でテストした感想を述べますと、今回は街中での走行のみでしたが、出足からものすごいパワフルでした。これ、モーターアシストの効果ですよね?

    櫻:うん。エンジンとモーターのパワーを合わせると、トルクは大排気量のV8エンジンにも匹敵。移動中の走行充電や外部充電でしっかり電気を貯めておき、超低速で慎重に走る必要がある岩場やぬかるみで、モーターのメリットを生かし切るのが理想の使い方だ。

    大:静かな走行音は動物を驚かせないというメリットもありますよね。

    櫻:そう。アウトドア大国アメリカの自動車メーカーが見据える、これからの自然との付き合い方を感じるには見逃せない1台だね。

    車中泊もOK!ラゲッジにギアを積んで冒険の旅へ

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    タイヤが外側に張り出しているため、車幅のわりにラゲッジが狭く見えるが、実際は大人2人が横になれる広さだ。車中泊ではひとりで斜めに寝るとラク。

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    リアゲート下部はスペアタイヤを装着しているため、横開き。

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    上部のガラスハッチだけを開閉できるので、駐車場所の状況や荷物の量に応じた使い方ができる。

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    6:4分割可倒式の後席は座り心地に優れ、足元も広い。

    後席乗員向けのUSBポートが2口付き、スマホやタブレット端末の充電に対応。

    ▼参考記事

    ジープ・ラングラーに試乗! モーターとエンジンで走るハイブリッド車がでたぞ

    アウトドア経験豊富なラングラー・オーナーの車中泊テクニック

    アウトドア経験豊富なオーナーに車中泊スタイルを見せてもらった。

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    エディター/ライター・山崎友貴さん。

    山崎さんの愛車ジープ・ラングラーは先代JK型だ。

    「小さな車が好きで、この前はホンダN BOX乗っていましたが、未舗装路を走ると下回りを擦ってしまうのが不満で」(山崎さん)

    卓越した悪路走破性を誇るラングラーの4ドア版。ラダーフレームを採用し、屋根をはずすことも可能。

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    ランタンなどはカラビナやスリングで吊るす。

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    ラングラーは屋根を着脱できる構造のため、ロールバーが標準装備されている。そこにスリングを巻き付ければ様々なものを吊るすことが可能。

    約10年前から登山に熱中している山崎さん。いまでは雪山やクライミングまでこなす。

    「高い山に登るときは注意力が散漫にならないよう夜のうちに現地に移動し、しっかり仮眠します。寒がりのため通年で冬用シュラフを使ってますが、もし暑いときは窓を開けます。ただ窓用の防虫ネットは装着が面倒で使いませんね。シートゥサミットのモスキートヘッドネットを被れば大丈夫なので」

    もうひとつ登山前の車中泊に欠かせない小物があるという。

    「シーズン中の登山口周辺って車の出入りが多く騒がしいんですよ。だからイヤープラグは必須。アメリカのモルデックスのものを愛用しています」

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    どうしても寝苦しいときはリアガラスを開けて蚊取り線香を焚き、モスキートネットとイヤープラグを装着して寝ることも。

    ▼参考記事

    快適車中泊テク&ギア!車中泊のフォトグラファー&ベランエディターの快眠術

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