日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.78
先生方と少しずつ話を進めてきた「アウトドアランチプロジェクト」の本番の日がいよいよやってきた。このプロジェクトは、先生がシングルバーナーを使って子供と自分のおかずを作って熱々、美味しいランチを食べようというもので、今回は先生が道具に慣れるための練習編。
いつも長い時間自然の中で遊ぶこの園は、子供が持参したおむすびとお給食の先生が準備してくれた追加のおかずをランチにする事が多かった。年々アウトドア化していく先生達にとって、「それではちょっと物足りない!先生自身が子供達のために美味しい物をつくってみよう!」というのが事の始まり。お給食の先生の協力のもと、先生が子供達のために暖かい物を出してあげるのだ。
出発前の準備を終えた先生方と子供達と一緒に、まずはフィールドに遊びに行く。この日は、グループを作りそのグループごとに里山中どこでも好きなところへ遊びに行ってもいいというルールのもと森の中で解散をした。ランチタイムも各グループにゆだねられているので、ランチタイムも行き先も全部自由だ。
いつも以上に自由なルールに高揚感が高まる子供たち。「あっちだ」「こっちだ」と、それぞれ違う谷戸へ消えていく。なんとなく全てのグループの様子を覗きに谷戸中を歩き回ると、どこのグループもキャッキャと小猿のように里山がホームかのごとく遊び込んでいる。
待ちに待ったランチタイム。先生はおもむろにデイパックの中からシングルバーナーと食材を取り出す。今回は第一回なので調理食材はソーセージのみ。それでも子供達からは…
「ねえ先生!これから料理するの?」
「わーすごい!ソーセージだ!やったー!」
と、そこら中を飛び回りながら喜んでくれていた。
朝の練習通りシングルバーナーを組み立て、クッカーに水を入れ沸騰させる。そしてたくさんのソーセージを投入。子供達は、その動作ひとつひとつに釘付けだ。クッカーの蓋から漏れる湯気に手を当てて暖まってみたり、漏れるソーセージの香りに酔いしれたりと、シングルバーナーで調理をするときに得られる幸せを余すことなく楽しんでいた。
鞄からおむすびを取り出しってほおばり、そして熱々のソーセージをそのまま一緒に入れてモグモグ租借。これほど幸せなアウトドアランチはないだろうな。満足した子供達の顔を見て次回はスープも作ってあげようと子供に誓った先生達の顔は、なんとも優しく素敵な顔をしていました。
<注意>
・様々な遊びは、子供達の安全に注意しながら行っています。