今回はしっかり道具の説明します! 調理用具編
前回のビバルマントラックでは、燃料の入手で色々ありました。さて、アリゾナトレイルはどのバーナーが最も適しているかを考えます。
まず、1.どこの国のトレイルを歩くか?2.トレイル沿線の町の間隔と状況は?3.歩くハイカーの人数は?この条件からどのバーナーが最適か考えます。
1.歩く国はアメリカですので、ガソリンの入手はとても簡単です。2.ガイドブックなどで調べると、大きな町は幾つかありますが、主に小さな町を通過する様子ですのでガス缶の購入は難しいかもしれません。3.全体としてはそれなりにハイカーは歩いている様子ですが、秋に歩くハイカーの数は少ないようです。
また、全体をみてもさほど多くないので、ハイカーBOX(ハイカーが使えるものを置いていく箱)の存在も期待できません。
アメリカでは、ガソリンの入手が簡単な事からレギュラーガソリンが使えるSOTOの「MUKAストーブ」とガスとガソリンが使えるSOTOのハイブリットストーブ「ストームブレーカー」が候補になりました。
今回は、ハイカーBOXが無い事が予測されますのでガスを使えるメリットは考えない事にします。
また、ストームブレーカーはすり鉢式のバーナーヘッドで風には強いのですが、熱量が2800kcal/hです。対してMUKAストーブは、バーナーヘッドが盛り上がっているので風にはあまり強くありませんが風防が付いています。熱量が4000kcal/hと一気にお湯を沸かすのに適しています。アメリカはドライフード天国ですので長い時間手間のかかる調理は行ないません。
また、お湯を沸かしながら食材に火を通して保温調理を行ないますので、今回はMUKAストーブの方が有効だと考えました。
MUKAストーブ
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-371/
フューエルボトル
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-700/
MUKAストーブ用メンテナンスキット
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-452/
MUKAストーブ用交換用ジェネレーターユニット
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-453/
風防&遮熱板(吸気パイプ付)
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-454/
どのバーナーを使うかを決めたら、旅の前にはしっかりとメンテナンスを行ないます。僕が愛用しているMUKAストーブも4年は使い込んでいます。出発してから使えないなってことが無いようにしないと。
1.バーナーのジェネレーターチェック
2.ポンプ本体のパーツチェック
3.風防と遮断板チェックをしました。1と2は新しい物に交換します。3に関しては、だいぶ使い込んでいるので新しいものに交換しました。
※アリゾナトレイルのルートは乾燥しているエリアなので、万が一でも火災を起こさないように早めに交換します。
見た目も個人的には重要なのでしっかりと掃除も行ないます。
最後に、ガソリンを入れるボトルのサイズを選んだら終了になります。今回は最大で約8日間ほど食料補給の間隔が空きます。水場の関係もあり1日1食は水を使わない食事を摂る予定ですのでミドルサイズのボトルで十分行けます。
そして、火を付けたりロープやブーツの紐の毛羽立ち防止の為に溶かすのにも役に立つポケトーチを持参します。ポケトーチは普通にライターを使用するより60%も長く使用できます。今回は約2ヶ月のトレイルですのでライター1つで間に合いそうですね!また、ポケトーチは通常800℃のライターの火力を1300℃までアップさせ、風にも強いという驚きのアイテムなのです。
ポケトーチ スケルトンブラック
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/pt-14/
これで火器は万全ですね!
【Profile】斉藤正史
山形県在住
LONG TRAIL HIKER
NPO法人山形ロングトレイル理事
トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。
ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail