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    2025.04.09

    お花見スケッチハイクへGO!美大出身のライターが楽しみ方を指南

    お花見スケッチハイクへGO!美大出身のライターが楽しみ方を指南
    春うらら、隣はどの山に登る人ぞ!? ビーパルおなじみの山登ラーたちが、春の花を求めて低山ハイクに行ってきました~。

    満開~とまではいかないまでも、春登山は気持ち良いことこの上なし。まさに、心の中にサクラサク! 

    今回はスケッチブックを携えてのハイキングへ。

    ロウバイが咲き誇る、早春の宝登山。お花見ハイキングだけでも楽しいけれど、今回はこの季節限定の絶景をさらに満喫すべく、お花見スケッチに挑戦してきた。

    ハガキサイズのミニスケッチブックを持って超入門!

    image「よーし 描くぞー!」 「そうそう、 いい感じ!」

    ライター 阿部 静

    美大の絵画科出身のアウトドアライター。じつはアウトドア遊びと同じぐらいアートを作るのも見るのも大好きで、母校では教授の助手として学生に絵を教えていた過去もあり。

    編集 オガチン

    学生時代の美術の成績は5段階中3で、これといって普通。粘土や木工製作は好きだけど、絵を描くのはちょっと苦手意識あり。水彩絵の具で風景画を描くのも小学校以来!?

    12色を使って絶景をスケッチ

    美大出身のライター・阿部が、スケッチ経験ほぼゼロのオガチンに基本をレクチャーした。
    :久々で緊張しちゃうな~。

    :初心者でも扱いやすい水彩絵の具だから、大丈夫!

    :こんなにコンパクトな絵の具セットがあるなんて、知りませんでした。小さいポーチに道具が全部収まっちゃうんですね。

    :スマートでしょ~。ポーチやサコッシュに入れて持ち歩けば、登山中でもさっと取り出せて便利ですよ。

    :この12色で描くんですね。風景をよく見てっと……。

    :そうそう、対象物をじっくり見つめて、パレットで絵の具を混ぜて描く色を作って。水の量で色の濃さも調整してくださいね。最初は薄めに色をのせてゆき、手前にある梅はしっかりと描いていくといいですよ。

    :う~ん、主役の梅が難しい。

    :複数の色を重ねていくと、梅の群生感が出るかも。なるべく丁寧に描写していきましょう。

    :いい感じに描けてきたぞ〜。難しいけど、なんだか楽しい!

    :楽しんで描くことが一番。絵ハガキを誰かに送るという目的があれば、さらにスケッチが楽しくなりますよ~!

    ロウバイが見ごろの宝登山へ!

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    2月初旬から咲き始め、見ごろになると山頂一帯に三千本もの梅が黄色く咲き誇る。秩父の山々の眺めも抜群。

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    「楽しんで 描きましょう」 「がんばるぞー!」

    用意したい基本の道具

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    ハガキサイズの水彩紙

    水彩絵の具専用の紙を用いたハガキ。裏面に宛先を書いて、絵葉書として送ることができる。

    12色セットの水彩絵具

    絵の具と筆、パレット、スポンジがセットになったコンパクトなものが携行しやすくておすすめ。

    消しゴム

    下描きの際に使用する。消しくずが出ず、キレイに消せる練り消しタイプが使いやすくて便利。

    鉛筆

    水彩絵の具で着彩する前に鉛筆で下描きする。HBかBぐらいの柔らかすぎない芯が使いやすい。

    道具一式がすっぽり収まる

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    絵の具や筆、鉛筆、水彩紙が丸ごと入るウエストポーチ。取り出しやすくて携行に便利!

    STEP1 描きたい場所を探そう

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    「どこに しようかな〜」 「あのへんも 良さそう!」

    グッとくる風景を探してみよう。描きたいと思える対象を見つけることが大事。花や木、山をよく見つめてみて。

    STEP2 構図を考えよう

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    「う~ん、 こんな感じ?」 「スマホを使うと便利だよ♪」

    描きたい対象を見つけたら、どのように画面に収めるかを考えよう。スマホで撮影すると画角がイメージしやすい。

    構図選びのポイント

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    一番描きたい箇所を軸に考えてみて。どれぐらいの大きさで描いたらステキに見えるかイメージしよう。

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    対象物を正確に写し取れる「デッサンスケール」という道具も。より正確に描きたいときに役立つ。

    ここを描くことに決めました!

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    武甲山。

    奥に見える印象的な山を中央に、手前に梅の枝がかかる構図。前後差があると奥行きのある絵作りができる。

    STEP 3 下描きする

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    鉛筆で画面に下描き。自分の目で対象物を捉え、じっくりと見ながら描こう。消しゴムを使ってもOK。

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    いきなり水彩紙に描くのが緊張する場合は、同じぐらいのサイズのスケッチブックで練習描きを。

    下描きのポイント

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    下描きでその後の絵の細密さやクオリティーが決まってくる。なるべく丁寧にしっかり描写していこう!

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    どうやって 描こうかな……。

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    線をしっかり残したい場合は耐水性のペンで描くのもおすすめ。くっきりした印象になる。

    STEP 4 着彩しよう

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    下描きができたら画面に色をのせる。筆の水分量で絵の具の濃度を調節し、薄い色からのせ、少しずつ濃くしていく。

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    水を注入できる筆。平筆・太筆・細筆があり、何種類か用意して使い分けて描くと便利。

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    筆自体に水彩インクがセットされた「春を描く5色セット」もある。プラスして使ってもOK!

    着彩のポイント

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    背景は薄く、手前のものはしっかり描き込むことで絵に奥行きが出るよ。にじみやボカシなども利用してみよう。

    完成!

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    鮮やかな黄色の梅と枝が印象的なステキな絵に仕上がった。世界にひとつだけの絵ハガキを大切な人へ送ろう!

    裏面に メッセージを書いて妻と愛犬に 送ります!

    梅の花を描くには?

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    花びらの重なりを見つめ、丁寧に描写することがコツ。着彩時は細かな濃淡をよく見て陰影をつけると立体的に仕上がる。

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    着彩後。

    こんな描き方も

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    「梅林」という風景を描くのも梅の描き方のひとつ。梅の木と黄色い花の群生を描くことで、花の美しさを表現できるよ。

    ※構成/阿部 静 撮影/宇佐美博之

    (BE-PAL 2025年4月号より)

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