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「ダウン」と「化学繊維」の違いって?
それぞれのメリットとデメリット
寝心地に大きく関わってくる中綿の素材。寝袋で使われる中綿は化学繊維と羽毛(ダウン・フェザー)の2種類に分けられる。
羽毛が充填された寝袋は寝た際に圧力がかかる背中側が潰れるが、化学繊維の寝袋は潰れにくいため、ふかふかとした感触を味わえるのが特徴だ。
中綿の充填量は600~1500g程度のものが多いが、1200g以上のものであれば心地よく寝られるだろう。
その一方で、化学繊維にも欠点がある。化学繊維製の寝袋は収納サイズがやや大きくかさばりがちで、若干持ち運びにくい傾向がある。とくに、中綿が1200g以上充填されているものはかさばりやすく、車での持ち運びが前提といえる。
羽毛製の寝袋は、収納すると非常にコンパクトになるため簡単に持ち運べる。車だけでなく、リュックサックに取り付けたり、自転車に積んだりして移動可能だ。
また、エアーマットやインフレーターマットを下に敷くことで、寝心地の向上も十分に図れる。
寝心地が大切な人は化学繊維製、持ち運び重視なら羽毛製の寝袋を選ぶのがいいだろう。
▼参考記事
2025年はこれが売れる!最旬ダウンシュラフ
人気アウトドアショップにお願いしたアンケートをもとに、編集部で「これは売れる!」とセレクトしたギアがこちら!
NANGA(ナンガ) AURORA TEX SQUARE FOOT 400
ナンガのオーロラシリーズのスペックはそのままに、足元をスクエア型にアップデート。フードや肩周りはマミー型と同様に体に密着する形状で、保温性と快適性を両立している。防水性能を持つオーロラテックスを使用し、テント内の結露による濡れから中のダウンを守ってくれる。足元のファスナーは全開にできるので、暑いときは足だけ出すことも可能だ。
▼参考記事
2024年ベストヒット!本当に売れたダウンシュラフ
アウトドアショップの店頭で試し、比べた人たちが購入した寝袋ランキングを発表! 日本のフィールドを知り尽くしたメーカーはやっぱり強く、上位をモンベル、イスカ、ナンガという日本ブランドが独占。寝袋はあたたかさだけでなくフィット感もポイントとなるため、日本人の体格にフィットする作りなのも日本ブランドが人気の理由だ。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
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サイズ | |||
mont-bell(モンベル) シームレス ダウンハガー800 #3 | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、収納サイズ:直径13×26cm、重量:555g(スタッフバッグ含む) | |
ISUKA(イスカ) エアドライト290 | ![]() | 最大長:78(肩幅)×210(全長)cm、収納サイズ:直径14×24cm、重量:560g | |
NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 350DX | ![]() | 本体サイズ:【ショート】~身長165cm【レギュラー】166~178cm【ロング】179~185cm、収納サイズ:直径14×27cm、重量730g | |
NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 450 DX | ![]() | 本体サイズ:【ショート】~身長165cm【レギュラー】166~178cm【ロング】179~185cm、収納サイズ:直径14×31cm、重量865g | |
mont-bell(モンベル) シームレス ダウンハガー800 #3
隔壁のかわりに特殊な糸を張り巡らせることでダウンの偏りを防ぐスパイダーバッフルシステムを搭載。隔壁がない分軽く、縫い目からの冷気が入りにくい。内側にスーパースパイラルストレッチシステムを装備していて寝返りもスムーズ。中綿は800FPダウンで快適温度は4℃。ファスナーの位置を選べるので、対応モデルの寝袋を接続するなんてことも可能だ。
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ISUKA(イスカ) エアドライト290
上部はボックス構造、下部はシングル構造で軽さと保温性のバランスよし。あたたかい空気が身体を自然に包み込む3D構造なのもエアドライトの特徴だ。とくに寒さと窮屈さを感じやすい足先は、指があたりにくい逆台形構造にしたうえ、ダウンを多めに充填。足先まで快適な設計となっている。770FPのはっ水ダックダウンを290g封入しており、夏山や春・秋の低山に最適。
▼参考記事
NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 350DX
