
キャンプだからこそコーヒーにこだわる!
大自然の中で飲むコーヒーは、キャンプの醍醐味のひとつ。
ゆったりと時間の使えるキャンプだからこそ、いつもと違う淹れ方にチャレンジしてみましょう。
今回の記事では、キャンプでの美味しいコーヒーの淹れ方や、おすすめグッズを紹介します!
キャンプでコーヒーを美味しく飲む方法
「コーヒーを美味しく飲む」と一概に言っても、たくさんの抽出方法があります。
ここからは、抽出方法別に特徴や手順を解説します。
皆さん、いくつ知っているでしょうか?
ハンドドリップ

注ぎ口が細いポットを使うことが、美味しく淹れるポイント!
ハンドドリップは、キャンプシーンでもメジャーの淹れ方です。
フィルターとドリッパーの中にコーヒー粉を入れ、お湯を注ぎます。
【特徴】
- 豆の粗さやお湯の温度、お湯の注ぎ方など、細かいテクニックで味わいを微調節できる。
- フィルターを通すことでコーヒーの雑味を取り除けるため、より繊細な味わいを楽しめる。
【目安量(マグカップ1杯分)】
- 湯量:200cc
- 豆量:11〜16g(中挽きから中細挽き)
【手順】
- ドリッパーをセットして、湯通しをして器具を温める。
- 挽いたコーヒー豆を入れ、少量の湯を乾いたコーヒー豆がなくなるように全体に回しかけ30秒ほど待つ。
- ドリッパーの中心に少しずつ静かに湯を注ぐ。湯がドリッパーに溜まらないように数回に分けて淹れる。
- 必要なコーヒーの液量ができたらドリッパーを外し、上下にかき混ぜ全体の濃度を均一にする。
コーヒープレス
コーヒープレスは、プレス機に粗挽きにしたコーヒー豆とお湯を注いで数分放置します。
手軽にもかかわらず、本格的な味が楽しめることが魅力です。
【特徴】
- ドリップコーヒーのようにフィルターを通さないため、ダイレクトな味わいを感じられる。
- プランジャー(抽出器具)のタイプは、主に以下の3つ。
- お湯を入れて一定時間放置する「フレンチプレス」
- 空気圧によって手早く抽出できる「エアロプレス」
- プランジャーに挽き豆を閉じ込めて浸漬抽出する「アメリカンプレス」
【目安量(マグカップ1杯分)】※フレンチプレス
- 湯量:160cc
- 豆量:12~13g(粗挽きから中挽き)
【手順】
- 器具を温める。
- 挽いたコーヒー豆を入れ、少量の湯を乾いたコーヒー豆がなくなるように全体に回しかけ30秒ほど待つ。
- 必要な湯を一気に注ぎ3分待つ。
- プランジャーを30秒かけてゆっくり押し下げる。
パーコレーター
内蔵されたパイプに何度もお湯を循環させ、コーヒーを抽出する方法です。
一度に数杯分を淹れられるため、大人数でのキャンプにおすすめです。
【特徴】
- コーヒープレスと直火式エスプレッソの中間のような味わいを楽しめる。
- 加熱時間を変えることでコーヒーの濃さを調節できる。
【目安量(マグカップ1杯分)】
- 湯量:160cc
- 豆量:12〜13g(粗挽きから中挽き)
【手順】
- ポットに水を入れ沸かす。
- フィルターバスケットに挽いたコーヒー豆を入れる。
- お湯が沸いたら火から降ろし、フィルターバスケットをセットする。
- 再び火にかけ、ふたのつまみ部分から見えるコーヒーの液体の色が好みの濃さになったら火から降ろす。
- 2〜3分落ち着かせてからカップに注ぐ。
エスプレッソメーカー
「エスプレッソ」とは、イタリア語の「急行」が語源です。
コーヒー豆に圧力をかけ、一気に抽出することから名付けられたと言われています。
ミルクをたっぷり注いだカフェラテやカプチーノにして飲むのが好きな人におすすめです。
【特徴】
- 急速抽出により、余計な雑味が溶け出さず、コーヒー豆の旨味を凝縮した味わいとなる。
- 蒸気で抽出するため少し時間がかかるが、その分本格的な味わいを楽しめる。
【目安量(デミタス1杯分)】
- 湯量:50cc
- 豆量:6~9g(細挽き)
【手順】
- ボイラーに水を入れる。
- フィルターバスケットに挽いたコーヒー豆を入れ、ボイラーにセットしサーバーをしっかり閉める。
- 火にかけて待つ。
- 沸騰するとコーヒーが出始め、空気がブシュブシュと出ている音がしてきたら抽出完了。
フィールドコーヒー
粗挽きの豆をそのまま入れて煮出す方法で、長い歴史を持つ淹れ方です。
ドリップコーヒーが誕生する前に、スウェーデンで屋外仕事をする人々が飲んでいたと言われています。
【特徴】
- 豆を挽く器具などが必要なく、準備するものが少なくて良い。
- 野性味のある味わいで、ワイルドスタイルのキャンパーにおすすめ。
【目安量(マグカップ1杯分)】
- 湯量:140cc
- 豆量:10~12g
【手順】
- 直火対応のケトルに水を入れ、焚き火台の上に乗せる。
- 水が沸騰する直前に、ケトルを火から離してコーヒーの粉を入れる。
- ケトルを焚き火台に戻し、表面が泡で覆われたら再び火から離す。
- ケトルにフタをしてしばらく待ち、粉が底に沈んだ頃合いでマグカップに注ぐ。
ドリップバッグ
紅茶のティーバッグのように、お湯に浸してコーヒーを抽出します。
コーヒーミルやドリッパーなどの器具が不要なため、荷物の多いキャンプシーンにも人気です。
【特徴】
- お湯の注ぎ加減で、コーヒーの濃度や香味をある程度コントロールできる。
- 自由度が高い反面、抽出する人によって味のバラつきが出やすくなる。
【目安量(マグカップ1杯分)】
- 湯量:150~160ml
- 豆量:7~8g
【手順】
-
粉全体にお湯が浸みわたる程度のお湯をゆっくりと注ぐ。
-
粉にお湯が浸みわたったら、約30秒ほど蒸す。
-
蒸らしが終わったら、蒸らした粉のラインより少し上まで再度お湯を足していく。
コールドブリュー
冷水や常温水で抽出するいわゆる「水出しコーヒー」で、暑い季節にはぴったりの淹れ方です。
抽出時間が非常に長いため、ゆったりと過ごしたいキャンプに向いています。
【特徴】
- 苦味が少なくスッキリとした味わいで、コーヒーが苦手な人でも飲みやすい。
- 抽出時間が非常に長く、数時間経たないと飲めないことも。
(中には短時間で抽出できる器具もあり) - 夜寝る前に作っておき、寝ている間に抽出し、朝に飲むこともおすすめ。
【目安量(コップ8杯分)】
- 水量:600cc
- 豆量:50g(細挽き)
【手順】
- ストレーナー(茶こし)に挽いたコーヒー豆を入れ、容器にセットする。
- 水を注いで5〜8時間待つ。
インスタントコーヒー
インスタントコーヒーは、コーヒー豆の抽出液を粉末状に仕上げたものです。
お湯にすぐに溶けるため時間もかからず、自宅や職場でも手軽に飲むことができます。
【特徴】
- 大きな容器に入っているものから、一人用のスティックタイプまで種類もさまざま。
- 深煎りやラテ、ノンカフェインなど、味のバリエーションも豊富にある。
【目安量(コップ1杯分)】
- 湯量:140cc
- 豆量:2g(ティースプーン山盛り1杯)
【手順】
- カップにティースプーン山盛り1杯(約2g)のインスタントコーヒーを入れる。
- 沸かしたお湯(約90度C)を140ml注ぐ。
- 溶けるまでよくかき混ぜる。
キャンプでコーヒーを楽しむおすすめグッズ
続いては、抽出方法別に人気商品や、おすすめグッズを紹介します。
※記事掲載時点の情報のため、在庫の有無などは販売店に直接確認ください。
ハンドドリップ編
- コーヒーバネットcute/ユニフレーム

