
作り手=使い手の人気ブランド「ティートンブロス」
ティートンブロス代表の鈴木紀行さんは、サッカー漬けの学生時代を送ったのち単身米国へ渡り、スキーやアウトドアの腕を磨く。帰国後関連商品の輸入販売を経てTeton Bros.を創立した。
ウェアをギアとして捉え、多方面のフィールドで活躍するプロフェッショナルな仲間からのフィードバックと経験値を製品に反映させ、成熟させていく。鈴木さんはそんなモノ作りを続けている。

ティートンブロス代表・鈴木紀行さん。参考記事「唯一無二の実践主義!ジャパンブランド「ティートンブロス」が生んだ名作ツルギジャケットの誕生秘話」
▼参考記事
世界のアウトドアシーンが認める「ツルギジャケット」の魅力を解説
2013年の発売以来、それまで業界の通例だった「プルオーバージャケットは売れない」という概念を大きく覆したのが、ティートンブロスの「ツルギジャケット」だ。
フロントに斜めジッパーを配置した大胆なデザインはビジュアルでも話題を呼んだが、開発の目的はアイスクライマー向け。 大きく開放できるジッパーによって太い動脈が体表近くにある脇下を効果的に冷却でき、またフロントジッパーがないことで体の動きも高まるなど、機能を求めた結果がこのデザインだった。
考え抜かれた最小限のパーツや合理的なカッティングも高い評価を受け、日本ブランドとして初となる世界的な賞を受賞。国内外の一般登山者にも一躍名が知れた。

初代モデル。日本ブランドとして初めて米国ポーラテック社が主催する世界的な賞「Polartec Apex Award」を受賞する快挙を達成し、国内外で注目を浴びた。
現モデルは東レと共同開発した独自素材「タズマ」を使用。完全防水ながら通気性を併せもち、鈴木さんらが楽しむ運動強度の高いアクティビティー対応の一着として絶賛されている。
胸元の斜めジッパーは効率のいい換気や身体の動かしやすさ、軽量化などメリットが多数。ジャケットのアイコンにもなっている。
米国ではスキーシーンのど真ん中にいた鈴木さん。自身が雪山で着たいと思うウェアのアイデアが止まらない。
Teton Bros.(ティートンブロス) ツルギジャケット
冬季クライミングからバックカントリーまで冬のアクティビティーで人気を博す。全7色展開。外見の特徴がすべて機能をもつ、同社コンセプトを形にした名作だ。
▼参考記事
より軽量で快適な着心地「ツルギライトジャケット」
Teton Bros.(ティートンブロス) ツルギライトジャケット
新素材タズマを採用することで通気性を確保しウェア内をドライに保つ。裏面には10D(デニール)のニットバッカーを貼ることで着心地も非常に柔らかく仕上がっている。
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