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キャンプギアの老舗「ユニフレーム」
新越ワークスは、日本百低山のひとつ弥彦山を間近に臨む越後平野にあった。会社創業のきっかけであり、いまも経営の軸となるのは、金網を用いた厨房機器。例えば、ラーメンの麺を湯切りする「てぼ」は、国内シェア7割を誇る。
そんな卓越した金属加工技術と職人にプッシュされ、’85年に誕生したのがユニフレームだ。ガストーチなどのガス器具からスタートし「ユニークな炎(フレーム)を創造する」という理念が、ブランド名の由来である。
定番を大事に育てる「保守」と、ユニークで斬新な商品を生む「革新」がバランスよく混在

新越ワークス ユニフレーム事業部 加賀田優織さん。新潟工科大学で建築コースを専攻し、新卒で入社した新潟市出身の28歳。休日は妻子や仲間とキャンプを楽しみながら、新商品に思いを馳せる。
「ここ燕三条は、ものづくりの連携が整っています。材料選びから加工技術、仕上げ処理、梱包まで会社から30分圏内にある協力工場で、すべてが完結します。その数は130社にも。地場産業をお互いに支え合うという意味で値切りはしません」
ショールームを案内する加賀田さんが教えてくれた。定番を別売りオプションと交えて大事に育てていく保守と、メタ扇などのユニークで斬新な商品を生む革新が、バランスよく混在しているユニフレーム。
購入したアウトドアギアが雪国の地場産業を支えていると思えば、愛着が湧くというものだ。

職人のみなさんは若くフレッシュで、ものづくりの未来は明るい。

開発から試作、組み立て、検品、出荷まで一連の流れを自社工場で行なう。ひらめきでモノを試作できる環境がユニフレームの礎だ。
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焚き火台の大定番!ロングセラー「ファイアグリル」
\2024年にもっとも売れた焚き火台ランキング第1位/
UNIFLAME(ユニフレーム) ファイアグリル
焚き火台シェアNo.1を誇る大人気モデル。汎用性の高さとリーズナブルな価格が人気のポイント。炉と焼き網を付属するほか、鉄板やヘビーロストルなどオプションパーツも豊富で用途が幅広い。耐荷重20kgは、もちろんダッチオーブン料理もOK。空気を取り込みやすく、薪への着火が早いのも特徴。
熱膨張による変形を防ぐため四隅に隙間を設けるなど、シンプルながら緻密な計算が光る焚き火台。網はファイグリルのツメに載せる仕様なので、炉の四隅にスペースができ、炭の調節がしやすい絶妙な構造。また四隅の隙間は熱膨張による変形を防止し、空気の取り入れにも役立つため効率よく燃焼する。
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ソロ向けの小型モデルも!
UNIFLAME(ユニフレーム) ファイアグリルsolo
組み立てやすさ、強度、コスパの三拍子そろったベストセラーのソロ用モデル。本家の使いやすさはそのままなのがうれしい。火床部分は約30cm角で、網までの高さが18cm。焚き火テーブルにのせても使え、しっぽりとソロキャンを楽しむのにちょうどいいサイズ感だ。

従来モデルをそのままスケールダウン。並べたくなるかわいさだ。
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ファイアグリルの魅力を徹底解説!
ファイアグリルの素晴らしい点は、まずコスパに優れていること。他メーカーの焚き火台に比べても値段が安く、手に取りやすい価格設定。それでいて最初から焼き網が付いているので、焚き火やBBQの両方が楽しめる。耐荷重(分散耐荷重)約20kgもあり、ダッチオーブンも置けて便利だ。
火熾ししやすい形状もファイアグリルが持つ魅力のひとつ。430×430mmの正方形は薪を起きやすく(組みやすく)、全方向から空気を取り入れることができる。これにより火の回りが早く、着火が容易だ。
リーズナブルかつ取り扱いが容易。焚き火もBBQもできる。ダッチオーブンも置ける。片付けも楽ちんなユニフレームのファイアグリル。もし、初めて買う焚き火台に悩んでいる人がいるとしたら、迷うことなくオススメだ。
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組み立ても簡単!ファイアグリルの使い心地をレビュー
ファイアグリルの組み立て方法
ファイアグリルは、土台となる脚に炉と網を載せるだけの簡単構造。慣れれば1分程度で設置できる。