表地にナンガ独自の防水透湿素材「オーロラテックスライト」を採用し、カバーなしでも結露したテントに触れてダウンが濡れるのを防止。一方、肌面はしなやかなナイロン生地で肌触りよし。中綿は760FPのスパニッシュダックダウン(350g)で快適使用温度は5℃。
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NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 450 DX
通常より2倍以上の時間をかけて飼育したダックは、ダウンボールも大きくてたっぷり空気を含む。「オーロラテックス ライト450DX」ではこの高品質なダックダウンを450gも封入。下面はシングルキルト、上面はボックスキルト構造で保温性を高めており快適使用温度は0℃。晩夏?晩秋にちょうどいい。もちろん表地は防水透湿素材「オーロラテックス ライト」を採用している。
▼参考記事
アウトドアの達人が推す!快眠ダウンシュラフ
アウトドアの達人たちによる寝袋レビュー! 実際に試してみておすすめできるシュラフを紹介する。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
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サイズ | |||
mont-bell(モンベル) シームレス ダウンハガー800 サーマルシーツ | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、収納サイズ:直径12×24cm、重量:386g | |
mont-bell(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #3 | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、収納サイズ:32×16×16cm、重量:914g | |
mont-bell(モンベル) ドライ シームレス ダウンハガー900 #3 | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、収納サイズ:約14×28cm、重量:約565g | |
THERMAREST(サーマレスト) パーセック0℃ | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、収納サイズ:直径15×21cm、重量:685g | |
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) トレックTkI | ![]() | 適応身長:183cmまで対応、使用サイズ:約80×190cm、収納サイズ:約16×32cm、重量:760g | |
mont-bell(モンベル) シームレス ダウンハガー800 サーマルシーツ
本来は寝袋の中に入れて保温力をアップさせる「補助シーツ」なのだが、単品で使うとめちゃくちゃ使い勝手がいい。人力旅にいい。ジッパーのスライダーには噛み込み防止装置が付いている。独自のシームレス構造により少ない羽毛量でも保温性が高い。
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mont-bell(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #3
ヒートロスの大きい頭部と首回りはしっかり保温しつつ足元はゆったりしていてストレスがない。寝相が悪くてもこれなら安心なのだ。フルオープンできるので、掛け布団のような使い方もできる。
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mont-bell(モンベル) ドライ シームレス ダウンハガー900 #3
防水透湿性に優れたゴアテックスを採用し、スリーピングバッグカバーが不要になった画期的モデル。ストレッチ性が高く、寝返りも打ちやすい。縫い目がないのも特徴的で、冷気が入りこみにくい。
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THERMAREST(サーマレスト) パーセック0℃
高品質のリサイクル素材に800フィルパワーのダウンを封入。しかもダウン自体に撥水加工が施され、吸水率を90%以上カット。コンパクトな収納姿からは想像もつかないほどロフト感抜群! 右上部側面にミニポケットがあり、見失いやすいスマホの指定席に。背面にシナジーリングコネクターを付属し、マットを固定できる。
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SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) トレックTkI
650+フィルパワーのダウンを封入しながらも、購入しやすい価格が魅力。女性向けの小さいモデルと連結が可能で、横並びで寝ることもできる。上半身のみ縦型にしたデザインでダウンの隔たりを防止。
