カナダ・アルバータ州の旅で「やっぱ馬だべ」と思った話【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2025.03.22

    カナダ・アルバータ州の旅で「やっぱ馬だべ」と思った話【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    カナダ・アルバータ州の旅で「やっぱ馬だべ」と思った話【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    灼熱の砂漠での運搬を担う動物といえば…はい、ラクダがすぐに頭に浮かびますよね? では逆に厳寒の雪原では? サンタクロースのソリを引っ張るトナカイあたりでしょうか?

    でもそんなトナカイにも劣らないほど寒さに強い相棒がいました! それは…馬です!

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    「犬ゾリ」ツアーまでキャンセルされました。笑【カナダ・アルバータ州旅2】

    前回の記事でもお伝えしたとおり、このとき滞在していたカナダ・アルバータ州バンフ周辺は異常な寒波の影響で最高気温ですらマイナス25度。でも移動するバスの車窓から景色はこの通り。

    カナダ・アルバータ州の「森」と「平原」でスノーシュー!軍配は?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    銀嶺の手前の平らな部分はなんと凍った湖です。

    川も凍っています。

    こんなのを見せられたら、もう頭の中は「子どもは風の子、元気な子」というフレーズが無限ループ状態になる「頭は5歳」の柳沢有紀夫くん。雪に「喜び、庭かけまわり」状態になる犬同様、早く外に出たくてたまらなくなります。ところが!

    なんと基準値を超える寒さだとかで予定していたアウトドアアクティビティーが次々にキャンセルに! 

    いや、「星空の下のナイトハイク」の中止はわかりますよ。まあ、夜のほうが気温は下がるし、見通しは悪いし、なんかあったときに大変なのは昼間より夜ですから。

    でも昼間の「犬ゾリ」まで中止になるとは思ってもいませんでした。ソリを引くのはカナディアンエスキモードッグやシベリアンハスキーといったもともとこういう厳寒の地に慣れている犬種のはずなのに…。

    まあ、それだけの異常気象だったということでしょう。もしかしたら配慮されたのは犬ではなく、われわれ人間の健康かもしれませんが。

    その一方で何事もなかったように開催されたのが、この「馬ゾリ」ツアーです!

    たった2頭の馬が馭者(ぎょしゃ)を入れて9人乗りのソリを引きます。

    しかもソリ自体もかなりごつい感じ。

    人間とソリ、合わせて1トンくらいあるかもしれません。2頭だけで大丈夫かなと最初は疑っていたのですが、意外とグイグイ進みます。

    さすがは馬。馬力があります!

    とはいえスリリングなスピードではありません。馬車より遅いくらいです。…乗ったことないけど。笑 歩くのより少し早いといったところでしょうか。

    進むのはのどかな湖畔のコース。湖と言ってもご覧のように凍っています。で、雪のないシーズンはこの馬ゾリが進んでいる場所が遊歩道なのですが…。

    今は凍った湖上のほうが遊歩道。笑

    湖とは反対側の針葉樹の森も雪化粧できれいです。

    休憩地点で教えてもらった衝撃のアクティビティー。笑

    30分ほどしたら折り返し地点。ここで小休止。馬車からも降りられます。

    逆光の山も悪くはないですが…。

    雪に覆われた湖上と青空のコントラストも見事です!

    こんな景色を見ていて思いましたよ。「白い雪と青空以外、なんもいらん」と。

    休憩中に馬とのツーショットを自撮りしてみました。

    しかし顔に雪がついていても拭おうともしない馬! いや、前足で払うことはできないのでしょうが。

    さてその休憩地点の山側には「氷爆」みたいになっている場所がありました。

    写真中央より少し上の水色の部分です。

    だけどなにか筋がついているので見えるので馭者に訊いてみると…。

    「ああ、ストックを突きながらトレッキングコースで上まで行ってそこから滑ってこられるんだよ」

    げっ、むっちゃおもしろそう。けど。

    「ソリは背負っていくんですか?」

    なんかカメみたいだなあと想像していたら。

    「違う違う。ソリも何も使わないよ」

    つまりお尻ですべりおりるとのこと。聞いたときは楽しそうと思ったのですが…かなりの角度でヤバそうでもあります。

    いずれにせよ、馬ゾリツアー参加中の身なので、その「ソリすべり」ならぬ「尻すべり」を体験することもできず。

    5分ほどで休憩も終わり、再びソリに乗って来た道をもどります。

    陽の当たり方からして帰りのほうが景色もきれいでした。

    遠くに見えるのが、出発地点のリゾートホテル。

    木々の姿もやはり帰りのほうが映えますね。

    さてさて馬車を降りたところでは「氷のバー」が開店中。氷でつくられたテーブルの上でドリンクを楽しめます。

    アルコールも頼めますが今回はホットチョコレートにしました。マシュマロを入れるのがカナダでも定番。

    またそこではちょっとした「氷の彫刻まつり」が開かれていました。

    ペガサスか何か?

    これはなんだかわからなかった。たぶん「ハクション大魔王」ではないはず。笑

    ふくろうでしょうか。

    「犬ゾリ」ツアーもキャンセルされる異常気象の中、元気にグイグイとソリを引っ張ってくれた馬たち。なんだかドラマ「北の国から」で、竹下景子さん演じる雪子おばさんが車を運転中突然の猛吹雪に遭遇。雪の下に埋もれてしまったのだけどなんと馬が発見して、麓郷集落の人たちが「(文明の利器の自動車よりも頼りになるのは)やっぱ馬だべ」と噂しあうシーンを思い出しました。

    だけどいつか「犬ゾリ」も体験してみたいな。着座位置が馬ゾリよりも低い分、きっとスピード感も違うはず。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    カナダ観光局
    https://travel.destinationcanada.com/ja-jp

    アルバータ州観光局(英語サイト)
    https://www.travelalberta.com/

    Brewster Adventures(馬ゾリツアーの催行会社)
    https://www.brewsteradventures.com/

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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