
関東道の駅を全制覇し、まだ見ぬ道の駅の旬の食材を求めて各地をめぐっている旅ライターの小浜みゆです。今回は東京都で唯一の道の駅「八王子滝山」で購入した「山菜」を使って作る、春のキャンプ飯をご紹介します!
特に下処理が簡単な「こごみ」はクセも少なく、山菜にあまり慣れていない人にもおすすめ。山菜にディップして食べたい、八王子産のおいしい調味料も発見しました!
春は山菜がいっぱい!東京の道の駅「八王子滝山」で購入した食材

東京都八王子市にある道の駅「八王子滝山」は、広い農産物直売所で地元の新鮮な野菜・果物・畜産物を販売している道の駅。休日は朝から駐車場に車の列ができるほど人気で、八王子の牧場牛乳を使用したジェラートのほか、フードコートで食事も楽しめます。
筆者が2025年4月中旬に道の駅「八王子滝山」で購入した食材がこちら。八王子産の「明日葉」、「こごみ」、「わらび」、八王子のお豆腐屋さんの「油揚げ」、八王子の農園の「にんにく味噌」です。山菜といえば北関東の道の駅でよく出会っていたのですが、東京でも買えることにテンションが上がりました!朝8:00の開店直後に訪れると、ほかにも「たらの芽」や「たけのこ」など、春らしい野菜がたくさん並んでいましたよ。

にんにく味噌は高尾山近くで農園を営む「こじまファーム」のもの。ほかにも「粒マスタード」などおいしそうな調味料が売っていたのですが、今回は山菜に合わせて八王子産「にんにく」入りの「にんにく味噌」を選んでみました。
ご当地調味料「にんにく味噌」につけて楽しむ山菜ディップ

山菜は下処理が大切。ですが、「こごみ」は基本的に水で洗うだけでOKです!くるくる渦を巻いている部分は開いてしっかり洗い、あとは茹でたり、天ぷらにしたり。私は塩を入れて約2分茹でてみました。

「わらび」はおいしいけれど、アクが強いため下処理が重要な山菜。アク抜きには灰や重曹などが必要ですが、道の駅「八王子滝山」には灰付きのわらびも売っていました!わざわざ、別途用意しなくてもいいのがありがたく、農家さんの優しさを感じます。

下処理の手順自体は簡単で、灰をまぶした後に熱湯をかけ、そのまま半日以上置きます。すると水が緑色になるので、色がなくなるまで洗い流したらOKです!

茹でた「こごみ」とアク抜きした「わらび」は、こじまファームの「にんにく味噌」にディップ。シャキシャキとした食感のこごみ、そして粘り気のあるわらびと「にんにく味噌」は相性ぴったり!ビールのおつまみとしてもばっちりで、にんにく味噌の味が濃いので、山菜があまり得意ではない人も食べやすいと思います。
箸が進む!メスティンで作る「こごみの炊き込みごはん」

続いて紹介するのはメスティンでできる「こごみの炊き込みごはん」。わらびももちろん炊き込みごはんにしたらおいしいのですが、先ほど紹介した通りアク抜きに時間がかかるため、キャンプでは「こごみ」のほうが楽チンです。

<レシピ>
1.白米1合を洗い、200mLの水を入れて30分以上浸けておく。
2.大さじ2と½の水をとったあと、水洗いしたこごみ、めんつゆ(大さじ1)、しょうゆ(大さじ1)、みりん(大さじ1/2)を加える。
3.メスティンの上に重石をのせ、ごく弱火で約20分火を入れる。
4.火からおろし、水分を全体に行き渡らせるためにメスティンをひっくり返してタオルで包む。約10分蒸らせば、完成!
アツアツホカホカのこごみの炊き込みごはんはとってもおいしく、春の味覚をふんだんに堪能できる味わい。こごみは本当にクセが少なく、もりもり食べれちゃいました。
ほのかな苦味がおいしい!「明日葉&油揚げ炒め」

「山菜のほのかな苦味が好き」という人におすすめなのが「明日葉」。明日葉はあまりスーパーでは見かけない野菜なので、道の駅「八王子滝山」で出会えてうれしかったです!明日葉の下処理は、さっと熱湯にくぐらせる程度なので簡単。気軽に食べられる山菜です。

明日葉は天ぷらもおいしいですが、今回は油揚げと合わせて炒め物に。刻んだ明日葉と油揚げを油でさっと炒め、しょうゆ・みりん・酒で味付けしました。

そして「こごみの炊き込みごはん」の後半の楽しみとして、おこげと一緒に「明日葉&油揚げ炒め」を合わせて食べると、これまたおいしい!こごみよりも明日葉のほうが苦味を感じられるので、「山菜食べてる感」を楽しめます。「明日葉&油揚げ炒め」は白いごはんと合わせて混ぜご飯にするのもおすすめですよ。
自然豊かな八王子の旬の野菜が手に入る道の駅「八王子滝山」。アクセスは中央自動車道「八王子IC」より車で約5分です。販売している野菜はその時々によるので、今回紹介したレシピを元に、その時に出会った山菜や野菜でアレンジするのも良いですね。都心からも行きやすい道の駅で、春ならではの山菜キャンプ飯を楽しんでみてください!