南野陽子さんが語る登山の魅力とは?「歩ける限り続けていきたい趣味ですね」 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.04.23

    南野陽子さんが語る登山の魅力とは?「歩ける限り続けていきたい趣味ですね」

    南野陽子さんが語る登山の魅力とは?「歩ける限り続けていきたい趣味ですね」
    今年、デビュー40周年を迎える南野陽子さんの趣味は、登山。ハマったきっかけ、いま取り組んでいることなど、BE-PAL読者も気になる自然派ライフを語っていただいた。

    「行動力が高まってメンタルも強くなる。低山は、歩ける限り続けていきたい趣味ですね」

    南野陽子さん

    1967年生まれ。’85年に『恥ずかしすぎて』で歌手デビュー。『スケバン刑事Ⅱ・少女鉄仮面伝説』などに出演し、一躍トップアイドルに。今年デビュー40周年を迎え、7月27日にNHKホールにて『YOKO MINAMINO 40th Anniversary~ALL singles~"楽園のDoor"』を開催。

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    ジャケット ¥17,600、Tシャツ ¥5,500、パンツ ¥14,300、シューズ ¥12,650、手に持ったキャップ ¥3,630 問い合わせ先:Columbia/Columbia Sportswear Japan 0120-193-803 ピアス ¥102,300 問い合わせ先:VENDOME AOYAMA/ヴァンドーム青山本店 TEL:03(3409)2355

    兵庫県伊丹市出身の南野陽子さん。幼少期は週末になると、六甲山や森林公園などに家族で出かけていた。
    「ドライブがてらですけどね。弟とバドミントンしたり、絵を描いたり。帰り道にたこ焼きを買うのがお決まりでした」

    運動が得意ではなかったという南野さん。じつはそれほど乗り気ではなかったとか……。

    そんな南野さんが本格的に登山にハマったきっかけは、37歳のときに挑戦した富士登山。

    「友達と『せっかく日本人に生まれたんだから、一度は富士山に登りたいよね』なんて冗談半分で話していたら、あれよあれよという間に行くことになって。え、来週!? みたいな(笑)」

    やるからには途中棄権はありえない! と、3日前(!?)から訓練開始。2ℓのペットボトルを2本入れたリュックサックを背負い、マンションの非常階段を上り下りした。その階数なんと50階! 只者ではないのだ。

    「そうしたら、富士登山の当日に筋肉痛になっちゃって〜」

    とりあえず五合目まで、と思っていたが、やめようといえないまま、初登頂成功!

    「みんな初心者で、同じペースで登れたのがよかったんだと思います。ご来光が見たくて山小屋に一泊しましたが、天気が悪くて断念。でも、富士山に登り切れたことが自信になりました」

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    富士低山をきっかけに低山の魅力に開眼

    その後、1年に2回、春と秋にプライベートで山へ行くようになった。

    「富士山に登ったときの達成感は格別だったし、登山って準備も楽しいんですよね。40代になって、健康維持には自分の足で歩くのがいちばん、って思ったのも確かですが……。リュックを背負いたかったのかなぁ」

    とはいえ、周りに登山経験者はおらず「山なんてしんどいだけじゃん」といわれることも。

    「まずは山グッズを売っている専門店に行って、『ひとりで行けないんで、誰か一緒に登ってくれる人いませんか?』って。連れていってくれる人を探すことからはじめました」

    その行動力に脱帽──。

    まずは山に慣れることから、と低山ハイクからスタートした。

    「そうしたら楽しくて。低山って、必ず近くに神社があるんですよね。私、おみくじマニアで、今年もすでに7枚ひいているぐらい。おみくじがちょっとしたイベントになるから、トイレ用じゃなくて、おみくじ用の100円をいつもポケットに入れてます(笑)」

    そんな南野さんの山好きがさらに加速したのが、’23年8月から始まった、山ロケ番組『そこに山があるから』へのレギュラー出演だった。

    「20座ぐらい登っていますが、お気に入りは新潟県と長野県にまたがる戸倉山。私は秋に登ったけど、ブナ林やエメラルドグリーンに染まる角間池としろ池がすごくきれいで。キノコがたくさん生えていて、チョウやトンボも飛んでいて、すべてがそろったバランスのいい山でした」

    春にはギンリョウソウやカタクリなどが林床を彩り、ミツバツツジの群生にも出合える。

    「奈良県・大阪府の大和葛城山のツツジもめっちゃ絶景なんですよね。ダイヤモンドトレールが整備されていて、きれいな稜線が続いているのも魅力。疲れたらロープウェイでビヤーって下りてこられるのもいい」

    低山のコツは、自分のペースを作ること。

    「私のおすすめはカメ理論! キツくなったら3分歩いて10秒休憩。これが重要で、10秒休むだけで、100歩いけるんです。『あ、靴紐が』とかいって気づかれないように休む(笑)」

    南野さんが春の低山でやりたいこと

    サクラが満開の山には登ったことがないと話す南野さん。

    「サクラは品種によって1年中咲いているっていうから、サクラを追いかけて登るのもいいですよね。写真を撮ってコレクションしたり。赤い実の博士にもなってみたい。

    山に登る前は赤い実といえばナンテンのイメージしかなかったんだけど、目を凝らしてみたら、木の形も違えば葉の色も違う。あとは、1回ぐらいパラグライダーで飛んでみたいかな。歳を重ねると心臓発作起こしそうだから(笑)、いまのうちに空を飛びたい。

    富士登山みたいに、口に出していっているとやる機会が巡ってくる。自分の行動力も高まるし、メンタルも強くなりますよ」

    有言実行! 今年の春からお花見低山、はじめましょう!!

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    静岡県沼津市と伊豆市にまたがる標高816mの金冠山。海を見渡せる。春はマメザクラが見頃。

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    標高975mの戸倉山は、日本海を望める360度の大パノラマが広がる。ブナ林も圧巻。

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    南野さんが山に行くたびに、見たものや感想を書き込んでいるB6判の「そこ山日記」。

    ※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明 スタイリスト/阪本幸恵 ヘアメイク/室岡洋希

    (BE-PAL 2025年4月号より)

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