【天国に一番近い幻のキャンプ場、マリ】 カバが流れる河で、ひと泳ぎ。
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • クルマの旅・ドライブ

    2018.12.06

    【天国に一番近い幻のキャンプ場、マリ】 カバが流れる河で、ひと泳ぎ。

    軽キャンピングカーで、地球半周中です。
    稚内からロシアへ渡り、モンゴルで道草してから中央アジアへ。イラン、ヨーロッパを抜けてアフリカに上陸。目指すは南アフリカの喜望峰。ガイドブックにないパワースポットを探し出し、人知れぬ絶景・奇景を「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。

    暑さを通り越し、もはや熱い。

    アフリカ5カ国目は、マリです。
    賄賂も荷物検査もないのんびりとした国境を越えると、掛け値なしのThe リアルアフリカ。なにもかもがグッと色濃くなりました。セネガルは暑かったけれど、マリは熱い。
    漬物石のように重い日差しが、脳天と両肩にのしかかります。

    ドゴン族は遥か遠く

    マリはイスラム過激派が暗躍しているので、多くが危険地帯。気ままにドライブできません。
    とくに北は危険です。
    肩にライフルをぶら下げた国連軍(UN)に、質問!
    「この車でドゴン族に会いに行ったら、危ないですかねー?」
    秒速で却下を食らいました。つい先日、北の国境が襲われて十数名が殺されたばかり。検討の余地無しです。
    過激派を避けた南部ですが、ドクロマークの道路標識が立ってまして、う〜む、むむむ……、なんだろう?

    ジャッキーチェンのおかげです

    幹線道路を北へ外れ、乾いた土の道を進みます。
    時速30km以下のゆったりクルージング。木々は少なく、頼りない電柱が点々と繋がれています。
    ヤギや牛を追い抜き、通り過ぎる村、集落、家。
    幼い兄弟が馬車に乗って(ロバだけど)、先を急ぎます。
    仕事ですかね?
    写真:DSC-6511
    さほど人の気配はないものの、停車すると
    写真:DSC-6525
    あっという間に人が集まってきます。こっそり見ていたのですね、変な車が走っているぞ!と。
    「ニイハオ!」
    いーえ、日本人です。ジャパニーズ。
    「オー! ジャパン、ジャパン!」
    「アチョー、アチャー!」
    ジャッキーチェンのおかげで、どこへ行っても人気者です。

    不思議と女性はトップレス

    井戸や川のまわりは、女性の園。
    10代半ばの女の子が、洗濯をしています。
    不思議なのは、娘さんは上半身裸でトップレス。男は必ずTシャツを着ているのに。
    お目目ぱっちり、エキゾチックな美人たちのお出迎え。
    写真:DSC-6578
    これから原宿に遊び行きそうなおシャレさん。
    写真:DSC_6560.jpg
    家はこんな感じなんですけど。

    開店早々、閉店に追い込まれたキャンプ場

    土埃を舞い上げながら田舎道を走ること100km。
    バフィン河にぶつかりました。
    川幅は、数十メートル以上。滔々とした水をたくわえた中堅どころの大河です。
    川面より2メートルほど高い岸に、知る人ぞ知る幻のキャンプ場がありまして、オーナーはオランダ人のキャスパー。
    彼がこの土地を買ったのは、2015年。
    直後、イスラム過激派が首都バマコのホテルを襲撃。多くの人質が殺害されて観光客が激減。開店早々、閉店に追い込まれましたが、多角経営で乗り切った奇跡のキャンプ場です。

    フルーツ食べ放題

    1.5ヘクタールのキャンプ場には、マンゴー、カシューナッツ、パパイヤなどのフルーツがなっていて、食べ放題。
    写真:DSC-6456
    一昨年から始めたバナナファームは、1ヘクタール。週末になると近所のおばさんたちが買いにやってくる、産地直売ファーム。

    漁師から小魚を仕入れ、イケス業にも乗り出してまして、どれどれとイケスを覗いてみると、蛇が!
    1.2メートルほどの大蛇(ボクら的には)。

    カバが流れる河

    暑すぎて、生きているんだか死んでいるんだかわからなくなったら、川でひと泳ぎ。冷んやりとした水に生き返ります。
    ワニはいないけれど、カバはときどき流れてくるそうです。

    寝返り百連発の夜

    フルーツ食べ放題で、魚から蛇まで栄養豊富なキャンプ場ですが、どうにも暑すぎて食欲がでません。
    昼は対岸のマーケットで一匹8円の小魚のフライをしゃぶり、あとは茹でたオクラ。ときどきバナナ。冷えたビール。
    夜中の12時まで30度を超えたサウナ状態の軽キャンパーでは、このまま天まで転げそうな寝返り百連発です。
    幻のキャンプ場は、天国に一番近いかも。

    【マリ・ドライブ情報】
    ビザ:15,000CFA+10,000CFA(印紙代)/1ヶ月シングル。セネガルのダカールで取得。
    車両保険:BROWN CARDと呼ばれる西アフリカ13カ国共通タイプ(6ヶ月間)7,499円(41,004CFA)。ダカールのAXAで取得
    検問:なし
    アフリカのキャンプ場情報:iOverlander

    石澤義裕・祐子
    住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。

    NEW ARTICLES

    『 クルマの旅・ドライブ 』新着編集部記事

    車中泊で日本一周するのも夢じゃない!必要なもの・費用・注意点などを紹介

    2024.11.19

    「カングージャンボリー」はなぜ人気? ルノー・カングー新型ディーゼルにも乗ってきたぞ

    2024.11.03

    車中泊にぴったりの暖房。FFヒーターや電気毛布、防寒グッズまで

    2024.10.19

    松本明子さんの軽キャンピングカーレンタル業、外国人客と日本人客の違いとは?

    2024.10.17

    車中泊に活躍する便利なマット。選び方やおすすめ商品をチェック

    2024.10.13

    ドライブも登山も楽しめる神奈川県の山5選!クルマで走っても、歩いても気持ちいいのだ

    2024.09.30

    車中泊におすすめのエアコン3選!エンジンつけっぱなしの危険性も解説

    2024.09.19

    うどんマスター・国井律子おすすめの日本三大うどん「水沢うどん」のご当地3名店!キャンプで使えるレシピも

    2024.09.12