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人気アウトドアブランド「ゼインアーツ」の魅力
2018年の設立以来、年を追うごとに新たなファンを獲得している人気ブランド、ゼインアーツ。
代表取締役社長の小杉さんは30年以上ものプロダクトデザイン歴を持つベテラン。機能的でありながら、周囲の自然に調和する芸術品のようなテントデザインが高く評価されている。

代表取締役社長の小杉 敬さん。
フィールドで快適に過ごせるテントを、適正な価格で提供する
「座して半畳、寝て一畳」──。これは、ブランド名の由来となる言葉で、小杉さんの座右の銘でもある。「座」が「ZA」、「寝」が「NE」で、「ZANE」というわけだ。
どんなに金持ちだろうが、人ひとりが暮らすのに必要なスペースは同じ。物事には限度があり、必要以上の富を求めるのはつまらない──という意味だ。
言い得て妙とはこのこと。この言葉が、小杉さんのモノ作りの根底にある思いを如実に、そして完璧に示しているからだ。
「多くの人に自然を楽しんでほしい。そのために、フィールドで快適に過ごせるテントを、適正な価格で提供することを心がけています。金儲けしたくてやっているんじゃないので」
という。ところが、ゼインアーツのテントは、ただのリーズナブルとはワケが違う!
「まずはきれいで、美しいこと。もちろん機能的であることも大事。使っていて楽しい気持ちになれなきゃいけないですから。それをどこまで安く抑えるかが、僕らの戦いなんです」
自然のなかで楽しく過ごすための道具を作り続けることで、キャンプをする人にも、そうでない人にも、あらゆる人に寄り添っていきたいという。
「キャンプ道具って、便利すぎちゃいけないと思うんです。とはいえ、こうでなきゃいけない──という押しつけも良くない。過剰に便利すぎず、過剰に厳しくないマーケティングをしていくことで、なるべく多くの人を外へ、自然の中へ引っ張り出したい。それが社会や地域貢献にもつながると思ってます」
これが、創業以来ブレることのない、ゼインアーツというブランドのミッションなのだ。

「テントみたいな建物にしてほしい」と、設計士にリクエストして完成した、個性的で美しい佇まいの新社屋。

新作開発の最初のステップは、フリーハンドで描くスケッチ。外観から使用素材やパーツ、寸法などが、細かく指定されている。

ペーパークラフトを作って、スケッチしたアイデアを立体的に再現し、デザインを確認。

塩ビパイプをポール代わりに使って実物大のモデルを作ってみる。スケッチと模型ではわからない不具合をチェックしたうえで、工場にオーダーする。
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広々スペースでTC素材!「ウータ TC」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ウータL TC
TC素材の外幕で、インナーテント標準装備なのに6万円を切る価格は、今どきビッグサプライズ! またデザイン性の高さも見逃せないところだ。インナー、リビングともに4~5人に対応する広さを持つ。Sサイズも展開。
リビング両サイドの窓は、座ったときの目線に合わせた高さで風通しもバッチリ。
真横から見るとこんな感じ。右側のリビングスペース両サイドはフルメッシュにすることができ、暑い季節も風通しよく快適に過ごせる。
真正面。幅485cm(インナーの幅は390cm)、センターポール部の高さは270cmで、サブポールで立ち上げた出入り口部分が高さ160cmある。ワンポールタイプのテントにありがちな窮屈感がまったくない。
真後ろ。外幕を巻き上げてメッシュにすれば、インナーテントの後部開口部と連動して通気することも可能。
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日本の山岳に適した超軽量モデル「ヤール1」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ヤール1
ゼインアーツ初となる山岳テント。軽量かつ機能性に優れたモデルで、価格も魅力! フライは15デニール、ボトムは20デニールのナイロンを採用。引裂強度を高めるために、シリコーン加工を施している。
クロスフレーム構造を採用し、設営の簡便さ、耐風性、居住性、携行性をバランス良く実現。フライは15D、ボトムは20Dの薄いナイロンを使用し、シリコーン加工によって引裂強度を向上させ、一般的な30Dナイロンを超える耐久性を誇る。
一般的な山岳テントに比べてサイズはミニマムながら、日本人の体格に適した居住空間を提供。フック式のインナーテント接続により耐風性を向上させている。
フライ+インナー+フレームでわずか860g。ロープ、ペグ、フットプリント、バッグ込みでも1,150gという軽さ! シンプルなクロスフレームで設営、撤収も楽々だ。

収納袋はたっぷりサイズ。
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居住性バツグンなワンポールテント「ゼクー」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ゼクーL
周囲3辺を逆V字型ポールで立ち上げることによって内部空間をグーンと広げ、開放感満点にデザインされたワンポールシェルター。別売りインナーなしでも、付属のリビングシートを活用してお座敷スタイルで使える。Mサイズも展開。
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子連れキャンプでも快適!「ゼクーL」をレビュー
ワンポールタイプの「室内が狭い」というデメリットを解消した「ゼクーL」。6角形のエクステンションフレームにより、室内のスペースを広々と使える。
シェルターとしてはなんと10人が収容できるサイズで、このスペースを活かして各々のキャンプスタイルに合った使い方ができるのも魅力だ。別売りのインナーテントを設置すれば、ツールーム仕様になりファミリーテントにぴったり。

インナーテント内部。子供3人が転がって遊べる広さ。
一人で簡単に設営できる
子連れキャンプのテント選びでは、一人で立てられるかどうかが重要。ワンポールタイプはテントを広げ角にペグを打ち込み、センターポールを立てるだけのため、慣れてしまえば一人でも十数分で設営できる。ゼクーLは、リビングスペースだけなら次の5ステップで設営が可能だ。

