山形県朝日少年自然の家の夏の恒例行事「チャレンジキャンプ」。昨年は、ロングトレイルの第一人者で作家でバックパッカーの加藤則芳さんの息子さん、けい君とそのお友達、りゅう君が横浜からやってきました。
当時小学校4年生の2人の大冒険は、新幹線に乗るところから始まったのでした。色々不安もあったと思いますが、5泊6日のキャンプを終えて、2人が共に言葉にしたのは、
「MASAさん、僕ね山形に住んでもいいよ」という嬉しい言葉でした。
家に帰ってからも興奮冷めやらないようで、家族に色々と話をしていたそうですが、登場人物が分からなく何のことやら分からなかったそうですが、とにかく楽しかった事は間違いなかったようだとの事でした。
今年も知人の息子さんの参加をお願いした関係上、全日程お手伝いすることになりました。どんな子供たちのどんな冒険が待っているのでしょうね!※参加年齢 小学校4年生~中学3年生まです。
今年のチャレンジキャンプのテーマは「晴れわたれ!山形の夏、はね回れ!」です。
総勢30名のお子さんが、男女混合の5つの班に分かれます。6日間この班で協力しながら活動することになります。
班を率いるのは、山形大学を中心とした学生さんです。(高校生も含む)学生の半数が、自然の家の行事に参加したことがありません。さて、毎回どうなるのか楽しみでもあります。
え?MASAは何をしてるの?本部のお手伝いなので、学生のサポートや各行事の準備などのお手伝いになります。いわゆる裏方さんでの参加です。
毎年チャレンジキャンプに参加する、スタッフ、参加する子供たちは、おそろいのTシャツを作ります。今回のデザインはこちらです。1枚しかないのに、何日もこのTシャツを着ちゃう子がいるので要注意です。
そして、チャレンジキャンプ期間中にみんなですることの1つに、チャレンジキャンプのテーマソングを毎日歌うというのがあります。これは、毎年同じ曲になります。
チャレンジキャンプ キャンプソング 日曜日よりの使者/ハイロウズ
初日の主な行事は、初対面のみんなが仲良くなることと、5日目に使用するイカダ作りがあります。
ブイ、竹、木枠、麻縄、ロープを使って、組んでいきます。ここで結びが甘いと、イカダを下っている時に分解してしまうので、大人がしっかりサポートします。
もちろん、子供たちは結び方もゆるかったり、間違った結び方をしているケースが多いので、裏方の僕たちは、こっそり締め直したりします。この作業の時、子供たちはまだ知り合って数時間です。どこか班としてもぎこちなかったり、どことなくよそよそしい感じもします。
実際、出会いの集いが終わってから、お母さんの車を泣きながら追いかけていったお子さんもいるくらいですから。
考えてみれば、僕が小学4年生の頃、一人で数日も泊まりに行くなんて考えられない行為だったのかもしれません。そう考えると、参加者のお子さんたちはすごいなって思います。
そんなぎこちない関係の中でもしっかりイカダは出来上がります。最後にイカダに立てる旗をデザインして終了になります。
イカダが出来上がると、僕は中抜けして今年もスラックラインの先生の仕事にむかいました。後片付けをして帰ってくる頃には、消灯時間を過ぎていたのでした。
さて1日が終了して、子供たちはどんな表情だったのかな。明日からは月山ふもとにある志津野営場での2日間のキャンプ、そして月山登山に出発です!
つづく
山形県朝日少年自然の家
http://asahishonenshizennoie.jp
Profile 斉藤正史
山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail