
いずれも、今年2月に施行された「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(液石法)の法令改正に基づき、国で定められた技術基準を満たす「◇PSLPGマーク」を表示している。
ガストーチに対する規制とは
カセットボンベを燃料にするガストーチは、炭の火起こしや料理の炙りに使われ、家庭やアウトドアで広く利用されている。しかし近年、粗悪品がネットなどで流通し、火災事故が多発していた。

◇PSLPGマーク。
このため、2025年2月6日、ガストーチが液化石油ガス法(液石法)の「特定液化石油ガス器具等」に指定される法改正が施行。国の定める基準を満たし、日本ガス機器検査協会(JIA)の検査に合格した製品のみが、「◇PSLPGマーク」を表示して販売できるようになった。なお、認証のない製品については、施行日から1年後には使えなくなりそうだ。
イワタニの新ガストーチ、4つの特徴

新登場した「カセットガス アウトドアトーチバーナーⅡ」。
新基準に対応したイワタニの「カセットガス アウトドアトーチバーナーⅡ」と「カセットガス クッキングトーチバーナー“炙りの達人Ⅱ”」の特徴4点を紹介しよう。
1、 手のひらで握って、点火・消火ができる安全設計
「点火レバー」を握ると火がつき、離すと火が消える構造を採用。直感的に操作できるため、初めて使用する人でも安心して使える。
2、点火レバーの誤操作を防ぐ「ロックつまみ」を搭載
本体側面にある「ロックつまみ」を使えば、未使用時の誤作動を防ぐことができる。
3、「炎調節つまみ」を搭載
とがった細い炎から広がるやわらかい炎まで、用途に応じて自在に調整可能。調理や作業を効率よく安全に行える。

「カセットガス クッキングトーチバーナー “炙りの達人Ⅱ”」は炙り料理に便利。
4、残火が出ないバーナー構造(“炙りの達人Ⅱ”のみ)
ガス配管部の設計を工夫することで、消火後に炎が残る「残火」が発生しない仕様となっているので、初心者でも安心して使える構造となっている。
カセットガス アウトドアトーチバーナーⅡ

カセットガス アウトドアトーチバーナーⅡ。
価格:オープン価格
生産国:日本
商品サイズ:幅42×奥行169×高さ93㎜
商品重量:約175g
カラー:本体;オレンジ、点火レバー;グレー、ロックつまみ;水色、炎調節つまみ;グレー
最大発熱量:イワタニカセットガス使用時;約1.9kW (約1,600kcal/h)、パワーゴールド使用時;約2.3kW(約1,980kcal/h)
最大火炎温度:約1,400℃
ガス消費量:約135g/h ※気温20~25℃の時、30分のガス消費量を一時間に換算したもの
点火方式:圧電点火方式
容器脱着方式:押込半回転方式
連続燃料時間:イワタニカセットガス使用時;約110分、パワーゴールド使用時;約90分※気温20~25℃の時、強火連続燃焼でカセットガスを使い切るまでの実測値
材質:本体;ABS樹脂、バーナー・火口;ステンレス、点火レバー;ABS樹脂、ロックつまみ;ABS樹脂
付属品:イワタニカセットガス 1本
カセットガス クッキングトーチバーナー “炙りの達人Ⅱ”

カセットガス クッキングトーチバーナー “炙りの達人Ⅱ”(5月下旬発売)。
価格:オープン価格
生産国:日本
商品サイズ:幅39×奥行160×高さ98㎜
商品重量:約201g
カラー:本体;ウォームグレー、点火レバー;グレー、ロックつまみ;グレー、炎調節つまみ;グレー
最大発熱量:イワタニカセットガス使用時;約1.9kW (約1,620kcal/h)、パワーゴールド使用時;約2.3kW(約1,980kcal/h)
最大火炎温度:約1,400℃
ガス消費量:約140g/h ※気温20~25℃の時、30分のガス消費量を一時間に換算したもの
点火方式:圧電点火方式
容器脱着方式:押込半回転方式
連続燃料時間:イワタニカセットガス使用時;約110分、パワーゴールド使用時;約90分※気温20~25℃の時、強火連続燃焼でカセットガスを使い切るまでの実測値
材質:本体;ナイロン、バーナー・火口;ステンレス、点火レバー;ナイロン+ガラス繊維、ロックつまみ;ABS樹脂
備考:別売部品;安定プレート
来年2月以降は使えなくなる製品も
今回登場したガストーチの販売は、公式オンラインショッピングサイト「イワタニアイコレクト」や直営ショップ「Iwatani Outdoor Shop BASE」、家電量販店、ホームセンターなど。「カセットガス クッキングトーチバーナー“炙りの達人Ⅱ”」は5月下旬の発売が予定されている。
なお、バーナーはバーベキューやキャンプでとても便利なアイテム。だが、先述したように、日本ガス機器検査協会(JIA)の検査に合格し、認証を受けた製品でないと、来年2月以降には使えなくなる見通しだ。すでにバーナーを持っている場合も、新しい基準に合っているか、一度チェックしておきたい。