MINIの最新モード「エースマン」はキャンプもこなせるEVなのだ
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    2025.03.20

    MINIの最新モード「エースマン」はキャンプもこなせるEVなのだ

    MINIの最新モード「エースマン」はキャンプもこなせるEVなのだ
    輸入車の人気ブランドとしてすっかり定着し、昨年はシリーズ全体で1万7165台(JAIA=日本自動車輸入組合調べ)と、輸入車ナンバー1の販売台数を記録したMINI。

    これまではベーシックなハッチバックの「クーパー」と、ふた回りほど大きなボディのSUV「カントリーマン(旧クロスオーバー)」という、2モデルの構成でしたが、その間を埋めるように登場したのがBEV(電気自動車)専用モデルの「エースマン」。

    程よいボディの大きさと想像以上に広い室内を特長とするコンパクトSUVです。

    MINIエースマンってどんなクルマ?

    エースマンには車載カメラを使用した全方向(前後&左右)記録可能なドライブレコーダーを標準装備。後付けのドライブレコーダーと異なり、車両後方の映像もガラス越しではなく直接撮影できる。

    エースマンはMINI史上初の電動コンパクトSUVとして登場し、ガソリン/ディーゼルエンジンの選択枝はありません。

    グレードは3タイプあり、最高出力184馬力(135kW)のモーターと42.5kWhの駆動用バッテリー搭載の「E」と、最高出力218馬力(160kW)のモーターと54.2kWhの駆動用バッテリーを搭載した「SE」、同じバッテリーを搭載し、出力を上げた258馬力(190kW)の「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)E」があります。3タイプともに前輪駆動で、4WDはありません。

    MINIブランドでの位置づけは、それぞれのボディ・サイズを比較すると理解できます。まずエースマンは全長4,080mm×全幅1,755mm×全高1,515mm、ホイールベース2,605mmです。

    対してMINIでもっともコンパクトなクーパー(SE)の3ドアハッチバックは全長3,860mm×全幅1,755mm×全高1,460mm、ホイールベース2,525mm。そしてMINI史上最大のカントリーマン(SE)は全長4,445mm×全幅1,845mm×全高1,660mm、ホイールベース2,690mmです。

    もっとも大きな違いは全長で、クーパーより220mm長く、365mm短いのがエースマンで、さらにホイールベースではクーパーより80mm長く、カントリーマンより85mm短くなっています。それでも最大1,005ℓまで拡張可能なラゲッジスペースに5名乗車の広い車内空間を実現。

    「カントリーマンもいいけど、MINIらしい小さめのSUVが欲しい」という要望に応えるモデルです。「SE」グレードは一充電あたりの走行距離が414kmWLTCモード)なので、片道100km圏内のキャンプ場なら無充電で行けそうです(ただし走行状況による)。

    コンパクトでもワイルド感漂うスタイリング

    MINIの伝統のひとつが丸型ヘッドライトを備えたフロントマスクですが、エースマンのそれは少し違います。LEDヘッドライトはまったく新しくデザインされ、複雑な八角形の輪郭をもつフロントグリルと組み合わされ、SUVのカントリーマンにも通じる表情に仕上げられています。

    さらに前後のホイールアーチを含め、ボディの下部を1周するように張り巡らされた黒い樹脂パーツがSUVらしい独特の力強さを表現しています。コンパクトSUVとはいうものの、背の高さも相まって押し出しの強さやワイルド感は、カントリーマン以上かもしれません。その上で全体の佇まいはしっかりとMINIのDNAを継承し、愛らしさをしっかりと感じさせてくれるデザインは、アウトドアフィールドでも個性を主張することでしょう。

    室内は予想以上に広く使い勝手よし

    動物性素材を使わないインテリアを実現。100%リサイクルのニット素材で作られたシート表面はモダンな印象で、座り心地にも優れる。

    エースマンのリアシートは3人がけで乗車定員は5名です。クーパーの3ドアハッチバックの乗車定員が4名(5ドアハッチバックは5名)なので、左右のゆとりはあります。

    とくに足元のスペースはホイールベース(前後車軸間の距離)がクーパーよりも80mm長いため、ゆったりとしています。そのくつろぎ感はむしろカントリーマンに近く、大人でも無理なく座れます。