テントに付属のロープをピンと張る。
ロープを長方形に張り4角をペグダウン。ここでキレイな長方形を作るのが、ゼクーを美しく張るポイントだ。

センターポールを手にテント内へ。
テントにセンターポールを差し込み頂点を押し上げる。これだけでもう自立する。

2つ頂点が増え、六角形になる。
長辺のロープをペグダウンし、ボトムを六角形に。センターポールの位置にずれがないか、再度内部を確認する。

フレームを組んでいくだけで、くの字形になる。
エクステンションフレームを3か所にセット。フレームの先をボトムのクリップに挿入し、フックとバックルを掛けていく。あらかじめ曲げられたポールをはめていくだけなので、一人でも容易に作業できる。

あっという間にシェルターが完成!
ロープを張ってペグダウン。強風時でなければ、フレーム上とフレームの間の計6か所で充分。これでシェルターは完成だ。 あとはキャンプスタイルに合わせ、居室・寝室をレイアウトしよう。

テーブルとチェアを内部に入れても、ゆったりくつろげる広さ。
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高品質を維持した格安2ルーム「クク2」
ZANEARTS (ゼインアーツ) クク2
自立するフレームに幕体をフッキングし、アーチポールをセットするだけで設営は簡単。インナーの後ろには後室があり使い勝手も◎。なにしろ2ルームでこの価格はうれしい!
自立基礎フレーム+フック式設営により、設営簡便性が大きく向上。耐風性、居住性、機能性のバランスに優れたスタンダード2ルーム。前室のリビング部分には、広いスペースが確保できるのでテーブルやチェア、ボックスなどを余裕をもって置ける。
インナーテント内は、大人4人がゆったりと就寝できる広々としたサイズ感。天井も高く、着替えや出入りもスムーズ。ストレスフリーに過ごすことができる。
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完全自立式で設営もカンタン「オキトマ2」
ZANEARTS (ゼインアーツ) オキトマ2
横長だけど、左右ではなく後ろにインナーテントを配置するありそうでなかった構造。完全自立するのでペグが効きにくい川原のキャンプ場や雪上でも設営に困らない。付属のフットプリントはインナーの下にセットするだけでなく、前室側に取り付けてリビングシートとしても使ってよし。
●使用サイズ:395×280×H140cm
●インナー:350×130×H120cm
●総重量:7.2kg
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両サイド全開可能で開放感満点「ギモーグ」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ギモーグ
3本のアーチフレームを、2本のリッジフレームで固定する剛性に優れた構造。狭くなりがちな最後部もポールで立ち上げられ、インナーテントの居住性もバッチリだ。別売りのアップライトポール150は150、160、170㎝の3段階調節式。
2人用2ルームとしても利用できる4人用テント。フロントとサイドパネルのすべてを開口できるので、天候や気温などの状況の応じて室温調整が簡単に行える。
フロントパネルは別売りのポールとロープを使うことで跳ね上げが可能。サイド部分を切り離して跳ね上げる事も可能なのでシーンに合わせて使用できる。後室部分は、メッシュにした状態でも雨の入り込みが少ないオーバーハング形状となっている。
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才色兼備なファミリーテント「ギギ2」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ギギ2
シェルターにもテントにもなる変幻自在のアレンジ力と、ゆったり使える広々空間が魅力の2本ポール仕様テント。家族4人でも余裕の広さが魅力だ。
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両サイドも広々使える!2ポールフロアレスタイプ
左右に別売りの「ギギインナー」をセットしても、中央部には幅400cm超のリビングスペースが確保できる。
両サイドを補助ポールで立ち上げるので、サイドの空間はかなり広い。メッシュ窓も付き、通気性も考慮。
補助ポールで立ち上げたサイドの壁際で椅子に座っても頭が幕体につかない。
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耐風性も安心の魚座型フレーム「ロガ4」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ロガ4
魚座型クロスのフレーム2セットをしっかり固定するリッジポールが剛性を高め、風の強い日も安心。4人用インナー付きのツールーム仕様で、十分なリビングスペースがある。
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ワンポール型2ルームで耐候性にも優れた「ロロ」
ZANEARTS (ゼインアーツ) ロロ
個性的なシルエットがキャンプ場で目立つこと必至のワンポール型ツールームシェルター。センターポールを突っ張るだけで立ち上がるので設営もスムーズ。両サイドのブリッジフレームのおかげで剛性が高く、耐候性にも優れた安心感バツグンのモデル。
ワンポールとフレームワークを組み合わせることで素早く設営できる2ルームテント。メインの出入り口となるフロントパネルは上部が外側に傾斜していて雨が入りにくい構造となっている。
さらにフロントバイザーのおかげで雨の吹き込みを低減。フロントパネルは手持ちのポールを用いて跳ね上げ、リビングを拡張可能だ。

贅沢にメッシュパネルを使った開放的なリビング。
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キャンプビギナーのBE-PAL編集部員が設営レビュー!

編集部・カジハラがテスト!
両サイドのブリッジフレームのおかげで剛性が高く、耐候性にも優れた安心感バツグンのモデル。
ジッパーの引き手にポールが付いているのでスムーズに開閉可能。
後部のベンチレーターは斜めになっていて雨でもメッシュにできる。
傾斜のあるサイド開口部には止水ジッパーが使われ雨漏りしにくい。
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