参考記事「 キャンプでこだわりたい!おすすめコーヒードリッパー8選」
【特徴】
- アウトドア用ドリッパーの草分け的存在で、28年前に誕生したコーヒーバネットの小型版。
- 壁面がなく、コーヒー豆から出るガスをスムーズに排出し、雑味の少ないコーヒーが淹れられる。
- 弾力のあるばね鋼製で、基部をリングに引っ掛けて折りたたみ可能。ナイロン収納ケース付き。

コーヒープレス編
- AeroPress/AEROPRESS(エアロプレス)
【特徴】
- 2005年に発売開始後、欧米を中心に世界60か国以上に広まり、今も根強い人気を持つ。
- 見た目は大きな注射器のようだが、軽量なのでアウトドアでの使い勝手も抜群。
- 豆の挽き方や、蒸らす時間を変えるだけで味が変化し、どこでも本格的な味わいを楽しめる。

パーコレーター編
- フィールドコーヒーマスター/Snow Peak(スノーピーク)
【特徴】
- ドリッパーを内包しており、コーヒー豆が混ざるというパーコレーターの弱点を克服。
- 容量は760ml、4カップ分と複数人でのキャンプに向いている。
- ハンドルは取り外し可能で、かさばらずに持ち運びしやすい。

エスプレッソメーカー編
- Flair Signature/Flair Espresso Maker(フレアエスプレッソメーカー)
【特徴】
- 全米バリスタ王者が感動するほどの味わいとポータブル式を実現。
- 欧米を中心に、全世界で195,000台以上の販売実績を誇る。
- 電気が不要で、コンパクトなポータブル式。大自然に囲まれながら最高級のエスプレッソを楽しめる。

フィールドコーヒー編
- チタンケトル/FIELDDOOR(フィールドドア)
【特徴】
- 錆びにくく、軽くて強いチタン製。重量を減らしたいソロキャンプにもおすすめ。
- 背が低く底面が広い形状のため、効率よく火を受けて早くお湯を沸かせる。
- 開口部が大きく手を入れやすいので、中も簡単に洗うことができる。

コールドブリュー編
- 水出しコーヒーポット/HARIO(ハリオ)
【特徴】
- コーヒー粉と水だけでアイスコーヒーが作れる人気商品。
- ストレーナーの底が外れるため洗いやすい仕様。
- 冷蔵庫で8時間抽出することで、苦みが少なくまろやかな味わいとなる。

インスタントコーヒー編
- カフェモーメントスムース/STARBUCKS(スターバックス)
【特徴】
- お湯を注ぐだけで、手軽にスターバックスの味わいを楽しめる。
- お店と同じ高品質あアラビカ種100%の豆を使用。
- 香ばしいアロマで、ナッツのニュアンスにローストもかすかな甘みを感じられる。

キャンプでコーヒーこそ至高!自分らしい時間を楽しもう!
今回の記事では、抽出方法別にコーヒーの淹れ方や、おすすめグッズを紹介しました。
景色や雰囲気なども相まって、キャンプでのコーヒーは普段の何倍も美味しく感じられます。
忙しい日常から離れ、大自然の中で自分らしい時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。