雪山に囲まれてカナダ・バンフの街中トレッキング!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2025.03.24

    雪山に囲まれてカナダ・バンフの街中トレッキング!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    雪山に囲まれてカナダ・バンフの街中トレッキング!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    以前、八ヶ岳の編笠山とかがどーん目の前に見える宿に泊まったとき「こんな風に山が見える場所で暮らしたいな」と思ったのですが、つい最近もっと住みたい場所が見つかりました。それは「青空に映える急峻な雪山が見える場所」です。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

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    バンフの川沿いコースが最高すぎました!【カナダ・アルバータ州旅3

    カナディアンロッキー山脈の麓の街としてスキーヤーやスノーボーダーに人気の街バンフに到着しました。人口8000人という小さな町ですが、年間400万人以上の観光客が訪れるといいます。

    オーバーツーリズムもいいところだと思ってしまいそうですが、近年急に殺到するようになったわけではなく昔から徐々にという感じなので、特に交通渋滞がどうのこうのというのはないそう。

    それと意外と思われるかもしれませんが、11月~4月の「冬場」の半年よりも5月から10月の「夏場」の半年のほうが2倍以上観光客が多いそう。

    われわれ日本人にはバンフといえばスキーとスノボのイメージが強いですが、カナダやアメリカから夏のハイキングやカヤッキングなどを楽しみに来る人たちが多いそうです。

    そのバンフの街ですが……あちこちの方角に雪山が見えます。

    すぐそばにある雪山!

    こちらは小高い丘の中腹の展望スペースから見下ろしたバンフの街並み。

    山々に囲まれた盆地であることがよくわかります。

    さてそのバンフで地元の人からイチオシだと言われた川沿いトレッキングコースを歩いてみました。この日も相変わらず最高気温ですら氷点下25度の厳寒の世界ですが、陽が当たると「ん? なんかちょっとあたたかくね?」と思ってしまう。慣れとは恐ろしいものです。

    まずはバンフの中心部からバンフアベニューという通りを南下し、橋を渡ります。

    今回のトレッキングの相棒は、このツアーのガイドをずっと務めてくれたビクトリアさんです。

    世界各国から集まった他の4人のジャーナリスト仲間は「街中でショッピングをしたい」というので、2人きりの行程。まあ、なんだかんだで屋内にこもりたくのもわかるマイナス25度以下の世界。笑

    橋からの眺め。白いのは凍った川面の上に積もった雪です。

    橋を渡り切ったところで左に曲がりスプレーアベニューという通りへ。すぐに出てくる小道を左前方に降りていき、今度はグレンアベニューを東に進んだところから今回歩く「ボウフォールズトレイル」が始まります。

    ごちゃごちゃ書きましたが要は橋を渡り切ったところで左に曲がり、土手を下って川沿いに出られるように100メートルほど歩けば良いという感じです。

    左手にボウ川を眺めながら進みます。

    トレッキングルートの上は当然雪です。少し固まって氷状っぽくなっているところもあるが、ぐちゃぐちゃにはなって歩きにくいということはないです。

    あたりまえです。マイナス25度で水に溶解するような根性のある氷など見たことありません。

    バンフペデストリアンブリッジ(つまり「バンフ歩行者橋」)を横目に見ながらそのまま進みます。

    真正面にカスケード山が見える場所に歩行者専用橋をつくった演出が憎いですな。

    そして「雪の森」へ

    川向こうに見えるカスケード山が何やら神々しいです。富士山が神々しいほどのやさしさだとしたら、こちらは神々しいほどの激しさといった印象。

    そしてまた雪の森も神秘的です。異常寒波のせいもあって、すれ違う人たちがほとんどいない分、余計に。

    逆に言うと相棒のビクトリアがいなかったら怖くなって踵(きびす)を返していたかもしれません。笑

    「雪の森」を歩いていきます。

    積雪量はたいしたことはありません。せいぜい5~10センチといったところでしょうか。寒いけれども乾燥しているからとか、そういう理由なのだと思います。

    川はほとんどが凍っているように見えます。

    階段が見えてきました。ん? なにやら立て看板が。

    「トレイルは冬場には整備されていません。危険なこともあるので、自己責任で」とのこと。

    まあ、でも私の場合は地元のガイドであるビクトリアがいるから安心。…というわけでもなく。

    じつは他のメンバーとの集合時間も迫っていることあり、ビクトリアはどんどん進みます。

    こうして後ろ姿ばかりを撮影しているとなんだかオーストリアの山で会ったドイツ人のイアンを思い出します。あのときも雪が降ったな、6月なのに。

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    雪が小島みたいになっていますね。なんだかわびさびを感じます。

