
どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回は日本一時帰国中に見つけたハイキングコースを紹介します。
「磨崖仏」に「廃墟」感も楽しめます!
以前紹介した「武山三山」に続いて「東京近郊で、駅がスタート&ゴールで、サクッと3時間以内で行ける山」を探して見つけたのが、今回紹介する「鷹取山」です。
ですが…最初は苦難の連続。ネットの記事を見て京急本線の京急田浦駅を出発したのだけど「本当にこれであってるのか」と不安になるレベルの妙なルートでした。


一応正式なルートらしいのですが、あまりお勧めしません。
しかもこのルートだと、この界隈の見所の一つである「磨崖仏」に行くのに、一度ルートから外れて急坂を下って登るピストンをする必要があります。
というわけで同じ京急本線の「追浜駅」からのルートがいいと思います。それだとルート上に「磨崖仏」がありますし。
ちなみに横須賀市観光協会でもそのルートが推奨の模様。距離5.4キロメートル、所要時間1時間42分とのこと。
【参考】横須賀市観光協会:追浜鷹取山コース
https://yokosuka-kanko.com/walking/walking-533/
というわけで京急田浦駅からルートは割愛して、「磨崖仏」を紹介しましょうかね。

仏像の両方の足元に置かれた「ハチ注意」の看板が無粋ですが…。

…というか。注意喚起もいいけど専門の業者を呼んで撤去してほしいものです。笑
とはいえ場所が場所だけに足場を組んだりしていたら、その際に襲われるかもしれません。だとしたら防御服を着てヘリコプターからぶら下がって作業するとか?
このハチの巣の撤去作業、1本のドキュメンタリー番組になるかどうかは不明ですが、夕方のニュースの1コーナーになるくらいはおもしろいと思います。
それはさておき、なんでこんなところに突然岩をくりぬいた仏像があるかというと、じつはこのあたりは石切り場だったからです。

だ~け~ど。仏像の高さ、書いてないじゃん!笑 あとで調べたところ高さは8メートルとのこと。たぶん像の部分だけでなく、岩全体の高さだと思います。
さて磨崖仏を離れて山頂のほうに向かいます。しばらくすると出てくるのが採石跡の垂直の岩肌。

かつての石切り場は今ではロッククライミングの名所になっているようです。ここだけでなく10分くらい離れた山頂付近でもあちこちでロッククライミングを楽しむ人たちがいました。


崖の上が山頂で、その上に展望台があります。行ってみましょう!



ここへの階段と通路がある方角だけはちょっと高い木々に視界を遮られていますが…。


人工的な風景ですがこれもまた奇岩群でしょう。あと「廃墟」感もある不思議な風景。

こんな山の中につくるのは大変だっただろうと思ったのですが、これもまた採石でそれなりに平らになっていたところをうまく利用したのかもしれませんね。
展望台から降りてお昼ごはんにします。個人的にはコンビニおにぎりでいちばん秀逸なのは「和風ツナマヨ」だと思います。

この日は日曜日で家族連れも多かったのですが、やたらと小学生たちに話しかけられました。

世界中どこに行っても3日に1回くらいは素敵な女性から「アイラブユー」…ではなく「アイラブユアヘアカラー」と話しかけられます。「髪の色、気に入ったわ」と。
まあ、話しかけられないよりはマシです。
さて次の目的地である「神武寺」。そのルートがどこから始まるのかちょっとわかりにくいですが、展望台を降りた広場の右手にあるこのロッククライミングをしている崖の脇の狭い階段から進みます。


坂が急なのではなく斜面が急で、誤って左側に滑落しないようにするためのものですね。とはいえ「難所」的なのはこの一ヵ所のみです。

神武寺に到着しました。


前回紹介した「武山三山」ではつくことができましたが、ここはNG。

さてこの後私は「もう少し歩こうかな」とJRの東逗子駅方面に下って、そこから「二子山」を目指しました。


というわけで「もうちょっと歩きたい」という場合以外、無理に二子山も加える必要はないかと思います。
上記の横須賀市観光協会のハイキングマップでの推奨ルートも神武寺から京急逗子線の「神武寺駅」に下るルートですから、そちらを目指してもいいと思います。
今回の鷹取山、採石跡の垂直の崖が特徴的で「夕方とか夜中にはイギリスのストーンヘンジとか西オーストラリア州のピナクルズみたいに幻想的になるのかなあ」と想像しました。
でも検索してみたところ展望広場にはよるあかあかと照明がともるようです。安全第一はわかるのですがちょっと残念。
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