    大人でも足を組める広さ。

    リアシートの背もたれは6:4の分割可倒式で、実用性もしっかりと確保。リアハッチを開けると5名乗車時でもそれなりに広く、使い勝手が良さそう。

    荷室容量は300リッターでクーパーの5ドアより30リッターほど広いく、床の奥行きも600mmあるので、2人分のキャンプ道具は十分積めます

    さらに、リアシートの背もたれをすべて前方に倒せば最大1,005ℓのスペースに。段差ができるものの、奥行きは1,180mm。ミニベロなどの積載には便利な広さです。

    5人乗車時で荷室の床の奥行きは59cm、左右幅が97cm、間口の高さが71cmと、想像以上に広い。

    座り心地のいいシートはたたむと傾斜がつきがちだが、エースマンは段差がつくもののフラットになる。

    新しさ全開のインテリア

    ゆるくカーブを描くダッシュボードには、再生ポリエステルを使用した新素材を使用。編み物のように仕上げられ、優しい印象。

    運転席に腰を下ろすと、ダッシュボードの中央に3ドアなどのクーパーモデルからカントリーマンなどと同様の、直径240mmという大きな円形有機ELディスプレイが目に入ります。

    ディスプレイの下にはトグルスイッチなどが横一列に並び、モダンMINIの景色が楽しめます。さらに前面パネルの表面は、再生ポリエステルの糸を使用して製造し、温かみなる風合いに仕上がっています。

    キャビンに広がる世界観はMINIそのものであり、モードも感じさせます。デザインと質感に惹かれて購入する人は多いのではないでしょうか。

    たっぷりとしたサイズのシートの出来の良さも感動ポイントです。座面も背もたれも体をしっかりと、ゆとりを持ってサポートしてくれるので、ロングドライブでも疲労を抑えることができます。

    「ヘイ、ミニ」と呼びかけることでも起動する「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」を装備。ナビゲーションだけでなく、電話、ラジオ、空調管理など、MINIの主要機能を操作できる。

    キビキビとした走りが癖になる

    スイッチ類はセンターメーターの下に集約。左から2番目は、ドライブモード「ミニエクスペリエンスモード」を調節するスイッチ。コンフォートなドライビングを可能とする「コア・モード」、スポーティな「ゴーカート・モード」、高効率な「グリーン・モード」から選べる。

    ボディの大きさや1.7tという車重からするとその乗り味は、カントリーマンのBEVモデル(車重1.9t)と同じように、しっとりとしたものであろうと予想していました。

    ところが、実際はクーパーに近く、キビキビとしたゴーカート感のある走りだったのです。走り出しからBEVらしく、力強くシームレスに加速していきます。アクセルペダルの踏み込み量にピタリと呼応するレスポンスの良さは、MINIならではの味です。

    徐々に体がコンパクトで低重心ボディの走りやモーターのパワー、そしてハンドリングに慣れてくると、曲がりくねった山道を自在に走り抜ける感覚を味わうこと自体が癖になります。

    センターコンソールに洒落たデザインの小物入れを装備。細かい部分にまで個性が光る。

    寒い時季に雪道を走ることが多い人にとって、4WDの設定がないことは物足りないことでしょう。また、ファミキャンとなると荷室の容量不足を感じるはず。

    しかし、そもそもエースマンの魅力は、程よいサイズ感とBEVらしい乗り味にあります。街中で7割、アウトドアで3割という使い方に適した都市型クロスオーバーSUVなのです。

    MINI  ACEMAN ES

    • 全長×全幅×全高=4,080×1,755×1,515mm
    • ホイールベース:2,605mm
    • 最小回転半径:5.3m
    • 最低地上高:142mm
    • 車両重量:1,740kg
    • 駆動方式:前輪駆動
    • モーター:交流同期電動機
    • 最高出力:160kW218PS)/7,000rpm
    • 最大トルク:330Nm504,500rpm
    • 一充電走行距離:414kmWLTCモード)
    • 車両本体価格:¥5,560,000~(税込み)

     問い合わせ先:MINI

    TEL:0120-3298-14

    佐藤 篤司さん

    自動車ライター

    男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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