記者・櫻井&編集・西村による試乗レポート。秋は翌年仕様の輸入車が続々登場する季節。その
なかから外遊びでも便利な2台をご紹介します!
西村 近ごろはキャンプ場で欧州製輸入車を見かけることが多くなりましたね。
櫻井 うん。一部の高級車を除けば現実的な価格のクルマが増えてきたし、欧州では昔から長期休暇でクルマに荷物を満載してアウトドアを楽しむ人が多いため、総じてラゲッジが広い。
西村 アウトドアでの使用を考慮した機能性の高さが、日本のユーザーにも認知されつつある、と。でも、大柄なクルマだと運転していてとても気を使います。
櫻井 小型~中型クラスには乗りやすいサイズのクルマも増えているよ。その筆頭格がフォルクスワーゲン。小型SUVのティグアンは全長が4500㎜ジャストで、取り回しがすごく楽。
西村 確かに。試乗した湖畔の狭い道で切り返すときも、見切りがよかったです。
SUVのスタンダードを極めたデザイン!
櫻井 タイヤからボディー先端までの距離が短いから、車両感覚がつかみやすいね。
西村 ボディーの四隅にタイヤを配置したデザインは、視覚的にもかっこいいです。
櫻井 直線とエッジを組み合わせた力強いスタイリングは嫌みがなく、それでいて知的な雰囲気が漂う。
西村 乗り味はしっとりと落ち着いていて上質だし、安全装備も最新世代。それにメーターパネルにカーナビの地図を表示することもできて、ずっと乗っていたくなりましたよ!
櫻井 しかもテスト車両は、今秋から導入が始まったディーゼルの4WD。音や振動が少なく、経済的で走る道を選ばない、アウトドアズマン待望の一台だ。
無駄を排したラゲッジは積みやすい!
ストレスのない使い心地が味わえる!
フォルクスワーゲン/ティグアン
VOLKSWAGEN TIGUAN
TDI 4MOTION HIGHLINE
西村 フルモデルチェンジしたボルボ/V60も気持ちいい走りが印象的でしたね~。
櫻井 こちらは伝統的なステーションワゴンで、長尺物もすっきり積める使い勝手の良さには定評があるね。
日本でも扱いやすいサイズを維持
西村 昔の角張ったワゴンに憧れたけど、こちらにも所有欲をかきたてられます。
櫻井 日本での使いやすさを考慮して、ボディー幅を旧型より15㎜狭めたにもかかわらず、この堂々としたスタイリングはさすが。
西村 ボルボ自慢の充実した安全装備も魅力です。
櫻井 高速で長時間走ることの多い欧州では、危険回避の研究にも積極的に取り組んできた歴史がある。どちらを選んでも軽く10年は乗れる安心が手に入るから、お買い得だと思うよ。
西村 う~ん、悩ましい!
冴え渡る北欧マジック!
開口部が寝ていないから積みやすい!
ボルボ/V60
VOLVO V60
T5 INSCRIPTION
※構成/櫻井 香 撮影/篠原晃一(フォルクスワーゲン)