今回も先日の「ジャパンキャンピングカーショー2019」の気になったモデルを引き続き紹介していきたいと思います。
軽キャンパーはN-VANベースが続々とデビュー!
軽キャンパーといえば、エブリイやアトレー/ハイゼットをベースにするのが定番です。両車ともに軽1ボックスのため、どうしても商用車ぽく見えてしまいますよね。
そんなビジュアルをもっとお洒落にとの思いで誕生したのが「Boogie Rider」です。こちらは、アメリカンカスタムを得意とするブロウとキャンピングカービルダーのATG群馬がタッグを組み、エブリイをベースに製作。
そして、会場で驚いたのがN-VANの軽キャンパーの多さ。主要ビルダーから5台もの車両が展示されていました。N-VANは昨年7月にデビューし、いまだ半年以上納車待ちという人気モデル。さまざまな車中泊の提案がされており、どれも個性にあふれていました。
人気の軽キャンパー「ミニチュアクルーズ」で知られる岡モータースからは「ミニチュア シマウザー」を発表。上段ベッドを設けたことで、N-VANの持つ収納力を損なわない作りが魅力です。ベッドの高さはハイ/ローの2段階で調整ができます。
カーショップスリーセブンはウッドキャビネットにより、温かみのある雰囲気のインテリアに仕上げた「N-cam」を出展。ベッドフレームも格納されるので普段使いもしやすいのもいいですよね。
また、先日開催された東京オートサロン同様、新型ジムニーも多くの人だかりができていました。オートサロンとは違うのは「ビジュアルとともにいかに寝られるか」ということで、ベッドキットを装着しているモデルが多かったです。
写真はトイファクトリーが出展したジムニー用のコンフォートフルフラットベッドキットで、価格は9万8000円です。マットカラーは9色用意しています。
軽自動車以外の注目モデルは?
マイクロバスをベースに豪華なモーターホームを製造するRVランドからは、カングーの車中泊カーのほかにも、写真のジープ ラングラーをベースにポップアップルーフを装着した「Jeep ラングラー TRIP TOP」を初展示。アウトドアアクティビティの相棒にピッタリのビジュアルと性能を併せ持った、クールな1台でした。
ライトエース/タウンエースバンをベースにコンパクトキャンピングカーの製造を得意とするフロット・モビールはベース車にNV200をチョイスした新型「シュピーレン」を初披露。あえて5人から4人乗りに変更し、車内でのくつろぎ空間に余裕を持たせているのが特徴。手軽にベッド展開ができ収納スペースもしっかりと確保しているのもポイントが高いです。
最後に、キャンピングカーではなくルーフテントが多く展示されてたのも今年のポイントだと思いました。軽キャンパーの「かるキャン」シリーズを製造するコイズミからはポルトガルのルーフテントメーカー「ジェームス・バロウド」を3モデル展示。テント型、ポップアップ型、エレベーティング型のルーフテントはサイズや重量などバリエーションも豊富。また、ハードボディの2モデルにはベントも搭載され換気性能も搭載し夏場での使用も快適となっています。
ほかにもルーテントの元祖、イタリアのジファーも展示されていました。
20〜40万円代で手に入るルーフテントも日本のキャンプシーンにどんどん広まっていくと思います。
さて、駆け足で注目モデルを紹介していきましたが、今後も各地でキャンピングカーショーが開催されます。イベントのスケジュールは日本RV協会のHP(https://jrva-event.com/event/)でチェックしてみてください。
構成/伴 隆之