脚がまとまった状態で収納されている。
まずは、土台となる脚から組み立てていく。

脚を広げる際には、手を挟まないように気をつけよう。
4本の脚を広げる。

ツメ部分に炉が乗る構造になっている。
脚を広げた後に、ツメ部分を立てる。

組み立て完了。網はツメの上に乗せている。
最後に炉と網を乗せれば完成。誰でも簡単に組み立てることができる。
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使い勝手抜群!丈夫で長持ちなファイアグリル
ファイアグリルは、焚火はもちろん調理用として使える、1998年発売のロングセラーモデル。重さ2.7kgで、収納時の厚さは7cmとコンパクト。
キャンプだけではなく、BBQの時にも使用していて、一緒にテーブルを囲んでいる友人から「それいいね!どこで買ったの?」とよく聞かれるファイアグリル。これまで約4年間使用しているが、買ったばかりのときと同じように現役で活躍している。
丈夫で長持ち

耐荷重は20kgなので、コンクリートを乗せても大丈夫!
キャンプ道具の中でも、焚火台は使用頻度が高く、灰やBBQ時の油などで汚れやすい。そのため、割と雑に扱ってしまいがちな道具でもある。 しかし、ファイアグリルは雑に扱ってもビクともしない。勢いよく火を起こし続けても、焚火台本体が歪むことはない。
さらに、雨などで濡れていても、錆び1つない。 焚火台を乗せる、脚の部分もかなり丈夫だ。重量のある、ダッチオーブンなどを乗せてもグラつくこと無く、しっかりと安定している。
また、焚火台の中には、底上げをし、風通しを良くしてくれる「ロストル」といわれるパーツがある。このロストルに関しては、多少歪んだり、錆びたりするが、焚火台の使用には全く問題ない。
火の起りが早い

四隅の隙間は、熱を逃がすので、歪み防止にもなっている。
ファイアグリル本体の四隅は、風を通すために、わざと溶接されていない。この隙間と、先ほど紹介した、風通しを良くしてくれるアイテム「ロストル」のおかげで、火の起りがかなり早い。
固形の着火剤が1欠片と、よく乾燥している木があれば、ほったらかしていても火が起こる。キャンプ初心者でも、簡単に火を起こすことが可能だ。
キャンプ中の時間を有効に使うことができる。また、1度火が起ってしまえば、ちょっとやそっとでは火が消えることはない。「火起こしが苦手」・「うまくいかない」と感じている方にも、ファイアグリルはおすすめだ。
片付けが簡単

炭や灰を片づける際には、耐熱のグローブを使おう。
焚火台の淵は約7cmの高さがあるため、焚火中に風が吹いても、中の灰や火の粉が舞い散ることはない。また、焚火が終了した後のかたずけも簡単だ。
まずは、大きな炭や薪の燃えカスを“ヒバサミ”を使い、焚火台から火消壺などに移す。その後、焚火台を持ちあげて、火消壺などに、小さな炭や灰をまとめて、移すことができる。
片付けにかかる時間は、毎回5分程度。お酒を飲んだ後でも片付けが苦にならない。
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ファイアグリルがさらに便利になるオプションアイテム
ファイアグリルはオプションアイテムを使えば、焚火だけでなくバーベキューやダッチオーブン料理など、バリエーション豊富な料理を楽しめる。
焼き網を使えばバーベキューも炊飯もおまかせ
ファイアグリルと焼き網を使えば、キャンプの定番バーベキューはもちろん、いろいろな料理が楽しめる。うっかりコンロを忘れたときは、ファイアグリルでご飯を炊けて助かった……なんてこともあった。
ヘビーロストルを使えばダッチオーブン料理も!
ヘビーロストルは、焚き火台の中を底上げするロストルとしてはもちろん、大きい鍋などを置く架台としても使える。ファイアグリル自体の耐荷重が20kgなので、重い鉄製のスキレットやダッチオーブンも置くことも可能だ。
トライポッドで吊るすという労力もいらないので、手軽に料理のバリエーションを広げられる。
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