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    2025.04.28

    どれがおいしい?生米・パックごはん・アルファ化米を食べ比べてみた!

    どれがおいしい?生米・パックごはん・アルファ化米を食べ比べてみた!
    キャンプで美味しい白飯を食べるなら炊飯が定番。しかし、現在は技術が進歩し、パックごはんやアルファ化米も炊飯と負けず劣らずの美味しさを堪能できるようになりました。

    今回は、3種のごはんの特長を詳しくご紹介します。

    アウトドアで食べる生米・パックごはん・アルファ化米とは

    メスティン
    飯盒のメスティン。

    アウトドアの醍醐味といえる、大自然での食事。食事は楽しみであると同時に活動に欠かせない栄養補給の手段でもあり、特にお米はエネルギー源として重要な役割を果たします。

    古くは生米を飯盒で炊いていたのが、技術の進歩とともに手軽に食べられるパックごはん、さらには軽量で調理しやすいアルファ化米が登場しました。アウトドアでの食事の選択肢は大きく広がることになりました。そこで今回は、生米・パックごはん・アルファ化米、それぞれの特長をご紹介していきます。

    生米:炊飯技術が必要。炊けたときの感動と美味しさはピカイチ

    生米
    上手く炊ければ最高の白飯が堪能できる。

    生米から炊き上げるごはんは、何と言ってもその美味しさが魅力です。

    フィールドでは当然ながら炊飯器はなく、飯盒やクッカーを使って火加減を見ながら炊く必要がありますが、味はその手間に見合って格別です。

    昨今は炊飯に特化したクッカーや、調理が苦手な人でも失敗しにくいアイテムが登場しています。

    ただし、生米を炊くにはある程度の技術と時間が必要です。水の量や火加減を間違えると、芯が残ったり焦げ付いたりすることもあります。

    米を研いだり、炊飯後の道具を洗ったりする手間や調理器具が必要になるので、手軽さを重視する場合には向きません。

    パックごはん:手軽に食べられてどこでも入手できる

    パックごはん
    かさばるが入手しやすく失敗リスクもほとんどない。

    パックごはんは、アウトドアでは湯煎で温めるだけで手軽に食べられ、失敗することがほとんどないのが魅力です。

    事前に調理する必要がなく、キャンプ場や山小屋など、限られた設備しかない場所でも温かいごはんをすぐに楽しむことができます。

    アウトドア向けのアルファ化米は、アウトドアショップをはじめとした専門店で入手することになるので事前に用意するのが基本ですが、パックごはんはコンビニでも入手でき、当日でも用意できる安心感があります。

    生米から炊いたごはんに比べると、風味や食感はやや劣る場合がありますが、近年では遜色ない味になってきました。

    とはいえ、容器がかさばるため、荷物を軽量化したい場合には、軽量なアルファ化米がおすすめになります。生米同様、加熱用の調理器具も必要です。

    アルファ化米:軽くて使い勝手が良いアウトドア向き

    アルファ化米
    年々完成度が高くなってきたアルファ化米。

    アルファ化米は、炊いたお米を急速乾燥させたもので、軽量でコンパクトなのが魅力です。お湯を注ぐだけで簡単に調理できるため、調理器具を使う手間が省け、食事までの時間を大幅に短縮できます。

    さらにお湯だけでなく水でも作ることができるので、緊急時の食事や災害用としても活用できます。

    また生米と同じく必要な分量に分けられるので、余ることなく使えるのもポイントです。

    生米やパックごはんよりもコストが少し高めなので、常用ではなくシーンに応じて使うのが筆者のおすすめです。

    パックごはんと同じく年々美味しくなっているのも見逃せず、筆者は「あまり美味しくなさそうだから」という理由で以前はあまり使いませんでしたが、現在はシーンに応じて積極的に取り入れるようになりました。

    シーン別おすすめのお米

    生米:キャンプに最適。のんびりハイクや宿泊登山でも

    ハイキング
    時間があれば炊飯してのんびりと。

    時間をかけて食事を楽しみたいキャンプには、生米からじっくり炊き上げるごはんがおすすめです。

    飯盒で加熱しながら、湯気が上がったときのワクワク感や、炊き立ての美味しいごはんを食べる時間はまさに至福のひと時。キャンプの醍醐味といえます。

    また、時間に余裕のあるのんびりとしたハイキングや、山小屋に宿泊する登山などでも炊飯はおすすめ。筆者は沢登りやテント泊、ハイキングでは生米を使うことが多いです。

    自然の中で味わう炊き立てのごはんは、普段食べ慣れた炊飯器のごはんとは違う美味しさがあり、疲れた体を癒やしてくれるだけでなく、記憶に残る味が堪能できます。

    パックご飯:デイキャンプや炊飯に不安なエントリーユーザー向け

    渓谷
    デイキャンプは気軽に行って手軽に楽しむ。

    日帰りのデイキャンプや、アウトドア初心者で炊飯に不安がある方には、手軽なパックごはんがおすすめです。調理の手間がなく、ゴミもコンパクトにまとめることができるため、気軽にアウトドアでの食事を楽しむことができます。

    また、万が一の非常食として、パックごはんをいくつかバックパックに入れておくと安心です。温めなくても食べられるものもあるので、状況に合わせて活用できます。

    アルファ化米:スピードハイクや軽量登山向け

    トレイルラン バックパック
    軽くてコンパクトな道具が好まれるスピードハイク。

    荷物の軽量化が重要なスピードハイクや、長距離を歩く縦走登山などには、軽量コンパクトなアルファ化米が最適です。

    調理時間だけでなく、片付けなどの時間も省略できるため、食事を終えたらすぐに身体を休めることができるのも、アルファ化米ならではのメリットです。

    白ごはんのアルファ化米だけでなく、味付きのものも入手でき、バリエーション豊かな食事を楽しむことができます。ドライカレーやわかめごはんなども登場し、アルファ化米=食事を簡素にして我慢するという感覚は薄れつつあります。

    お米を使い分けて楽しいアウトドアを

    丼
    ごはんを食べる至福の時。

    生米、パックごはん、アルファ化米には、それぞれ異なる特長とメリット・デメリットがあります。

    活動の目的やスタイル、人数、調理する環境など、今回ご紹介した特長を含めて考慮することで、最適なお米を選ぶことができ、より快適で楽しい登山やキャンプを楽しめます。

    生米・パックごはん・アルファ化米を使い分けて、フィールドでの食事をぜひ楽しんでください。

    北村 一樹さん

    アウトドアライター

    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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