▼参考記事
冬場のアウトドアにおすすめなダウンシュラフ
冬場や気温差のあるアウトドアでは、暖かく眠れるシュラフ選びがマスト。気温が低い日でもぬくぬく快眠できるおすすめシュラフを紹介。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
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サイズ | |||
BROOKLYN OUTDOOR COMPANY(ブルックリンアウトドアカンパニー) The Catskills Peak+ Sleeping Bag 800FP | ![]() | 本体サイズ:約215×85cm(身長180〜185cm前後まで対応)、重さ:【ダウン450g】920g【ダウン300g】760g | |
muraco(ムラコ) ポーラー 750 | ![]() | 本体サイズ:205×80cm、収納サイズ:直径22×40cm、重量:1.4kg(羽毛量:750g) | |
NANGA(ナンガ) UDD BAG 630DX | ![]() | 適応身長:178cmまで、収納サイズ:17×31cm、重量量:1.04kg | |
NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 900DX | ![]() | 収納サイズ:直径21×41cm 総重量:1.4kg | |
mont-bell(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #0 | ![]() | 適応身長:183cmまで、収納サイズ:42×21×21cm、重量:約1.9kg(スタッフバッグを含む) | |
mont-bell(モンベル) ドライ シームレス ダウンハガー900 #1 | ![]() | 適応身長:183cmまで、収納サイズ:16×32cm、重量:892g(スタッフバッグを含む) | |
Snow Peak(スノーピーク) バクー BACOO 550 | ![]() | 適応身長:180cm程度まで、収納サイズ:21×34cm、重量:約1.1kg | |
BROOKLYN OUTDOOR COMPANY(ブルックリンアウトドアカンパニー) The Catskills Peak+ Sleeping Bag 800FP
最高品質の800FPホワイトダックダウンを90%以上封入。ダックダウンの中でも圧倒的に匂いの少ない最高級ホワイトダックダウン。また、防水性、透湿性を確保した生地を採用することで、僅かな匂いも抑えられている。暖かさだけでなく800FPのふんわり度は化繊ではなし得ないほど圧倒的で、さらにコンパクトさも両立。寝袋の素材には、20デニールのリップストップナイロンを採用。ストレッチ縫製とボックスキルト構造で仕上げられていて、耐久性だけでなく伸縮による快適性と保温性能を実現。
▼参考記事
muraco(ムラコ) ポーラー 750
保温性に優れた高品質シュラフ。国際認証を受けたグレーグースダウンを750g使用。ずれの少ないボックスキルト機構など、細部まで丁寧に作られている。冬期の山岳や、冬のキャンプや車中泊に適した快適温度−3度C。
▼関連記事
NANGA(ナンガ) UDD BAG 630DX
ダウンに超撥水加工が施され、結露などによる水濡れに強いのが特徴。広げると素早く膨らみ、寝床の準備もアッという間。(FP値 770FP、適応温度 -10度C)
▼参考記事
NANGA(ナンガ) AURORA TEX light 900DX
快適使用温度は約-10度、限界使用温度は-19度と、厳しい寒さに対応できる寝袋。760FPのダウンが効率的に保温し、頭まで覆うことで放熱を抑えてくれる。ファスナー部分に取り付けられた特殊パーツのおかげで噛み込みにくく、胴体は蓄光樹脂でできているため暗闇で光る。所々に施された細かな配慮により、使用時にストレスを感じずに済む。なお、ナンガの寝袋は永久保証付きだ。メンテナンスしながら使えると考えれば、コスパがよいともいえる。
▼参考記事
mont-bell(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #0
マミー型のフィット感と封筒型の開放感を両立させたモデル。L字型ジッパーを全部開けば布団のように使うこともできる。
▼参考記事
mont-bell(モンベル) ドライ シームレス ダウンハガー900 #1
「スパイダーヤーン」という特殊な糸を張りめぐらすことでダウンの偏りを防ぐ革新的な構造を採用。ストレッチ性もあり寝心地は良好。(FP値 900FP)
▼参考記事
Snow Peak(スノーピーク) バクー BACOO 550
テントの結露に触れやすい外周部分に透湿防水素材が使われ、ダウンを水濡れから守る構造。内側には小物を入れておけるポケットが付く。(FP値 800FP、適応温度 -7度C)
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