    階段を降りてまた進みます。

    相変わらずビクトリアの背中しか見ていない。汗

    陽が当たる雪山はマジできれいですね。

    その手前に川などがあるとまたいとをかし。

    終着点で、このルートの名称にもなっているボウフォールズ(ボウ滝)が見えてきました。

    落差がある滝ではなく段々をすべり落ちる「渓流瀑」というやつです。いずれにせよ、滝自体は凍っていているので、水が流れ落ちる様は見られません。

    この先に階段があり、そこを下り終えるとゴールです。あともうひと息!

    ところがなんとビクトリアと来たら「集合時間が迫っているのでここで引き返す」なんて言い出します。

    ちょ待てよ、と思わずキムタクを発動させる私。読者のみなさんだって「ここまで読ませておいてゴールを見せないなんて詐欺だ~」と思われるに違いありません。

    でも安心してください! じつは昼間の明るいうちにメンバー全員で、クルマでゴール地点を訪れていました。

    これが最後の階段です。

    これがボウフォールズ(ボウ滝)。「渓流瀑」ですが凍っているのでよくわからない。笑

    ちょうどここは川が「くの字」に曲がるところ。これは下流方面の眺めです。

    帰りは途中まで同じルートです。でも今回は先ほど横目に見ながら通り過ぎたバンフペデストリアンブリッジを渡ります。

    橋と山。なんか知らんが急に浮世絵を描きたくなりました。描き方知らんが。

    そういえば浮世絵には江戸でも雪の景色が多いですね。今よりも寒かったのかな?

    調べてみるとロンドンのテムズ川が凍ったのは1683年から1684年にかけての冬。この前後は地球規模の寒冷期(小氷期)だったということですから、当時の江戸の街も今よりも寒く雪も多かったのでしょうね。

    橋の上からの眺めも格別。なんか急に瓦煎餅が食べたくなりました。

    橋を渡り終えると左側に、西に向かうトレッキングルートが伸びています。

    相変わらずスタスタと先を行くビクトリア。

    別に仲が悪いわけではありません。集合時間が迫っているだけです。…と思いたい。涙

    後ろ姿ばかりってのもなんなので顔の写真も載せておきましょうかね。「ユキ、二人でセルフィーを撮ろう」と言われてリクエストに応えたもの。

    その笑顔、ツンデレちゃんかっ!

    なんか知らんがワムとかマライア・キャリーあたりの1980~1990年代のクリスマスソングのプロモーションビデオを思い出しますな。セルフィー撮ろうって言われてかぶりつくフリをした私は完全に意味不明くんですが、その問題行動のおかげでいい写真になったとビクトリアも大満足。

    問題行動くん、バンザイ! そんなこんなでバンフの街へ。

    約40分の行程でした。

    街中から見る山並みも見事です。

    車道に出て撮影して渋滞を引き起こしちゃう大迷惑なインバウンド客が撮った写真みたいに見えますが、ここは中央分離帯です。しかも車側が赤信号のときに移動し、撮影後、すぐに戻りました。

    こんな雪道を自転車?

    じつはタイヤの幅が10センチくらいあるという「ファットバイク」という自転車にも今回乗れるはずだったのですが、それも異常寒波でキャンセル。涙

    でも街中で雪山や凍った川という清らかな景色を眺めながらサクッとトレッキングができるバンフ、本当にいい街です。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    カナダ観光局
    https://travel.destinationcanada.com/ja-jp

    アルバータ州観光局(英語サイト)
    https://www.travelalberta.com/

    Banff and Lake Louise観光局(英語サイト)
    https://www.banfflakelouise.com/

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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