ペンドルトンのクルーネックセーターの、ビーパル別注カラーである。触ってみて「おっ、これはよいな」と思った。毛の密度がつまっていて厚さがあり、それでいてかたい感じがしない。別のメーカー(アメリカのB兄弟社)のほぼ同じ色のクルーネックセーターを持っていて、それはそれでとてもよいものなのだが、薄くて繊細な感じである。
B兄弟社のセーターは平日に、ペンドルトンのセーターは休日に着てみたい、と想像が広がった。昔なにかの本で読んだが、イギリスの紳士たちは休日になると、あえて古くてクタクタになった服(ひじ当てされたツィードジャケットとか)を着てリラックスするのだという。このペンドルトンセーターはおそらくとても長持ちするだろうから、自分もセーターもかっこよく年を重ねて、暖炉の前でアイザック・ウォルトンの『釣魚大全』なんかを読む休日を過ごしてみたい。
ちなみに、ペンドルトンの歴史を調べてみると、19世紀末にイギリスのトーマス・ケイという織職人がアメリカにわたってオレゴンに工場を建てたのがはじまりだとか。イギリスがルーツだったのですね。
▲シェットランドウール100%なので軽くてやわらかい。
16,200円