雄大で神秘に満ちた世界遺産「黄山」の町に 「D&DEPARTMENT」の新拠点がオープン
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    2018.12.02

    雄大で神秘に満ちた世界遺産「黄山」の町に 「D&DEPARTMENT」の新拠点がオープン

     地域の“ロングライフデザイン”を発掘し、その地域らしさを伝える活動を行なう「D&DEPARTMENT PROJECT」(以下D&DEPARTMENT)が10月13日、中国初の拠点として「D&DEPARTMENT HUANGSHAN by Bishan Crafts Cooperatives」(以下D&DEPARTMENT 黄山)を安徽省黄山市碧山村にオープンしました。国外では韓国・ソウルに続いて2店舗目。日本国内外からセレクトする生活用品のほか、黄山市に根付いたものづくりを発掘・紹介していきます。

     今回、D&DEPARTMENTは、安徽省の歴史や文化を研究したり、雑誌『碧山』などを発行する「碧山工销社」をパートナーに店舗を展開しています。

     碧山工销社は、もともと村の配給所として使われていた場所を活用し、工房、ギャラリー、書店、ゲストルーム、レストランを併設した施設を運営していました。「D&DEPARTMENT 黄山」は、このうちショップだった部分をリニューアルし、誕生しました。

     接客には、配給所時代のレイアウトを活かし、商品のほとんどを抑めたショーケースを挟む“完全対面式”を導入。一人ひとりのお客さんに商品のストーリーを丁寧に伝えることで、生産者や地域の歴史・文化を身近に感じてもらい、伝統文化の継承につなげるサポートをしたいと考えています。

    「碧山工销社とパートナーシップを組むことによる、これまでにない店舗を展開できる可能性の広がりを感じ、実現に至りました。店づくりでは、村の人たちの生活やそこにある自然など、いかに村の環境を崩さずに“ゆるやかな観光”を促すか、ということを意識しています」(D&DEPARTMENTスタッフ)

    黄山市の歴史と文化に深く触れられる店舗づくり

     店内には、地域に伝わる竹細工や焼き物などの伝統工芸品をはじめ、日本および世界のロングライフな生活用品、工業用製品、ファッションアイテム、関連書籍など約500アイテムが並びます。黄山市は書道で有名な地域でもあり、地元で古くから親しまれている墨や書道紙も取り扱っています。

     注目したいのは、「黄山セレクト」。歴史と文化の中で育まれてきた伝統工芸品、地場産業、特産品などから、若い世代の生活にも取り入れてほしいアイテムが並びます。碧山工销社のメンバーが地域に長く残る技術や素材などをリサーチしてきた商品から、D&DEPARTMENT独自の商品選定の基準をもとに選び抜かれました。

     黄山店スタッフのD&DEPARTMENT 黄山のおすすめは、美しい竹編が施された瓶。リサイクル瓶を活用しているところもポイントで、花瓶やピッチャーなどさまざまに使用できます。アウトドアアクティビティのお供には、竹編が施された水筒がおすすめだそうです。

    「中国はとにかくお茶文化が生活に根付いていて、どこに行くにもお茶は欠かせません。ちょっとしたお出かけなら、竹編の鞄もおすすめですよ」(D&DEPARTMENTスタッフ)

    今後は地域と連動しながら、地域の生産者やキーマンなどを講師に招いた勉強会、展覧会などを企画し、単なるショップにとどまらないデザイン活動を展開していく予定です。

     「D&DEPARTMENT 黄山」のある碧山村は、人口3,000人の昔ながらの農村。世界文化遺産となった周辺の「西逓」「宏村」が観光地化される中、ここは伝統的な建築様式と古くからの日常が今なお残る貴重なエリアです。

    黄山店には、「D&DEPARTMENT」ファンの若い世代を中心に、中国国内全域から来訪がある中、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが散歩がてら訪れることもあるのだとか。こんなところからも、のんびりとした村の雰囲気が感じられます。

    黄山店を訪れたら世界遺産に登ろう

     黄山店を訪れたら、店から車で1時間の世界遺産「黄山」に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。雄大で神秘に満ちた名山として知られる黄山は、古くから「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われ、仙人が住む世界“仙境”とも呼ばれています。黄山を登れば、水墨画の世界をまさに眼前に臨むことができます。

    「しっかり回るとロープウェイを使用しても登山・下山で4~5時間はかかり、おまけにずっと階段が続きます。決して楽なものではありませんが、そのぶん、『行ってよかった』と思っていただけること間違いなし! 特に日本から来られるのであれば、ぜひ黄山店とセットで訪れてほしいアウトドアスポットです」(D&DEPARTMENTスタッフ)

     黄山への登山は、黄山店でアレンジすることも可能だそうです。ただし、早朝5時半の出発となるので前泊が必要になります。詳細は黄山店に問い合わせてみてください。

     さらに店内では、画家出身の若者が経営する村で唯一のバー、村の人たちの生活に欠かせない売店など、観光ガイドには載らないようなスタッフおすすめのスポットを集めた「ご近所ぐるぐるマップ」を配布しています。黄山店を起点に地域の魅力を発信することで、地域や生活スタイルの垣根、そして世代を超えた新しい交流が生まれることをめざしています。

    「黄山店にお越しいただければ、そこを起点に地域の生産者を訪ねることができたりと、現地に足を運ぶからこそできる学びと体験に力をいれたいと思っています」(D&DEPARTMENTスタッフ)

    地域で営まれている日常生活、古くから残る伝統文化、そして世界遺産にも登録された雄大な自然……。D&DEPARTMENT 黄山と黄山をセットで訪れ、古き良き中国のローカルに深く接してみませんか?

    D&DEPARTMENT HUANGSHAN by Bishan Crafts Cooperatives
    https://www.d-department.com/ext/shop/huangshan.html

    画像提供:D&DEPARTMENT

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