日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.70
落ち葉のシーズンは紅葉と同じ秋〜晩秋のイメージがあるが、たとえば関東だと年末から1月下旬の雪が降る前までが実は面白い。落ち葉で思いっきり遊ぶなら絶対的にこの時期がベストシーズンといっても過言ではないのだ。
冬晴れで少し体を動かすと汗ばむほど心地よい日に、僕は年長さん達と里山の獣道を歩いていた。しばらく上り下りを繰り返しながら進んだ先に、柔らかそうな落ち葉の地面を見つけた。子供達は助走無しで一気にトップスピードで走り、そして落ち葉の上で寝転がりはじめた。
「寝転んでニヤニヤ」が今日の始まり。
落ち葉遊びは大きく分けて「静」と「動」の2種類の遊び方がある。今回、子供たちは静の遊びからじっくりと落ち葉遊びが始まったようだ。静の遊びの中でも人気だったのは、フカフカの落ち葉に寝転がりただ音が出るほど”ボーッ”と上を向き、そしてなぜか少し時間がたつとキャッキャと笑うというものだった。
これぞ必殺「音が出るほどボーッとする」の術。ひとりが始めると、つられたようにみんな始めていた。
一通り静の遊びが落ち着いたら始まるのが「動」の遊びだ。子供は常にこの静と動のバランスを自然にとるのだ。突然始まったアクティブすぎる遊びは、誰かがお友達に落ち葉を投げたところから始まった。葉っぱ数枚を持って投げ合いをしていたのが、次第に両手で抱えるほどの葉っぱを投げ合う遊びにエスカレートし始める。
「おりゃーー!」
「うえっ。背中に入った!!」
小さな葉っぱ数枚から遊びは大きくなっていく。
落ち葉の戦いはさらにエスカレートする。そうすると、子供達よりも体が大きい先生や僕らロックオンされはじめる。何かを企んでいるときにしか発しない嬉しそうキッキッという笑い声を響き渡らせながら、ただ永遠に落ち葉を集めては誰かに投げ続ける。
「これでどうだ!!」と自分が持てる最大量を投げにくる子供達
対象がお友達から先生になり、そしてみんなで先生を!に変わっていく
遊びの盛り上がりが最高潮になると、間違いなく何かが起きるのが園児との遊び。僕はそうなる前にいくつかのルールを追加して安全策をとり、さらに満足いくまで落ち葉を大量に投げ合った。
子供たちと一緒に遊べば、落ち葉遊びには無限のレパートリーがある。落ち葉遊びシーズンギリギリまで子供達と開発し続けるのだ。
<注意>
・目や耳の中などに落ち葉やその他が入らないように気をつけましょう。
・落ち葉の中に石など異物が無いか確認してから遊びましょう。